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公開番号
2025135265
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024033027
出願日
2024-03-05
発明の名称
リフトアップ装置
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
F03D
13/10 20160101AFI20250910BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】風力発電機の周囲に広大な作業ヤードを確保することなくロータを設置することができる。
【解決手段】リフトアップ装置は、タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部30と、ナセル及びハブを順に吊り下げ可能に構成された第1架台と、ブレードを吊り下げ可能に構成された第2架台とを備える。水平フレームは、ガイドタワーから前側に突出する前側水平フレーム32と、後側水平フレーム33とを備える。後側水平フレーム33は、前側水平フレーム32の後端に連結されてガイドタワーから後側に突出する第1状態と、前側水平フレーム32の前端に連結される第2状態とに付け替え可能に構成されており、第1状態の水平フレーム31上には、第1架台が配置される一方、第2状態の水平フレーム31上には、第2架台が配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
風力発電機のタワーの頂部にナセル、ハブ、及びブレードを順に運搬するリフトアップ装置であって、
水平方向である前後方向に沿って延在する水平フレームを有し、前記タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部と、
前記水平フレーム上において前後方向に沿って移動可能に構成されるとともに前記ナセル及び前記ハブを順に吊り下げ可能に構成された第1架台と、
前記水平フレーム上において前後方向に沿って移動可能に構成されるとともに前記ブレードを吊り下げ可能に構成された第2架台と、を備え、
前記水平フレームは、
前記ガイドタワーから前側に突出する前側水平フレームと、
後側水平フレームと、を備え、
前記後側水平フレームは、前記前側水平フレームの後端に連結されて前記ガイドタワーから後側に突出する第1状態と、前記前側水平フレームの前端に連結される第2状態と、に付け替え可能に構成されており、
前記第1状態の前記水平フレーム上には、前記第1架台が配置される一方、前記第2状態の前記水平フレーム上には、前記第2架台が配置される、
リフトアップ装置。
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【請求項2】
前記後側水平フレームは、
前記第1状態において、前記前側水平フレームの後端に連結される中間フレームと、前記中間フレームの後端に連結される後側フレームと、を有し、
前記第2状態において、前記中間フレーム及び前記後側フレームのいずれか一方が前記前側水平フレームの前端に連結される、
請求項1に記載のリフトアップ装置。
【請求項3】
前記昇降フレーム部は、
上下方向に沿って延在するとともに前記ガイドタワーに対して昇降可能に支持される垂直フレームと、
前記前側水平フレームの下方において前後方向に沿って延在するとともに前記ガイドタワーから後側に突出し、カウンター装置を支持する下段水平フレームと、を有し、
前記前側水平フレーム及び前記後側水平フレームは、前記垂直フレームに連結されており、
前記第2状態において、前記下段水平フレームの上方には、ブレード取付作業位置において前記ブレードを逃がす開放空間が形成される、
請求項1または請求項2に記載のリフトアップ装置。
【請求項4】
前記昇降フレーム部は、前記第2状態において、前記後側水平フレームと前記垂直フレームとに連結されて、前記後側水平フレームから斜め下方に延在する補強フレームを備える、
請求項3に記載のリフトアップ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフトアップ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リフトアップ装置を用いて風力発電機を構築する工法が開示されている。リフトアップ装置は、構築中のタワーの頂部への資材の運搬などに用いられる。リフトアップ装置は、タワーの周囲に設置されたガイドタワーと、ガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降装置とを備える。
【0003】
特許文献1に開示の風力発電機の構築工法においては、地上においてハブとブレードとを有するロータを組み立てた後、ロータをタワーの頂部までリフトアップ装置により運搬してタワーの頂部のナセルに取り付ける。
【0004】
また、従来、リフトアップ装置によりタワーの頂部までナセル及びハブを順に運搬してタワーの頂部にナセル及びハブを順に設置した後に、地上のクレーンを用いてブレードをハブに取り付ける構築工法がある。こうした構築方法においては、ブレードの取り付けに先立ち、ブレードが取り付けられるハブのブレード取付口がブレードの基端を指向するようにナセル内に配置されたターニング装置によってロータを回転させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-192070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、100m以上の高さの風力発電機が開発されるに至っている。このような大型の風力発電機を設置する場合には、地上のクレーンを用いてブレードをハブに取り付けることが難しい。一方、大型のクレーンを用いてブレードをハブに取り付ける場合には、風力発電機の周囲に広大な作業ヤードを確保しなければならないという別の問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためのリフトアップ装置の各態様を記載する。
[態様1]
風力発電機のタワーの頂部にナセル、ハブ、及びブレードを順に運搬するリフトアップ装置であって、
水平方向である前後方向に沿って延在する水平フレームを有し、前記タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部と、
前記水平フレーム上において前後方向に沿って移動可能に構成されるとともに前記ナセル及び前記ハブを順に吊り下げ可能に構成された第1架台と、
前記水平フレーム上において前後方向に沿って移動可能に構成されるとともに前記ブレードを吊り下げ可能に構成された第2架台と、を備え、
前記水平フレームは、
前記ガイドタワーから前側に突出する前側水平フレームと、
後側水平フレームと、を備え、
前記後側水平フレームは、前記前側水平フレームの後端に連結されて前記ガイドタワーから後側に突出する第1状態と、前記前側水平フレームの前端に連結される第2状態と、に付け替え可能に構成されており、
前記第1状態の前記水平フレーム上には、前記第1架台が配置される一方、前記第2状態の前記水平フレーム上には、前記第2架台が配置される、
リフトアップ装置。
【0008】
同構成によれば、第1状態においては、水平フレームが、ガイドタワーから前側に突出する前側水平フレームと、前側水平フレームの後端に連結されてガイドタワーから後側に突出する後側水平フレームとにより構成される。この場合、積載作業位置において、前側水平フレーム上に配置された第1架台によりナセルを吊り下げた状態とした後、昇降フレーム部をナセル取付作業位置まで上昇させる。そして、第1架台を水平フレーム上において後側、すなわちタワーに近づく側に移動させることにより、タワーの頂部にナセルを取り付けることができる。また、同様にして、積載作業位置において第1架台によりハブを吊り下げた状態とした後、昇降フレーム部をハブ取付作業位置まで上昇させた後、第1架台を移動させることで、ナセルにハブを取り付けることができる。
【0009】
また、第2状態においては、水平フレームが、ガイドタワーから前側に突出する前側水平フレームと、前側水平フレームの前端に連結される後側水平フレームとにより構成される。この場合、ブレード積載作業位置において、後側水平フレーム及び前側水平フレーム上に配置された第2架台によりブレードを吊り下げた状態とした後、昇降フレーム部をブレード取付作業位置まで上昇させる。そして、第2架台を水平フレーム上において後側、すなわちハブに近づく側に移動させることにより、ハブのブレード取付口に対してブレードを取り付けることができる。
【0010】
続いて、次のブレードをハブのブレード取付口に対して取り付けるに先立ち、ナセル内のターニング装置によりハブを回転させる。このとき、第2状態の水平フレームにおいては、後側水平フレームが、前側水平フレームの後端から取り外されている。このため、ブレード取付作業位置において、先に取り付けられたブレードが昇降フレーム部と干渉することを回避できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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