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公開番号2025102287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219634
出願日2023-12-26
発明の名称車両構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20250701BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】囲い部材とダクトとの接続箇所に隙間が形成され難い車両構造を提供する。
【解決手段】車両の前部に設けられ、外気によって冷却される冷却機器と、冷却機器が取り付けられた車体部材と、冷却機器における車両の前方周縁を囲むように車体部材に取り付けられることで冷却機器における車両の後方から前方への熱風の回り込みを防止する囲い部材と、車体部材に取り付けられて囲い部材の内側に導入された外気を囲い部材の外側に分岐するダクトと、を備え、囲い部材は、囲い部材の内外を連通する排気口が設けられたプレートを有し、ダクトは、排気口に接続され、車体部材およびプレートの一方は他方に向かって延びる突片を有し、その他方は突片が差し込まれる差込孔と特定の位置を支持する内側支持部および外側支持部とを有する、車両構造。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前部に設けられ、外気によって冷却される冷却機器と、
前記冷却機器が取り付けられた車体部材と、
前記冷却機器における前記車両の前方周縁を囲むように前記車体部材に取り付けられることで前記冷却機器における前記車両の後方から前方への熱風の回り込みを防止する囲い部材と、
前記車体部材に取り付けられて前記囲い部材の内側に導入された前記外気を前記囲い部材の外側に分岐するダクトと、を備え、
前記囲い部材は、前記囲い部材の内外を連通する排気口が設けられたプレートを有し、
前記ダクトは、前記排気口に接続され、
前記車体部材および前記プレートの一方は、前記車体部材および前記プレートの他方に向かって延びる突片を有し、
前記車体部材および前記プレートの他方は、
前記突片が差し込まれる差込孔と、
前記差込孔に差し込まれた前記突片を前記ダクトから前記プレートに向かう方向に支持する外側支持部と、
前記差込孔に差し込まれた前記突片を前記プレートから前記ダクトに向かう方向に支持する内側支持部とを有し、
前記外側支持部は、前記排気口よりも前記車両の後方で、かつ前記内側支持部よりも前記突片の先端に近い位置に設けられている、
車両構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エンジンの前方に配置されるラジエータと、ラジエータの前方に配置されるコンデンサと、ラジエータおよびコンデンサを支持するラジエータサポートと、ラジエータの前方周囲に配置される囲い部材と、を備える車両構造を開示している。ラジエータサポートは、上枠と2つの側枠と下枠とで組まれる矩形枠状に構成されている。囲い部材は、ラジエータの後方のエンジンからの熱風がラジエータおよびコンデンサの前面に回り込むことを防止する。囲い部材は、上板と2つの側板と下板とで組まれる矩形枠状に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-10992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、囲い部材の上板には囲い部材の内側に導入された外気を囲い部材の外側に導く排気口が設けられ、インタークーラに外気を流通させるダクトが排気口に接続される場合がある。このダクトは、例えばラジエータサポートの上枠に取り付けられる。ダクトおよび上枠などの寸法公差またはダクトおよび上枠などの相互の位置のばらつきによって、ダクトが上板を囲い部材の内側に向かって押圧するおそれがある。この押圧によって上板が囲い部材の内側に向かって撓んだり傾いたりし、ダクトと排気口との間に隙間が形成される。上記隙間が形成されると、エンジンから回り込んだ熱風が上記隙間から吸い込まれ、インタークーラの冷却性能が低下する。
【0005】
本発明の目的の一つは、囲い部材とダクトとの接続箇所に隙間が形成され難い車両構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る車両構造は、車両の前部に設けられ、外気によって冷却される冷却機器と、前記冷却機器が取り付けられた車体部材と、前記冷却機器における前記車両の前方周縁を囲むように前記車体部材に取り付けられることで前記冷却機器における前記車両の後方から前方への熱風の回り込みを防止する囲い部材と、前記車体部材に取り付けられて前記囲い部材の内側に導入された前記外気を前記囲い部材の外側に分岐するダクトと、を備える。前記囲い部材は、前記囲い部材の内外を連通する排気口が設けられたプレートを有する。前記ダクトは、前記排気口に接続されている。前記車体部材および前記プレートの一方は、前記車体部材および前記プレートの他方に向かって延びる突片を有する。前記車体部材および前記プレートの他方は、前記突片が差し込まれる差込孔と、前記差込孔に差し込まれた前記突片を前記ダクトから前記プレートに向かう方向に支持する外側支持部と、前記差込孔に差し込まれた前記突片を前記プレートから前記ダクトに向かう方向に支持する内側支持部とを有する。前記外側支持部は、前記排気口よりも前記車両の後方で、かつ前記内側支持部よりも前記突片の先端に近い位置に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
上記車両構造は、外側支持部によって突片の先端に近い箇所がダクトからプレートに向かう方向に支持され、内側支持部によって外側支持部よりも突片の先端から離れた箇所がプレートからダクトに向かう方向に支持されている。上記車両構造では、車体部材およびプレートなどの寸法公差または各部材の相互の位置のばらつきによって、ダクトがプレートを囲い部材の内側に向かって押圧するようにダクトが車体部材に取り付けられたとしても、プレートが囲い部材の内側に傾くことが抑制される。そのため、上記車両構造は、ダクトとプレートの排気口との間に隙間が形成され難い。よって、上記車両構造は、冷却部材の後方から回り込んだ熱風が上記隙間からダクトに吸い込まれ難い。上記車両構造は、プレートを強固に固定または係合させたり、固定箇所または係合箇所の数を増やしたり、剛性の高い部材で構成したりすることなく、上記隙間の形成を抑制できる。そのため、上記車両構造は、コストの増加、重量の増加、および生産性の低下を抑制し易い。また、上記車両構造では、突片が車体部材またはプレートに向かって延びているため、プレートを車体部材に取り付ける際、突片をガイドにすることができる。そのため、上記車両構造では、プレートの取付位置が目視され難い場合であってもプレートの車体部材への取り付け作業が行い易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1の車両構造の概略を示す全体斜視図である。
図2は、実施形態の車両構造に備わる囲い部材のアッパプレートと取付ベースとが取り付けられた状態の概略を示す斜視図である。
図3は、図2のアッパプレートと取付ベースとの取り付け前の状態の概略を示す斜視図である。
図4は、図2のIV-IV断面図である。
図5は、実施形態2の車両構造に備わるアッパプレートと取付ベースとが取り付けられた状態の概略を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の車両構造の実施形態を図面を参照しつつ以下に説明する。図中の同一符号は同一または相当部分を示す。各図面が示す部材の大きさは、説明を明確にする目的で表現されており、必ずしも実際の寸法を表すものではない。図中の「UP」は実施形態の車両構造1を備える車両の上方、「LWR」は下方、「FR」は前方、「RR」は後方、「RH」は右方、「LH」は左方を示す。以下の説明の「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、および「左」のそれぞれは、上記車両の「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右方」、および「左方」のそれぞれに対応している。
【0010】
《実施形態1》
〔車両構造〕
図1から図4を参照して、実施形態1の車両構造1を説明する。実施形態1の車両構造1は、図1に示されるように、冷却機器2と、車体部材3と、囲い部材4と、ダクト5とを備える。冷却機器2は、外気によって冷却される。車体部材3は、冷却機器2が取り付けられている。囲い部材4は、冷却機器2の後方から前方への熱風の回り込みを防止する。囲い部材4は、冷却機器2の前方周縁を囲むように車体部材3に取り付けられている。囲い部材4は、アッパプレート41を有する。アッパプレート41は、囲い部材4の内外を連通する排気口41aを有する。ダクト5は、囲い部材4の内側に導入された外気を囲い部材4の外側に分岐する。ダクト5は、車体部材3に取り付けられる。ダクト5は、排気口41aに接続される。実施形態の車両構造1の特徴の一つは、図3、図4に示されるように、アッパプレート41は車体部材3に向かって延びる突片41bを有し、車体部材3は特定の差込孔321と内側支持部322と外側支持部323とを有する点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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