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公開番号2025107778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001211
出願日2024-01-09
発明の名称暖房システム
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F24D 5/08 20060101AFI20250714BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】屋内で発生した排ガスの熱を利用して、従来よりもエネルギー効率に優れた暖房システムを提供可能とし、これにより空調コストの低減化を図る。
【解決手段】この暖房システム10は、屋内空間のうち高温の排ガスGが発生する排ガス発生空間1に配設され、排ガスGを排ガス発生空間1から排出可能な排ガス排出装置11と、暖房対象空間2の天井部13を介して暖房対象空間2と隣接する位置に形成される天井裏空間12と、排ガス発生空間1から排出された排ガスGを天井裏空間12に案内可能な案内路14と、天井裏空間12と外部空間3とを連通状態にする連通路15とを備え、天井部13が金属製である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屋内空間のうち大気よりも高温の排ガスが発生する排ガス発生空間に配設され、前記排ガスを前記排ガス発生空間から排出可能な排ガス排出装置と、
暖房対象空間の天井部を介して前記暖房対象空間と隣接する位置に形成される天井裏空間と、
前記排ガス発生空間から排出された前記排ガスを前記天井裏空間に案内可能な案内路と、
前記天井裏空間と外部空間とを連通状態にする連通路とを備え、
前記天井部が金属製であることを特徴とする暖房システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、暖房システムに関し、特に排ガスの熱を利用した熱輻射による暖房システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車用エンジンの試験室では、当該エンジンの性能を検査するために実際にエンジンを燃焼により駆動させており、この際に発生する排ガスを屋外に排出していた。その一方で、このエンジン試験室と隣接する屋内作業場においては、作業位置が固定できない等の理由により、作業者及びそのごく周辺のみの空調(いわゆるスポット空調)を用いることができない場合、屋内作業場全体の空調が必要となり、多大な空調コストが問題であった。
【0003】
ここで、屋内作業場の空調を効率よく図るための手段として、例えば特許文献1に記載の空調システムが提案されている。この空調システムは、スポット溶接機など工場内の各種設備の冷却に使用した水(排温水)が生じる工場に設置されており、外気取込口から取り込んだ外気を加熱するレヒータと、外気を冷却する冷却コイルとを有する外調機と、レヒータに加熱媒体を加熱して供給すると共に、冷却コイルに冷却媒体を冷却して供給するヒートポンプと、冷却媒体を加熱する熱交換機とを備えている。また、熱交換機に導入する冷却媒体の加熱用媒体として、上述した排温水に加えて又は排温水に代えて、排気、排ガス、補給水、機器の放熱、ワークの放熱、空調の排熱など、工場で発生した熱(排熱)を所定の媒体を通じて用いることができる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-69599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のように、工場内で発生した排熱を利用した空調システムであっても、排熱の利用は空調に必要なエネルギーの一部(熱交換器による冷却媒体の加熱)に留まっており、ヒートポンプや外調機の駆動には相応の電力が必要なため、巨大な工場内の空間の空調コストを十分に下げることは難しい。
【0006】
上述した問題は何も工場に限ったことではなく、屋内で排ガスが発生する作業を行い得る建物全てに起こり得る。
【0007】
以上の事情に鑑み、本明細書では、屋内で発生した排ガスの熱を利用して、従来よりもエネルギー効率に優れた暖房システムを提供可能とし、これにより空調コストの低減化を図ることを、解決すべき技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題の解決は、本発明に係る暖房システムによって達成される。すなわち、この暖房システムは、屋内空間のうち大気よりも高温の排ガスが発生する排ガス発生空間に配設され、排ガスを排ガス発生空間から排出可能な排ガス排出装置と、暖房対象空間の天井部を介して暖房対象空間と隣接する位置に形成される天井裏空間と、排ガス発生空間から排出された排ガスを天井裏空間に案内可能な案内路と、天井裏空間と外部空間とを連通状態にする連通路とを備え、天井部が金属製である点をもって特徴付けられる。
【0009】
上記構成に係る暖房システムを用いた場合、次のような作用効果を得ることができる。すなわち、排ガス発生空間に所定の排ガスが発生した場合、排ガス発生空間に配設した排ガス排出装置により、案内路を通じて上記排ガスが天井裏空間に送り込まれる。ここで、天井裏空間と暖房対象空間との間の天井部は金属製であるから、従来の天井建材としての石膏やコンクリートと比べて非常に高い熱伝導率及び熱伝達率を示す。故に、天井裏空間に送り込まれる排ガスが大気よりも高温のガスである場合、排ガスからの熱が効率よく金属製の天井部の内部を通じて天井部の暖房対象空間側の表面に伝わり、天井部の熱輻射により暖房対象空間が加温される。また、天井裏空間と外部空間との間には双方の空間を連通状態とする連通路が設けられているので、送り込まれた排ガスは天井裏空間を通過して外部空間へと排出される。以上より、本発明に係る暖房システムによれば、排ガスを安全に外部空間に排出しつつも、排出する過程で排ガスから伝達される熱を利用して暖房対象空間を効率よく加温することができる。また、この際に購入が必要なエネルギー(電力など)は、原則、排ガスを排出する装置の駆動に用いるだけの量で済むため、空調コストを従来に比べて低く抑えることが可能となる。
【0010】
また、本発明に係る暖房システムにおいて、天井部はステンレス製であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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