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公開番号
2025082971
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196566
出願日
2023-11-20
発明の名称
分離方法及び分離装置
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
B09B
5/00 20060101AFI20250523BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】集電体と電極合材とをより効率よく分離する。
【解決手段】分離方法は、集電体と集電体上に形成され水系結着材を含む電極合材とを備えた処理対象電極を、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液に浸漬させ、超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理を行い、集電体と電極合材とを分離する分離工程を含む。分離装置は、集電体と集電体上に形成され水系結着材を含む電極合材とを備えた処理対象電極を、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液に浸漬させて超音波処理を行い、集電体と前記合材とを分離する分離部と、超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理を行うように分離部を制御する制御部と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
集電体と前記集電体上に形成され水系結着材を含む電極合材とを備えた処理対象電極を、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液に浸漬させ、超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理を行い、前記集電体と前記電極合材とを分離する分離工程を含む、分離方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記処理液は、水と水溶性有機溶剤との混合物であり、前記水溶性有機溶剤と前記水系結着材とのハンセン溶解度パラメータの距離が、水と前記水系結着材とのハンセン溶解度パラメータの距離よりも小さい、請求項1に記載の分離方法。
【請求項3】
前記処理液は、水と水溶性有機溶剤との混合物であり、前記水溶性有機溶剤と前記水系結着材とのハンセン溶解度パラメータの距離が30以下である、請求項2に記載の分離方法。
【請求項4】
前記処理液は、水と水溶性有機溶剤との混合物であり、前記処理液中の前記水溶性有機溶剤の濃度が0.1体積%以上50体積%以下である、請求項1に記載の分離方法。
【請求項5】
前記処理液は、水と水溶性界面活性剤との混合物であり、前記処理液中の前記界面活性剤の濃度が0.01質量%以上1質量%以下である、請求項1に記載の分離方法。
【請求項6】
前記水系結着材は、カルボキシメチルセルロースとスチレンブタジエン共重合体とを含み、前記処理液は、前記水溶性有機溶剤としてエタノール、メタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、1-ペンタノール、エチレングリコール、グリセリン、N-メチル-2-ピロリドン及びアセトンのうちの1以上を含むか、前記水溶性界面活性剤として、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル、αオレフィンスルホン酸ナトリウムとポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミドのうちの1以上を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の分離方法。
【請求項7】
前記分離工程では、60分以内の範囲で前記超音波処理を行う、請求項1~5のいずれか1項に記載の分離方法。
【請求項8】
集電体と前記集電体上に形成され水系結着材を含む電極合材とを備えた処理対象電極を、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液に浸漬させて超音波処理を行い、前記集電体と前記電極合材とを分離する分離部と、
超音波の周波数をスイープさせながら前記超音波処理を行うように前記分離部を制御する制御部と、
を備えた分離装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、分離方法及び分離装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電池のリサイクルにあたり集電体と電極合材とを分離させる手法として、電極に対して水中で超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。この方法では、有機溶剤や水溶液の化学的作用ではなく、超音波のキャビテーション効果を用いた物理的作用を利用している。そして、水を用い、超音波の周波数をスイープさせることで、集電体と電極合材とを効率よく高精度に分離できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-102744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した手法では、電極合材層が厚い電極や高密度な電極を処理する場合などに、集電体と電極合材との分離に時間がかかることがあり、集電体と電極合材とをより効率よく分離することが望まれていた。
【0005】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであり、集電体と電極合材とをより効率よく分離することができる分離方法及び分離装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明者らは、水系結着材を含む電極合材を有する電極に対して、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液中で、超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理を行うと、集電体と電極合材とをより効率よく分離できることを見いだし、本開示を完成するに至った。
【0007】
即ち、本開示の分離方法は、
集電体と前記集電体上に形成され水系結着材を含む電極合材とを備えた処理対象電極を、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液に浸漬させ、超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理を行い、前記集電体と前記電極合材とを分離する分離工程を含むものである。
【0008】
また、本開示の分離装置は、
集電体と前記集電体上に形成され水系結着材を含む電極合材とを備えた処理対象電極を、水と水溶性有機溶剤との混合物又は水と水溶性界面活性剤との混合物である処理液に浸漬させて超音波処理を行い、前記集電体と前記電極合材とを分離する分離部と、
超音波の周波数をスイープさせながら前記超音波処理を行うように前記分離部を制御する制御部と、
を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の分離方法及び分離装置では、集電体と電極合材とを、より効率よく分離することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、以下のように推察される。この分離方法及び分離装置では、超音波処理を行う際に、水と水溶性有機溶剤や水溶性界面活性剤とを含む処理液を用いる。水は表面張力が大きく、有機溶剤よりもキャビテーション効果を発生しやすい。また、水溶性有機溶剤や水溶性界面活性剤は、処理液の電極合材との濡れ性を高める効果を有し、処理液を電極合材層に染み込みやすくする。本開示では、これらの相乗効果により、集電体と電極合材とを効率よく分離することができる。また、超音波の周波数をスイープさせながら超音波処理を行うため、エネルギー分布が好適になり、集電体と電極合材とをより効率よく分離できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
スイープ及びスイープサイクルの説明図。
スイープ幅の説明図。
超音波処理前の分離装置10の構成の概略を示す説明図。
超音波処理後の分離装置10の構成の概略を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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