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公開番号
2025090297
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205453
出願日
2023-12-05
発明の名称
抜油システムおよび抜油方法
出願人
住友電設株式会社
,
株式会社セリック
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B09B
5/00 20060101AFI20250610BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】抜油に必要な時間を短縮可能な抜油システムを提供する。
【解決手段】抜油システムは、容器から絶縁油を抜き出すために用いられる抜油システムであって、治具と、配管部とを有する。治具は、容器の壁に向かって押し付けられる開口部を有する。配管部は、開口部を通って容器から抜かれた絶縁油の流路を構成している。配管部は、ポンプと、ストレーナと、第1パスと、第2パスと、バルブとを有する。ポンプは、治具の内部から絶縁油を吸引する。ストレーナは、絶縁油から異物を取り除く。第1パスにおいて、ストレーナが配置されている。第2パスにおいては、ストレーナが配置されていない。バルブは、第1パスおよび第2パスの各々への絶縁油の流入を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器から絶縁油を抜き出すために用いられる抜油システムであって、
前記容器の壁に向かって押し付けられる開口部を含む治具と、
前記開口部を通って前記容器から抜かれた前記絶縁油の流路を構成している配管部とを備え、
前記配管部は、
前記治具の内部から前記絶縁油を吸引するポンプと、
前記絶縁油から異物を取り除くストレーナと、
前記ストレーナが配置されている第1パスと、
前記ストレーナが配置されていない第2パスと、
前記第1パスおよび前記第2パスの各々への前記絶縁油の流入を制御するバルブとを含む、抜油システム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記バルブは、前記第1パスおよび前記第2パスのいずれか一方のみに前記絶縁油が流れるように、前記第1パスおよび前記第2パスの各々への前記絶縁油の流入を制御する、請求項1に記載の抜油システム。
【請求項3】
前記ストレーナは、前記治具の外に配置されている、請求項1または請求項2に記載の抜油システム。
【請求項4】
前記配管部において、前記ポンプは、前記ストレーナに対して下流方向に配置されている、請求項1または請求項2に記載の抜油システム。
【請求項5】
前記治具および前記容器の各々に取り付けられ、且つ前記治具を前記壁に押し付けるレバーホイストをさらに備える、請求項1または請求項2に記載の抜油システム。
【請求項6】
絶縁油が入っている容器の壁に向かって治具の開口部を押し付けた状態で前記治具を固定する工程と、
前記開口部に通じる孔を前記壁に開ける工程と、
ポンプを用いて前記孔と前記治具とを通して前記容器から前記絶縁油を抜き出す工程とを備え、
前記容器から前記絶縁油を抜き出す工程は、
ストレーナを通して前記絶縁油を抜き出す工程と、
前記ストレーナを通して前記絶縁油を抜き出す工程後に、前記ストレーナを通さずに前記絶縁油を抜き出す工程とを含む、抜油方法。
【請求項7】
前記壁に前記孔を開ける工程において、前記壁に前記孔が開く前に前記ポンプを用いて前記治具の内部の吸引が開始される、請求項6に記載の抜油方法。
【請求項8】
前記治具を固定する工程において、パッキンを介して前記開口部が前記壁に押し付けられる、請求項6または請求項7に記載の抜油方法。
【請求項9】
前記孔から前記絶縁油を抜き出す工程の後に、バルブを前記孔に取り付けることによって前記孔を塞ぐ工程と、
前記孔を塞いだ状態で前記容器の内部に残っている前記絶縁油を前記容器の底に溜める工程と、
前記絶縁油を前記容器の底に溜める工程の後に、前記ポンプを用いて前記孔と前記治具とを通して前記容器の底に溜まった前記絶縁油を前記容器から抜き出す工程とをさらに備える、請求項6または請求項7に記載の抜油方法。
【請求項10】
前記治具は、前記容器から抜かれた前記絶縁油が通る流出口部を含み、
前記ストレーナは、前記流出口部に対して下流方向に配置されている、請求項6または請求項7に記載の抜油方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、抜油システムおよび抜油方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば電力用コンデンサなどの絶縁油が入った容器を撤去する場合、当該容器から絶縁油が抜き出される。容器から絶縁油を抜き出すために用いられる装置の一例として、特開2008-136900号公報(特許文献1)には、開口部を有する容器状の装置本体と、孔明け工具とを有する液体抜き取り装置が記載されている。当該液体抜き取り装置において、孔明け工具は、開口部に向かって接近、離間する方向へ移動可能に設けられている。装置本体には、排油孔が形成されている。排油孔には、排出管が接続されている。排油孔は、フィルターによって覆われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-136900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の液体抜き取り装置によれば、容器に孔を開ける際に発生する切屑などの異物が、フィルターを用いて絶縁油から取り除かれる。これによって、異物によってフィルターが詰まることがある。従って、フィルターによって絶縁油の流れが阻害される。結果として、抜油に必要な時間が長くなる。
【0005】
本開示の目的は、抜油に必要な時間を短縮可能な抜油システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る抜油システムは、容器から絶縁油を抜き出すために用いられる抜油システムであって、治具と、配管部とを備える。治具は、容器の壁に向かって押し付けられる開口部を含む。配管部は、開口部を通って容器から抜かれた絶縁油の流路を構成している。配管部は、ポンプと、ストレーナと、第1パスと、第2パスと、バルブとを含む。ポンプは、治具の内部から絶縁油を吸引する。ストレーナは、絶縁油から異物を取り除く。第1パスにおいて、ストレーナが配置されている。第2パスにおいては、ストレーナが配置されていない。バルブは、第1パスおよび第2パスの各々への絶縁油の流入を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、抜油に必要な時間を短縮可能な抜油システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係る抜油システムの構成を示す模式図である。
図2は、図1の領域IIを示す拡大模式図である。
図3は、治具、回転工具およびパッキンの構成を示す部分断面模式図である。
図4は、治具の具体的な構成を示す斜視模式図である。
図5は、治具の具体的な構成を示す平面模式図である。
図6は、図5のVI-VI線に沿った断面模式図である。
図7は、本実施形態に係る抜油方法を概略的に示すフロー図である。
図8は、治具を固定する工程を示す斜視模式図である。
図9は、回転工具を用いて壁に孔を開ける工程を示す断面模式図である。
図10は、回転工具を用いて壁に孔を開ける工程を示す斜視模式図である。
図11は、フィーディングタンクに空気孔を開ける工程を示す拡大模式図である。
図12は、ストレーナを通さずに絶縁油を抜き出す工程を示す拡大模式図である。
図13は、容器内に管を挿入して絶縁油を抜き出す工程を示す拡大模式図である。
図14は、孔を塞ぐ工程を示す拡大模式図である。
図15は、本実施形態の変形例に係る抜油システムの構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
(1)本開示に係る抜油システムは、容器から絶縁油を抜き出すために用いられる抜油システムであって、治具と、配管部とを備える。治具は、容器の壁に向かって押し付けられる開口部を含む。配管部は、開口部を通って容器から抜かれた絶縁油の流路を構成している。配管部は、ポンプと、ストレーナと、第1パスと、第2パスと、バルブとを含む。ポンプは、治具の内部から絶縁油を吸引する。ストレーナは、絶縁油から異物を取り除く。第1パスにおいて、ストレーナが配置されている。第2パスにおいて、ストレーナが配置されていない。バルブは、第1パスおよび第2パスの各々への絶縁油の流入を制御する。
(【0011】以降は省略されています)
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