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公開番号2025097129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213245
出願日2023-12-18
発明の名称有機フッ素化合物の浄化方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B09C 1/08 20060101AFI20250623BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】新規な有機フッ素化合物の浄化方法を提供すること。
【解決手段】有機フッ素化合物を含有する土壌及び/又は水に、(A)酸化剤、を添加することを特徴とする、有機フッ素化合物の浄化方法。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
有機フッ素化合物を含有する土壌及び/又は水に、(A)酸化剤、を添加することを特徴とする、有機フッ素化合物の浄化方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記(A)酸化剤が、ペルオキソ一硫酸及び/又はペルオキソ二硫酸の塩を含む、請求項1に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
【請求項3】
前記ペルオキソ一硫酸の塩が、KHSO

である、請求項2に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
【請求項4】
さらに(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物、を添加することを特徴とする、請求項1に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
【請求項5】
前記(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物が、カルシウム化合物及び/又は塩基性化合物である、請求項4に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
【請求項6】
前記(B)カルシウム化合物及び/又は塩基性化合物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、及び、炭酸水素カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
【請求項7】
前記(A)酸化剤と、前記(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物の添加質量比が、1~4:1~10である、請求項4に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機フッ素化合物の浄化方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
有機フッ素化合物(PFAS:ペルフルオロアルキル化合物、ポリフルオロアルキル化合物及びこれらの塩類等)は、撥水・撥油性、難燃性、耐薬品性等の化学的性質を有する。このため、PFASは、半導体の表面処理剤等の工業製品からフライパンのフッ素加工剤やワックス類等の日用製品にいたるまで広く使用されてきた。
【0003】
他方で、PFASは、炭素-フッ素の結合が強く、酸化分解、光分解、生分解等を受けにくい難分解性の化合物としても知られている。
そして、特定のPFAS(例えば、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)等)は、環境中での残留性が高く、生体内に蓄積されやすい性質や毒性を有する等として、これらの製造、使用、輸出入等が、ストックホルム条約により国際的にも規制されている。
【0004】
日本では、2020年4月に、PFOS及びPFOAは水質管理目標設定項目に分類され、暫定目標値が、PFOS及びPFOAの合算で、50ng/Lに設定された。近年では、世界的に土壌に対しての指針値や暫定値が設定され始めており、日本では環境省から土壌溶出量/土壌含有量の暫定の測定方法に関する通知が出ている。
【0005】
上記事情からPFASの効果的な分解方法・浄化方法等が模索されている。例えば、特許文献1では、PFAS等の難分解性物質を分解する液処理方法として、難分解性物質を含む処理対象液を電気分解するときに、前記処理対象液中に少なくとも酸素を含む気体を曝気する電気分解工程を有する液処理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-135951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、新規な有機フッ素化合物の浄化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、有機フッ素化合物を含有する土壌及び/又は水に、(A)酸化剤、を添加することにより、有機フッ素化合物を効果的に浄化できることを見出した。また、さらに(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物をあわせて添加することで、有機フッ素化合物をより効果的に浄化できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の各発明に関する。
[1] 有機フッ素化合物を含有する土壌及び/又は水に、(A)酸化剤、を添加することを特徴とする、有機フッ素化合物の浄化方法。
[2] 前記(A)酸化剤が、ペルオキソ一硫酸及び/又はペルオキソ二硫酸の塩を含む、[1]に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
[3] 前記ペルオキソ一硫酸の塩が、KHSO

である、[2]に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
[4] さらに(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物、を添加することを特徴とする、[1]に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
[5] 前記(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物が、カルシウム化合物及び/又は塩基性化合物である、[4]に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
[6] 前記(B)カルシウム化合物及び/又は塩基性化合物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、及び、炭酸水素カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種である、[5]に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
[7] 前記(A)酸化剤と、前記(B)アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物の添加質量比が、1~4:1~10である、[4]に記載の有機フッ素化合物の浄化方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、新規な有機フッ素化合物の浄化方法を提供することができる。とりわけ、本発明に係る有機フッ素化合物の浄化方法は、簡便であり、掘削した土壌を地上で浄化するオンサイト処理だけでなく、掘削せずに地盤内に資材を注入もしくは混合する原位置処理方法としても使用できる。またアルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物を用いることにより、有機フッ素化合物の浄化を促進することができる。とりわけカルシウム化合物及び/又は塩基性化合物を用いることにより、土壌中に含まれるペル又はポリフルオロアルキルスルホン酸やペル又はポリフルオロアルキルカルボン酸等の有機フッ素化合物を水溶液中に溶出させ、有機フッ素化合物をより効果的に浄化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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