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公開番号
2025114122
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008601
出願日
2024-01-24
発明の名称
発酵システム
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B09B
3/65 20220101AFI20250729BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】簡素化が可能であり、レイアウト変更や生産量の変動にも容易に対応が可能な発酵システムを提供する。
【解決手段】原料2を発酵させるための発酵システム1であり、開口部11、及び開口部11を密閉する蓋12を有する複数の発酵槽10と、複数の発酵槽10を収容する発酵棚30とを備え、発酵槽10に原料2を投入する原料投入ポジションP1と、発酵棚10が配置されると共に、発酵棚10に収容された発酵槽30において原料2を発酵させる発酵ポジションP2と、発酵後の発酵後原料を排出する発酵後原料排出ポジションP3とがそれぞれ異なる位置に配置されており、発酵槽10は、原料投入ポジションP1、発酵ポジションP2、及び発酵後原料排出ポジションP3の間を移動自在であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
原料を発酵させるための発酵システムであって、
開口部、及び前記開口部を密閉する蓋を有する複数の発酵槽と、
前記複数の発酵槽を収容する発酵棚と、
を備え、
前記発酵槽に前記原料を投入する原料投入ポジションと、
前記発酵棚が配置されると共に、前記発酵棚に収容された前記発酵槽において前記原料を発酵させる発酵ポジションと、
発酵後の発酵後原料を排出する発酵後原料排出ポジションと、
がそれぞれ異なる位置に配置されており、
前記発酵槽は、前記原料投入ポジション、前記発酵ポジション、及び前記発酵後原料排出ポジションの間を移動自在であることを特徴とする発酵システム。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記発酵棚が、前記複数の発酵槽を保持する発酵槽保持部を備えており、
前記発酵槽保持部は、前記複数の発酵槽から発生するバイオガスを回収するバイオガス回収配管が配設されており、
前記複数の発酵槽は、前記バイオガス回収配管を接続するための接続部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の発酵システム。
【請求項3】
前記接続部材は、前記発酵槽が前記発酵棚の所定位置に載置されることに連動して前記バイオガス回収配管に接続されることを特徴とする請求項2に記載の発酵システム。
【請求項4】
前記原料投入ポジションにおいて前記発酵槽に投入された前記原料は、前記発酵後原料排出ポジションにおいて、全量排出されることを特徴とする請求項1又は2に記載の発酵システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性廃棄物等の原料を発酵させて処理する発酵システムに関する。さらに詳しくは、有機性廃棄物等の原料を発酵させてメタンガス等のバイオガスを回収する発酵システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、バッチ式のメタン発酵用発酵槽が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のメタン発酵用発酵槽は、1つの撹拌装置を利用して複数の発酵槽内の発酵原料の前処理を行うことで、設備を共通化し設備費用の低減を図るものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4354504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バッチ式の発酵用プラントでは、さらなるバイオガス回収の効率化や設備のコスト削減などの要請があり、特許文献1に記載の従来技術のより一層の効率化が求められている。しかしながら、上述した特許文献1に記載のメタン発酵用発酵槽は、バッチ式ではあるものの発生するバイオガス(例えば、メタンガス)の回収や発酵槽を適温に保つための手段等を具体的に開示するものではない。
【0005】
そこで本発明は、簡素化が可能であり、レイアウト変更や生産量の変動にも容易に対応が可能な発酵システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の発酵システムは、原料を発酵させるための発酵システムであって、開口部、及び前記開口部を密閉する蓋を有する複数の発酵槽と、前記複数の発酵槽を収容する発酵棚と、を備え、前記発酵槽に前記原料を投入する原料投入ポジションと、前記発酵棚が配置されると共に、前記発酵棚に収容された前記発酵槽において前記原料を発酵させる発酵ポジションと、発酵後の発酵後原料を排出する発酵後原料排出ポジションと、がそれぞれ異なる位置に配置されており、前記発酵槽は、前記原料投入ポジション、前記発酵ポジション、及び前記発酵後原料排出ポジションの間を移動自在であることを特徴とするものである。
【0007】
上述した発酵システムは、原料投入ポジション、発酵ポジション、及び発酵後原料排出ポジションが、それぞれ異なる位置に配置されており、複数の発酵槽がそれぞれ原料投入ポジション、発酵ポジション、及び発酵後原料排出ポジションの間で移動自在とされている。そのため、上述した発酵システムは、複数の発酵槽で個別に発酵処理を行うことができる。これにより、上述した発酵システムは、一部の発酵槽に異常が生じた場合であっても、他の発酵槽により、バイオガス(例えば、メタンガス)を回収することができる。異常が生じた発酵槽は、例えば、他の正常な発酵槽と交換するようにすれば、発酵システムの稼働効率が低下することを抑制できる。ここで、上述した発酵システムは、原料として、含水率が低い(例えば、含水率が90%以下)肉牛の牛糞や含水率が高い(例えば、含水率が90%を超える)乳牛の牛糞など、各種の水分量の有機性廃棄物を原料として利用できる。すなわち、上述した発酵システムは、いわゆる乾式発酵(原料含水率が90%以下)及び湿式発酵(原料含水率が90%を超える)のいずれにおいても利用できる。
【0008】
また、上述した発酵システムは、複数の発酵槽がそれぞれ原料投入ポジション、発酵ポジション、及び発酵後原料排出ポジションの間を移動自在であるので、各ポジション間に配管を設ける必要がない。そのため、上述した発酵システムは、配管設置に掛かるコストや配管詰まり等によるメンテナンス費用を低減することができる。また、上述した発酵システムは、配管詰まり等により、発酵システムが停止することを抑制できる。これにより、上述した発酵システムは、システム稼働を維持することができるので、効率良く原料の発酵処理を行うことができ、効率良くメタンガス等のバイオガスを回収することができる。また、上述した発酵システムは、発酵槽を増設するだけで容易にプラントの拡充を行うことができる。そのため、上述した発酵システムは、原料の処理量が増加した場合であってもコストを掛けることなくプラントを拡充することができる。このように、上述した発酵システムは、大型の発酵槽を設ける必要がないので、コスト低減を図ることができ、発酵プラントの増大・縮小を容易に行うことができる。
【0009】
(2)上述した本発明の発酵システムは、前記発酵棚が、前記複数の発酵槽を保持する発酵槽保持部を備えており、前記発酵槽保持部は、前記複数の発酵槽から発生するバイオガスを回収するバイオガス回収配管が配設されており、前記複数の発酵槽は、前記バイオガス回収配管を接続するための接続部材を備えることを特徴とするとよい。
【0010】
上述した発酵システムは、複数の発酵槽は、発酵槽保持部に配設されたバイオガス回収配管に接続される接続部材を備えているので、それぞれの発酵槽で発生したバイオガスを、バイオガス回収配管に集約して排出することができる。そのため、上述した発酵システムは、バイオガスの回収に係るバイオガス回収配管の配設を簡素化することができ、配管に係るコストを低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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