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公開番号2025136001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034144
出願日2024-03-06
発明の名称廃棄鶏の処理方法
出願人テクニカ合同株式会社
代理人個人
主分類B09B 3/10 20220101AFI20250911BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】殺処分等により廃棄されることになった鶏(死後硬直した鶏)を安全且つ適切に処理できる廃棄鶏の処理方法を提供する。
【解決手段】処理容器1内の底部に高吸水性ポリマー2を配置する第一配置工程と、処理容器1内に廃棄鶏3を投入する投入工程とを包含する廃棄鶏の処理方法である。当該処理方法は、処理容器1内の廃棄鶏3の上にさらに高吸水性ポリマー2を配置する第二配置工程を包含する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処理容器内の底部に高吸水性ポリマーを配置する第一配置工程と、
前記処理容器内に廃棄鶏を投入する投入工程と
を包含する廃棄鶏の処理方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記処理容器内の前記廃棄鶏の上にさらに高吸水性ポリマーを配置する第二配置工程を包含する請求項1に記載の廃棄鶏の処理方法。
【請求項3】
処理容器内の底部に高吸水性ポリマーを配置する第一配置工程と、
前記処理容器内に廃棄鶏と高吸水性ポリマーとを同時に投入する同時投入工程と
を包含する廃棄鶏の処理方法。
【請求項4】
前記処理容器内の前記廃棄鶏の上にさらに高吸水性ポリマーを配置する第二配置工程を包含する請求項3に記載の廃棄鶏の処理方法。
【請求項5】
前記第一配置工程における高吸水性ポリマーの使用量が前記第二配置工程における高吸水性ポリマーの使用量より多くなるように、各配置工程における高吸水性ポリマーの使用量が設定される請求項2又は4に記載の廃棄鶏の処理方法。
【請求項6】
前記高吸水性ポリマーの総使用量は、前記廃棄鶏の総重量に対して2重量%以上である請求項1~4の何れか一項に記載の廃棄鶏の処理方法。
【請求項7】
前記高吸水性ポリマーの吸水倍率は、純水を吸収する場合において、自重の100~1000倍である請求項1~4の何れか一項に記載の廃棄鶏の処理方法。
【請求項8】
前記廃棄鶏は、鳥インフルエンザの発生に伴って殺処分されたものである請求項1~4の何れか一項に記載の廃棄鶏の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、殺処分等により廃棄されることになった鶏の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
高病原性鳥インフルエンザ(以下、単に「鳥インフルエンザ」とする。)が発生すると、都道府県知事から殺処分命令が発せられ、養鶏場において鶏の殺処分が実行されることになる。殺処分された鶏は、石灰で滅菌した後、フレコンバッグに詰められ、土中に埋設される。
【0003】
ところで、鶏が殺処分されると死後硬直が起こる。このような死後硬直した鶏をフレコンバッグに詰めると、硬直した鶏の死体がフレコンバッグを突き破ってしまうという問題があった。フレコンバッグの破損の問題(死後硬直した鶏が原因のものに限らない)は、潜在的には認識されていたものの、特に具体的な対策は採られていなかったのが現状である。しかしながら、鶏の死体を詰めたフレコンバッグが破損すると、その破損箇所から鶏の体液が漏出する可能性がある。特に、フレコンバッグを二段積みして運搬する場合などフレコンバッグに圧力がかかるような状況では、破損箇所からの体液の漏出の危険性が高まる。また、鶏の体液は感染性有機廃棄物であるため、鶏の体液が外部環境に漏出すると、二次汚染が広がることも危惧される。
【0004】
体液のような液体の感染性有機廃棄物を処理する方法としては、例えば、特許文献1のように処理対象におがくず等を混合して水分を調整する方法が知られている。特許文献1の感染性有機廃棄物の処理方法は、おがくず等を混合した感染性有機廃棄物の水分含有量を30~60%に調整し、これに微生物を混ぜて発酵させ、その発酵熱により感染性有機廃棄物を殺菌するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-153843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の感染性有機廃棄物の処理方法は、医療現場で発生した血液(医学的な理由から使用できない献血された血液)や、血液が付着した医療廃棄物を処理することを想定したものであり、養鶏場のような医療現場以外での使用は全く想定されていない。また、養鶏場において殺処分された鶏から滲み出た体液はヒトの血液とは成分が異なるため、これを特許文献1の感染性有機廃棄物の処理方法によって処理できるかは不明である。仮に、特許文献1の感染性有機廃棄物の処理方法で使用しているおがくずを鶏の死体とともにフレコンバッグに詰めたとしても、おがくずは、吸水性はあるものの保水性に乏しいため、鶏の体液を吸収できたとしても圧力がかかると容易に放出してしまうことが予想される。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、殺処分等により廃棄されることになった鶏(死後硬直した鶏)を安全且つ適切に処理できる廃棄鶏の処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明にかかる廃棄鶏の処理方法の特徴構成は、
処理容器内の底部に高吸水性ポリマーを配置する第一配置工程と、
前記処理容器内に廃棄鶏を投入する投入工程と
を包含することにある。
【0009】
本構成の廃棄鶏の処理方法によれば、処理容器の底部に高吸水性ポリマーが配置されるので、処理容器に廃棄鶏を投入した後、当該廃棄鶏から体液が滲み出した場合には、処理容器の底部に配置された高吸水性ポリマーが体液を吸収することができる。そして、鶏の死後硬直によって万が一処理容器が破れたとしても、高吸水性ポリマーは吸収した鶏の体液をそのまま保持できるので、体液の処理容器外への漏出を防止することができる。また、高吸水性ポリマーは保水性に優れているため、処理容器を二段積みして運搬する場合等の圧力がかかる場合であっても、体液が処理容器の外部に漏出する虞はない。
【0010】
本発明にかかる廃棄鶏の処理方法において、
前記処理容器内の前記廃棄鶏の上にさらに高吸水性ポリマーを配置する第二配置工程を包含することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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