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公開番号2025057919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167757
出願日2023-09-28
発明の名称固形原料の製造方法
出願人株式会社サムズ
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B09B 5/00 20060101AFI20250402BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】本発明は、使用済み紙おむつを分解・処理し、リサイクル資源を回収した後の排液を有効利用することができるとともに、排液から固形原料を容易に生成することができる固形原料の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の固形原料の製造方法は、使用済み紙おむつを分離機で処理液とともに撹拌して紙おむつを構成する部材に分解・処理する分離工程1と、分離工程1で分離された固体成分のパルプ8とプラスチックとを選別機10で選別する選別工程2と、分離工程1で分離された液体成分である第1排液3中からパルプ8を回収する第1パルプ回収工程4と、第1パルプ回収工程4でパルプ8が回収された後の第2排液5中の固体成分と液体成分とを分離する脱水工程6と、脱水工程6で第2排液5中から分離された固体成分を乾燥させる乾燥工程7と、からなる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
使用済み紙おむつを分離機(9)で処理液とともに撹拌して紙おむつを構成する部材に分解・処理する分離工程(1)と、
前記分離工程(1)で分離された固体成分のパルプ(8)とプラスチック(28)とを選別機(10)で選別する選別工程(2)と、
前記分離工程(1)で分離された液体成分である排液(3)中からパルプ(8)を回収するパルプ回収工程(4)と、
前記パルプ回収工程(4)でパルプ(8)が回収された後の排液(5)中の固体成分と液体成分とを分離する脱水工程(6)と、
前記脱水工程(6)で排液(5)中から分離された前記固体成分を乾燥させる乾燥工程(7)と、からなる固形原料の製造方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記乾燥工程(7)で乾燥された前記固体成分から固形原料(20)を製造する固形原料製造工程(16)を有することを特徴とする請求項1に記載の固形原料の製造方法。
【請求項3】
前記固形原料製造工程(16)では、粉体肥料(17)、粒体肥料(19)、固形燃料原料(26)を製造することを特徴とする請求項2に記載の固形原料の製造方法。
【請求項4】
前記乾燥工程(7)では、前記固体成分を真空乾燥、凍結乾燥、真空凍結乾燥させて前記固形原料(20)を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固形原料の製造方法。
【請求項5】
前記脱水工程(6)で前記排液(5)から分離された液体成分から液体肥料(14)を生成する液体肥料製造工程(13)を有することを特徴とする請求項1に記載の固形原料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み紙おむつを分解処理した後の排液中に含まれる固形成分から固形肥料や固形燃料の原料を製造する固形原料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
2022年10月、政府は化学原料の高騰化による農家への経営圧迫や食品価格の上昇を回避する狙いから、下水処理の過程で出る汚泥を肥料として活用する取り組みに本腰を入れ、化学肥料の国産化を進める方針を発表している。また、政府は下水汚泥を農業向けの肥料として活用するための方針をまとめ、国、自治体に下水汚泥を肥料として利用することを促し、外国から輸入する化学肥料原料への依存を低減する方針を発表している。
【0003】
さらに、2022年7月、産業革命以来の化石燃料中心の経済・社会、産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システム全体の変革、すなわちGX(グリーントランスフォーメーション)を実行するべく、必要な施策を検討する、内閣総理大臣を議長とするGX実行会議が開催された。
【0004】
同会議では、下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた関係者の役割と取組の方向性が示され、肥料の国産化と安定的な供給、資源循環型社会の構築を目指し、農林水産省、国土交通省、農業分野、下水道分野が連携し、安全性・品質を確保しつつ、消費者も含めた理解促進を図りながら、各関係者が主体的に、下水汚泥資源の肥料利用の大幅な拡大に向けて総力をあげて取り組むことが示された。
【0005】
一方、近年広く利用されている紙おむつを使用した後の使用済み紙おむつを分解処理して、紙おむつを構成する素材をリサイクル資源(パルプ、プラスチック、その他等)を回収することが特許文献1で提案されている。使用済み紙おむつには、紙おむつを構成する素材以外に、人体から排出された糞尿が付着しており、使用済み紙おむつを処理液によって分解処理した後の排液中には糞尿が含まれている。
【0006】
使用済み紙おむつを処理液によって分解処理し、リサイクル資源を回収した後の排液は、下水処理した後に最終的に下水道に排出され、下水処理場にて処理された後に、河川や、海などの自然界に放出されている。
【0007】
ところで、使用済み紙おむつを分解処理し、リサイクル資源を回収した後の排液中には、人間の体内から排出された糞尿が含まれており、この糞尿は土壌にとって有益な栄養分(窒素、リン酸、カリウム)が含まれている。また、排液中から取り出した固形成分(スカム)は、圧縮成型することで、固形燃料の原料となる。
【0008】
そこで、特許文献2には、使用済み紙おむつを破砕機で細かく破砕した後に、水混合槽で水と混合し、沈殿槽内で浮遊した浮遊物(固形物)を土壌改良剤、肥料などとして使用することが開示されている。そして、浮遊物を除いた水性液は、下水処理を行って下水道に放流している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2021-121699号公報
特開2004-25574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、特許文献1、2では、使用済み紙おむつを分解処理した後の排液(リサイクル資源を回収した後の排液)中には、土壌にとって有益な栄養分が含まれているが、この排液は処理されて下水道に無駄に放流され、有効に利用されていないという課題を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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