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公開番号
2025085958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023199682
出願日
2023-11-27
発明の名称
有機物処理装置
出願人
国立大学法人東海国立大学機構
,
株式会社永吉
代理人
個人
主分類
B09B
3/70 20220101AFI20250530BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】野菜くずなどの有機廃棄物を捨てることなく、かつ、反応槽内では燃焼を伴わずに処理して炭素化する有機物処理装置を提供する。
【解決手段】少なくとも、反応槽10と、サイクロン集塵機18とを備えた有機物処理装置1であって、反応槽10の内部で有機物が分子内脱水されてカーボン化され、当該カーボン化された炭素がカーボン排出口12から排出されるとともに、反応槽10の内部で有機物の分子内脱水が促進された際に発生する蒸気が、蒸気排気口13に接続されたサイクロン集塵機18によって集塵されることによって、蒸気排気口13から排出される。これにより、有機物からカーボンを生成できるとともに、反応槽内では低温で燃焼を伴わずに処理を行うためにCO
2
もほとんど発生せず、他の有害物質も発生しないため、環境にも優しい、という効果がある。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも、反応槽と、集塵機とを備えた有機物処理装置であって、
前記反応槽には、有機物投入口、カーボン排出口、蒸気排気口が設けられているとともに、前記反応槽の内部にはあらかじめ初期投入物として所定の反応促進剤が入れられており、
前記有機物投入口は、有機物が前記反応槽に投入される入口であり、前記反応槽の上部に設けられており、
前記蒸気排気口は、前記反応槽の上部の前記有機物投入口とは別の位置に設けられており、
前記有機物投入口から投入された前記有機物と、前記反応槽にあらかじめ入れられている前記所定の反応促進剤とが前記反応槽の内部で攪拌されることによって、前記有機物が分子内脱水されてカーボン化され、当該カーボン化された炭素が前記カーボン排出口から排出されるとともに、
前記反応槽の内部で前記有機物の分子内脱水が促進された際に発生する蒸気が、前記蒸気排気口に接続された前記集塵機によって集塵されることによって、前記蒸気排気口から排出される
ことを特徴とする有機物処理装置。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
前記有機物処理装置は、中和スクラバーをさらに備え、
前記蒸気排気口から排出されて前記集塵機によって集塵された蒸気は、前記中和スクラバーによって中和処理が行われる
ことを特徴とする請求項1記載の有機物処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、野菜残渣などの有機物を低温で処理して炭化させる有機物処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、野菜くずなどの野菜残渣については、肥料として使えるように処理する方法などが考えられているが、それらはあくまでも家庭内で処理をして、ゴミを減らすことを目的とするものであった。また、家庭内よりも規模の大きな工場などで排出される野菜くずなど(野菜残渣)についても、廃棄する量を減らすために、飼料、肥料として再生させる装置などが考えられてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、食品工場、水産加工場から大量に排出される野菜くず、魚くず、肉くず等の生ごみを、効率よく、人手も掛からずに発酵処理し、飼料、肥料として再生させる有機廃棄物処理装置が開示されている。また、例えば、特許文献2には、魚の骨、野菜クズ等の有機物類を、高速に堆肥化ないし飼料化する有機物発酵システムが開示されている。
【0004】
しかし、例えば特許文献1,2に示すような従来の有機物処理装置では、摂氏250度~400度や、350度程度といった、かなりの高温で加熱し、熱風を供給して、廃棄物の減量や発酵、堆肥化をはかる、という方法が用いられており、装置が大がかりになるという問題もあった。
【0005】
また、実際には、野菜カット事業者のように、大量の野菜くず(野菜残渣)が発生する工場においては、野菜くず(野菜残渣)を産業廃棄物業者に依頼して、産業廃棄物として処理している、というのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-138145号公報
特開平6-172072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、1日に大量に発生する野菜くず(野菜残渣)を産業廃棄物として処理するために、高額な費用がかかってしまっている、という課題があった。野菜カット事業者にとっては、捨てるだけの野菜くずのために高額な費用を投入している、という現状があり、さらに言えば、野菜くずは90%くらいが水分のため、水を捨てるために高額な費用を投入している、という問題を、なんとか打開したい、という要望が強かった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、野菜くずなどの有機廃棄物を捨てることなく、かつ、反応槽内では低温で燃焼を伴わずに処理して炭素化する有機物処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、この発明は、少なくとも、反応槽と、集塵機とを備えた有機物処理装置であって、前記反応槽には、有機物投入口、カーボン排出口、蒸気排気口が設けられているとともに、前記反応槽の内部にはあらかじめ初期投入物として所定の反応促進剤が入れられており、前記有機物投入口は、有機物が前記反応槽に投入される入口であり、前記反応槽の上部に設けられており、前記蒸気排気口は、前記反応槽の上部の前記有機物投入口とは別の位置に設けられており、前記有機物投入口から投入された前記有機物と、前記反応槽にあらかじめ入れられている前記所定の反応促進剤とが前記反応槽の内部で攪拌されることによって、前記有機物が分子内脱水されてカーボン化され、当該カーボン化された炭素が前記カーボン排出口から排出されるとともに、前記反応槽の内部で前記有機物の分子内脱水が促進された際に発生する蒸気が、前記蒸気排気口に接続された前記集塵機によって集塵されることによって、前記蒸気排気口から排出されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明の有機物処理装置によれば、野菜くずなどの有機廃棄物を、反応槽内では低温で燃焼を伴わずに処理することにより、CO
2
もほとんど発生させず、有害物質も発生させずに、炭素化して還元することが可能となる。また、今まで産業廃棄物として処理するために必要だった高額な費用をおさえることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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