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公開番号2025087391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202006
出願日2023-11-29
発明の名称吸水性ポリマーの処理方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類B09B 3/40 20220101AFI20250603BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】本発明は、効率的に吸水性ポリマーを処理する技術に関する。
【解決手段】本発明の一形態に係る吸水性ポリマーの処理方法は、被処理物に含まれる吸水性ポリマーの処理方法であって、被処理物中の前記吸水性ポリマーを熱分解することで、水溶性ポリマーを生成する熱分解ステップと、前記水溶性ポリマーを水に溶解させる溶解ステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理物に含まれる吸水性ポリマーの処理方法であって、
前記被処理物中の前記吸水性ポリマーを熱分解することで、水溶性ポリマーを生成する熱分解ステップと、
前記水溶性ポリマーを水に溶解させる溶解ステップと、を含む、
吸水性ポリマーの処理方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記熱分解ステップの前に、前記被処理物を乾燥させる乾燥ステップを含む、
請求項1に記載の吸水性ポリマーの処理方法。
【請求項3】
前記被処理物が、使用済み吸収性物品由来の被処理物である、
請求項1又は2に記載の吸水性ポリマーの処理方法。
【請求項4】
前記吸水性ポリマーがポリアクリル酸塩系ポリマーを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の吸水性ポリマーの処理方法。
【請求項5】
前記熱分解ステップが、350℃以上450℃以下の加熱下で熱分解をするステップを含む、
請求項4に記載の吸水性ポリマーの処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性ポリマーを可溶化させる吸水性ポリマーの処理方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
資源の有効活用、温室効果ガスの排出量削減などの観点から、紙おむつ及び生理用ナプキンなどの使用済み吸収性物品をリサイクルすることが望まれている。しかしながら、吸収性物品に用いられる吸水性ポリマーは、使用後も膨潤した状態を維持し、吸収性物品の他の材料と分離しにくい。このため、吸水した吸水性ポリマーは、使用済み吸収性物品の各材料のリサイクルの妨げとなり得る。
【0003】
これに関し、吸水した吸水性ポリマーを処理剤によって化学的に分解する技術が知られている。特許文献1には、酸化剤を用いて吸収性ポリマーを分解して可溶化する技術が開示されている。特許文献2には、吸水性ポリマーを酸又はアルカリを用いて分解する技術が開示されている。特許文献3には、使用済の衛生用品をオゾン含有水溶液に浸漬して高吸水性ポリマーを分解する技術が開示されている。特許文献4には、使用済の衛生用品構成資材を酸含有水溶液に浸漬した後、二酸化塩素発生材料を添加して二酸化塩素を発生させ、高吸水性ポリマーを分解する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-317784号公報
特開平9-249711号公報
特開2016-79525号公報
特開2019-108639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、処理剤による化学的な反応を主体とする処理は、以下のような問題が生じ得る。まず、大量の被処理物を処理する場合は、処理剤のコストが高くなる。また、被処理物と処理液を合わせた体積が大きくなり、大型の装置が必要となる。さらに、処理後の廃液の処理の手間やコストがかかる。そこで、より効率的に吸水性ポリマーを処理する技術が求められている。
【0006】
本発明は、効率的に吸水性ポリマーを処理する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る吸水性ポリマーの処理方法は、被処理物に含まれる吸水性ポリマーの処理方法であって、
前記被処理物中の前記吸水性ポリマーを熱分解することで、水溶性ポリマーを生成する熱分解ステップと、
前記水溶性ポリマーを水に溶解させる溶解ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、効率的に吸水性ポリマーを処理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係る吸水性ポリマーの処理方法を示すフローチャートである。
吸水性ポリマーで構成された被処理物を熱重量(TG:Thermal Gravimetric)分析した際の熱重量(TG)曲線を示すグラフであり、横軸が温度、縦軸が被処理物の質量減少量を示す。
本発明の第2実施形態に係る吸水性ポリマーの処理方法を示すフローチャートである。
本発明の第3実施形態に係る吸水性ポリマーの処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本発明の概要>
本発明は、吸水性ポリマーを熱分解によって水に可溶化させて処理する吸水性ポリマーの処理方法に関する。本発明の一実施形態により、乾式の処理を主体として、吸水性ポリマーを分解し、水溶性ポリマーを生成することができる。これにより、吸収性物品を構成する吸水性ポリマーと他の材料との分離や、これらの材料のリサイクルを効率よく行うことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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