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公開番号2025135207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032904
出願日2024-03-05
発明の名称継手装置及び複合支持杭
出願人株式会社大林組,ヒロセ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E02D 5/24 20060101AFI20250910BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】機械式継手とボルトジョイントの組合せによって鋼管支柱と鋼杭を非溶接で連結可能な継手装置と、鋼管支柱と鋼杭の組合せからなるハイブリッド式の複合支持杭を提供する。
【解決手段】継手装置1は、接合板10と、接合板10の上面に設けた支柱連結端20と、接合板10の下面に設けた杭連結端30と、を備え、支柱連結端20は、接合板10の上面から延出する管体部と、接合板10の上面から管体部の内部に延在する荷重伝達部と、管体部の延出側の端部に設けた第1継手部と、を有し、杭連結端は、接合板10の下面から延出する形鋼部と、形鋼部の延出側の端部付近に設けた複数の第2継手部と、を有し、荷重伝達部は、接合板10の上面から立設する複数の伝達板の組合せからなる平面視十字形状を呈し、複数の伝達板の十字形状の全ての端縁が、管体部の下部に接続している。複合支持杭は、継手装置1で、鋼管支柱と鋼杭を同軸に連結してなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管支柱と鋼杭とを一体に連結可能な継手装置であって、
接合板と、
前記接合板の上面に設けた支柱連結端と、
前記接合板の下面に設けた杭連結端と、を備え、
前記支柱連結端は、前記接合板の上面から延出する管体部と、前記接合板の上面から前記管体部の内部に延在する荷重伝達部と、前記管体部の延出側の端部に設けた第1継手部と、を有し、
前記杭連結端は、前記接合板の下面から延出する形鋼部と、前記形鋼部の延出側の端部付近に設けた第2継手部と、を有し、
前記荷重伝達部は、前記接合板の上面から立設する伝達板からなる平面視十字形状を呈し、
前記伝達板の十字形状の全ての端縁が、前記管体部の下部に接続していることを特徴とする、
継手装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記伝達板の十字形状の全ての端縁を、前記管体部の下部に設けた溝に挿通して溶接したことを特徴とする、
請求項1に記載の継手装置。
【請求項3】
前記管体部の高さが、前記荷重伝達部の高さの2倍以上であることを特徴とする、
請求項2に記載の継手装置。
【請求項4】
前記形鋼部が、ウェブと2枚のフランジからなるH鋼であり、
前記伝達板の十字形状の一辺を、前記接合板を挟んだ前記ウェブの対称位置に配置したことを特徴とする、
請求項1に記載の継手装置。
【請求項5】
前記荷重伝達部が、前記伝達板の十字形状の一辺と接続し、他辺と平行する複数の補強板を備えることを特徴とする、
請求項4に記載の継手装置。
【請求項6】
前記複数の補強板を、前記形鋼部のフランジと平行する向きに設けたことを特徴とする、
請求項5に記載の継手装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の継手装置と、
前記支柱連結端に連結した鋼管支柱と、
前記鋼管支柱と同軸に前記杭連結端に連結した鋼杭と、を備えることを特徴とする、
複合支持杭。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、継手装置及び複合支持杭に関し、特に機械式継手とボルトジョイントの組合せによって鋼管支柱と鋼杭を非溶接で連結可能な継手装置と、鋼管支柱と鋼杭の組合せからなるハイブリッド式の複合支持杭に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
仮桟橋や仮設構台などの架台構造物は、地盤に貫入した複数の支持杭の頭部を鋼材で連結して架台を組み、架台上にステージを設置して構築する。
架台構造物のステージ上には、重機や鋼材などの重量物が積載されるため、支持杭には積載物の荷重による圧縮軸力と、移動や振動に係る水平力による曲げ応力が作用する。
特許文献1には、複数の円形鋼管を端部で全周溶接して接続した長尺の支持杭が公開されている。特許文献2には、H鋼を用いた支持杭が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-7221号公報
特開2010-261165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術には、以下の問題点がある。
<1>円形鋼管からなる杭支柱は、地中の根入れ部(杭部)には支柱部ほどの水平力は作用しないにもかかわらず、支柱部に要求される剛性に対応した設計が全長にわたって連続するため、杭部において過剰コストとなり、架台構造物全体が過剰設計となる。また、継手部の全周溶接となるため、溶接工の熟練度によって施工品質にばらつきが生じる。さらに全周溶接が通常高所作業となるため、作業が困難で安全性に配慮を要する。
<2>形鋼からなる杭支柱は、支柱部に作用する水平応力に抵抗するため、支柱杭を密に設計し支柱杭間を斜材で接続して補強する必要がある。このため、施工効率が悪く、施工コストが嵩む。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための、継手装置及び複合支持杭を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の継手装置は、接合板と、接合板の上面に設けた支柱連結端と、接合板の下面に設けた杭連結端と、を備え、支柱連結端は、接合板の上面から延出する管体部と、接合板の上面から管体部の内部に延在する荷重伝達部と、管体部の延出側の端部に設けた第1継手部と、を有し、杭連結端は、接合板の下面から延出する形鋼部と、形鋼部の延出側の端部付近に設けた第2継手部と、を有し、荷重伝達部は、接合板の上面から立設する伝達板からなる平面視十字形状を呈し、伝達板の十字形状の全ての端縁が、管体部の下部に接続していることを特徴とする。
【0007】
本発明の継手装置は、複数の伝達板の十字形状の全ての端縁を、管体部の下部に設けた溝に挿通溶接していてもよい。
【0008】
本発明の継手装置は、管体部の高さが、荷重伝達部の高さの2倍以上であってもよい。
【0009】
本発明の継手装置は、形鋼部が、ウェブと2枚のフランジからなるH鋼であり、伝達板の十字形状の一辺を、接合板を挟んだウェブの対称位置に配置していてもよい。
【0010】
本発明の継手装置は、荷重伝達部が、伝達板の十字形状の一辺と接続し、他辺と平行する複数の補強板を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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