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公開番号
2024162935
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023088251
出願日
2023-05-11
発明の名称
体重掛けリフト台車
出願人
個人
代理人
主分類
B62B
3/06 20060101AFI20241114BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】人手による搬送で扱われる範囲の重量物を、瞬時に昇降可能にする装置を提供する。
【解決手段】台車の前方に配置した荷台1と、荷台を上昇させるための踏み台3とを、台車の骨格である支柱5に固定した、直線ガイド部品2および直線ガイド部品4に固定する。支柱の上端には滑車6を固定し、1本のワイヤー7の片端を荷台に固定し、他端を滑車を周回して踏み台に固定する。荷台と踏み台は、水平状態を保って上下移動が可能となる。荷台を踏み台より重く設定することにより、常時は荷台が着地部品15に当接した下限位置で待機状態となり、踏み台に作業者が体重を掛けるだけで、瞬時に荷物を上昇させることが可能となる。さらに支柱側面にバネで搖動可能になるレバー8を固定し、踏み台の下降端で、レバーが踏み台上部にバネの作用ではみ出して、踏み台の上昇を抑えることにより、滑車の反対側の荷台が上昇位置で保持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
荷物を載せる荷台1を具備し、該荷台を移動かつ上昇下降を可能にする、リフト付き台車であり、該台車は、大径の前車輪22を前方に並列に2個と、方向操舵とブレーキを兼ねた後車輪9を後方に並列に2個具備して、果樹園や荒れ地等の起伏地面をも移動が可能であり、加えて荷台1の上昇下降動作に関し、以下の特徴を有する。
荷台1の上昇下降を支持する支柱5を該台車の真ん中あたりに設け、荷台1の上下平衡移動を可能にする直線ガイド部品2を支柱5の前側に固定、荷台1を上昇させるための踏み台3の直線ガイド部品4を支柱5の後ろ側に固定する。そして荷台1を該台車前方に配置して直線ガイド部品2に固定し、該台車後方に踏み台3を直線ガイド部品4に固定した状態で、支柱5の上部に滑車6を固定し、該滑車にワイヤー7をかけて、ワイヤー7両端を下方に向けて、荷台1と踏み台3に固定した構造とする。そして荷台1に、作業者の体重範囲の荷物を載せた状態で、作業者が踏み台3に足を乗せて体重を掛けることにより、荷台1を、滑車を周回したワイヤーが引き揚げて荷物を所定高さに上昇させる。
上昇動作の一方で、支柱5の側面に支点軸17を中心としてバネ18で搖動可能になるレバー8を固定し、踏み台3が下降端に達した位置で、レバー8が踏み台3の上にバネ18の作用ではみ出して、踏み台3の上昇を抑えることにより、滑車6反対側の荷台1が上昇端で保持される。
その後、作業者が荷台1の上昇端に在る荷物を目的場所に移載した後、レバー8を作動させて、踏み台3に対してはみ出してロックしていたレバー8を解除させる。この時、荷台1は踏み台3より1、2kgほど重く設定しているので、重力により荷台1は下がり、踏み台3は上がって元の位置に戻る。
上記の構造により、荷台1に荷物を載せて移動させた後、作業者が踏み台3に体重をかけることで、瞬時に荷台1を上昇させかつ、上昇端での保持を可能とし、作業者による荷降ろし後、レバー8を作動して、荷台1と踏み台3を元にもどす、これら一連を可能にすることを特徴とした昇降機能付き台車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、日用品の運搬作業や農産物の選果機への投入、玄米の精米機への投入、ホームセンター等での商品搬送および陳列、被災地での救援物資運搬等に活用される、昇降機能付き台車に関する。
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【背景技術】
【0002】
荷物の運搬を担う、積載移動に加え目的とする高さへの上昇保持の機能を備えた、昇降機能付き台車を背景とする。
【0003】
昇降機能付き台車の上昇機能の技術は、世に普及しているものでは、油圧式、電動式、ハンドルの手回し式等である。
【0004】
これらの昇降機能付き台車の多くは、積載荷重が概略150kgから500kg等で、工場や建設現場に適応している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007―001549
【0006】
特開平07-172784
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現状の昇降機能付き台車は、最大積載荷重により区分されているが、上昇行程に要する時間が、最大積載荷重仕様の上位ほど長い。たとえば当方で保有の油圧式昇降台車で調べたところ、最大積載荷重150kg仕様のもので、該発明品との比較条件として、荷物無し、450mmの上昇では、油圧を作動させる足踏みが11回、同250kg仕様では23回、同500kg仕様では37回であった。
【0008】
ところが、これら現状の昇降機能付き台車を、たとえば農産物の選果機への投入や、被災地での救援物資運搬等に使用した場合、上昇までに時間が掛り過ぎ、頻繁に繰り返される搬送作業には適さず、現状のものとは指向を変えた、積載荷重が、人が持ち上げるのを助けられる領域で、瞬時に上昇が可能な昇降機能付き台車が、多くの現場に待ち望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図1から図14を参照して詳細に説明する。
本発明による台車の骨組みは、総重量の軽量化に配慮し、アルミフレームで構成され、全体は図1に示すように、移動させるための4つの車輪用の枠組みと、荷台1および踏み台3を上下させるための支柱5を具備する。そして支柱5に直線ガイド部品2を前側に、直線ガイド部品4を後ろ側に固定し、荷台1を直線ガイド部品2に、踏み台3を直線ガイド部品4に、図5のように固定する。
【0010】
支柱5の最上部に滑車6を図9のように滑車固定板11に固定し、昇降動作を導くワイヤー7を、滑車6を周回して両端を図5に示すワイヤー割締め部品14で荷台1および踏み台3にボルトで固定する。
(【0011】以降は省略されています)
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