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公開番号2025102570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220101
出願日2023-12-26
発明の名称廃棄物処理装置
出願人極東開発工業株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類B09B 5/00 20060101AFI20250701BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】過度に濡れることを抑制して故障または錆等が生じることを抑制することができる、廃棄物処理装置を提供する。
【解決手段】廃棄物を破砕して所定の箇所に搬送する廃棄物処理装置1であって、廃棄物を破砕して破砕廃棄物とする破砕機10と、破砕廃棄物を搬送する搬送機20と、搬送機20によって搬送される破砕廃棄物に火災が発生していることを検知する火災検知器30と、火災が発生している破砕廃棄物を消火する処理を行う火災処理部40と、を備え、搬送機20は、火災検知器30によって火災が検知された際に破砕廃棄物を火災処理部40側に搬送し、火災処理部40は、散水機41による散水によって火災が発生している破砕廃棄物を消火し、火災処理部40において消火する処理が行われた破砕廃棄物を火災処理部から返送して、消火する処理が行われた破砕廃棄物と消火する処理が行われていない破砕廃棄物とを混合させる返送部50をさらに備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物を破砕して所定の箇所に搬送する廃棄物処理装置であって、
前記廃棄物を破砕して破砕廃棄物とする破砕機と、
前記破砕廃棄物を搬送する搬送機と、
前記搬送機によって搬送される前記破砕廃棄物に火災が発生していることを検知する火災検知器と、
前記火災が発生している前記破砕廃棄物を消火する処理を行う火災処理部と、を備え、
前記搬送機は、前記火災検知器によって火災が検知された際に、前記破砕廃棄物を火災処理部側に搬送し、
前記火災処理部は、散水機を備え、前記散水機による散水によって前記火災が発生している前記破砕廃棄物を消火する処理を行い、
前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記火災処理部から返送して、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物とを混合させる返送部、をさらに備える、廃棄物処理装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記返送部は、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記搬送機に返送して、前記搬送機において、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と前記搬送機において搬送される前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物とを混合させる、
請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項3】
前記返送部は、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記破砕機に返送して、前記破砕機において、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と前記破砕機内において前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物とを混合させる、
請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項4】
前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物と、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と、を混合させる混合器、をさらに備え、
前記返送部は、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記混合器に返送して、前記混合器において、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と、前記混合器内において前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物と、を混合させる、
請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項5】
前記返送部は、前記火災処理部から返送する前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物の量を一定量に制限可能に構成される、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の廃棄物処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物を破砕して所定の箇所に搬送する廃棄物処理装置の技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラスチック系廃棄物を破砕し、所定箇所まで搬送するプラスチック系廃棄物の処理設備は公知となっている(特許文献1参照)。前記プラスチック系廃棄物の処理設備では、プラスチック系廃棄物が投入装置から供給コンベアに供給され、供給コンベアから破砕機に投入されて破砕される。破砕されたプラスチック系廃棄物は搬送コンベア及び磁選機コンベアによって磁力選別機まで搬送され、磁力選別機で金属異物が取り除かれた後に次工程に投入される。供給コンベアの後端で破砕機の直上、搬送コンベアの前側、中途及び後端、並びに磁選機コンベアの前端に、それぞれ発火検知器が設けられ、その近傍に散水装置が設けられている。そして、各発火検知器によって発火が検知されると、対応する散水装置から散水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-191272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記プラスチック系廃棄物の処理設備では、発火検知器によって発火が検知されると、供給コンベア及び搬送コンベア等に対して散水装置から散水される。このため、供給コンベア及び搬送コンベア等が過度に濡れてしまう場合がある。そして、このように供給コンベア及び搬送コンベア等が過度に濡れることによって供給コンベア及び搬送コンベア等に故障または錆等が生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、過度に濡れることを抑制して故障または錆等が生じることを抑制することができる廃棄物処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、本発明に係る廃棄物処理装置は、前記廃棄物を破砕して破砕廃棄物とする破砕機と、前記破砕廃棄物を搬送する搬送機と、前記搬送機によって搬送される前記破砕廃棄物に火災が発生していることを検知する火災検知器と、前記火災が発生している前記破砕廃棄物を消火する処理を行う火災処理部と、を備え、前記搬送機は、前記火災検知器によって火災が検知された際に、前記破砕廃棄物を火災処理部側に搬送し、前記火災処理部は、散水機を備え、前記散水機による散水によって前記火災が発生している前記破砕廃棄物を消火する処理を行い、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記火災処理部から返送して、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物とを混合させる返送部、をさらに備える。
このように構成することにより、搬送機に対して散水しないことから、散水によって搬送機が濡れることがない。また、このように構成することにより、火災処理部において消火する処理が行われた破砕廃棄物と消火する処理が行われていない破砕廃棄物とが混合された破砕廃棄物の含水率を低減させることができる。したがって、消火する処理が行われた破砕廃棄物を搬送する場合であっても、破砕廃棄物によって搬送機が過度に濡れることを抑制して搬送機に故障または錆等が生じることを抑制することができる。
【0007】
本発明に係る廃棄物処理装置は、前記返送部は、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記搬送機に返送して、前記搬送機において、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と前記搬送機において搬送される前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物とを混合させる。
このように構成することにより、消火する処理が行われた破砕廃棄物を搬送する場合であっても、破砕廃棄物によって搬送機が過度に濡れることを抑制して搬送機に故障または錆等が生じることを抑制することができる。
【0008】
本発明に係る廃棄物処理装置は、前記返送部は、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記破砕機に返送して、前記破砕機において、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と前記破砕機内において前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物とを混合させる。
このように構成することにより、消火する処理が行われた破砕廃棄物を搬送する場合であっても、破砕廃棄物によって搬送機が過度に濡れることを抑制して搬送機に故障または錆等が生じることを抑制することができる。
【0009】
本発明に係る廃棄物処理装置は、前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物と、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と、を混合させる混合器、をさらに備え、前記返送部は、前記火災処理部において前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物を前記混合器に返送して、前記混合器において、前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物と、前記混合器内において前記消火する処理が行われていない前記破砕廃棄物と、を混合させる。
このように構成することにより、消火する処理が行われた破砕廃棄物を搬送する場合であっても、破砕廃棄物によって搬送機が過度に濡れることを抑制して搬送機に故障または錆等が生じることを抑制することができる。
【0010】
本発明に係る廃棄物処理装置は、前記返送部は、前記火災処理部から返送する前記消火する処理が行われた前記破砕廃棄物の量を一定量に制限可能に構成されることを特徴とする。
このように構成することにより、火災処理部において消火する処理が行われた破砕廃棄物と消火する処理が行われていない破砕廃棄物とを混合させた破砕廃棄物の含水率に、偏りが生じることを防止することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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