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公開番号
2025066242
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023175686
出願日
2023-10-11
発明の名称
灰バンカの清掃方法
出願人
GOLDEN通商株式会社
代理人
個人
主分類
B09B
5/00 20060101AFI20250416BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】
灰バンカの壁面及び底面に固着した燃焼灰を除去し効率的に内部の清掃を行うことができる灰バンカの清掃方法の提供。
【解決手段】
灰バンカ1の清掃では、天井クレーン2が設置された灰バンカ1の壁面13及び底面12に固着した焼却灰を除去する。灰バンカ1の清掃方法は、天井クレーン2を移動させることによりゴンドラ5を壁面13の近傍に位置させるステップと、作業員30が乗り込み可能であって上下動可能なゴンドラ5を天井クレーン2に固定するステップと、天井クレーン2を停止した状態でゴンドラ5を上下動させながら壁面13に固着した焼却灰を高圧洗浄機で除去するステップと、天井クレーン2からゴンドラ5を取り外すステップと、を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
天井クレーンが設置された灰バンカの壁面に固着した焼却灰の清掃方法であって、
前記天井クレーンを前記壁面の近傍に位置させるステップと、
作業員が乗り込み可能であって上下動可能なゴンドラを前記天井クレーンに固定するステップと、
前記天井クレーンを停止した状態で前記ゴンドラを上下動させながら前記壁面に固着した焼却灰を除去装置で除去するステップと、
前記天井クレーンから前記ゴンドラを取り外すステップと、を有することを特徴とする灰バンカの清掃方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記ゴンドラと前記天井クレーンとの固定を解除して前記ゴンドラを前記灰バンカの底面に置くステップと、
前記天井クレーンを既存の位置から所定距離だけ移動させるステップと、
前記底面に置かれた前記ゴンドラを前記天井クレーンに再び固定するステップと、
前記天井クレーンを停止した状態で前記ゴンドラを上下動させながら前記壁面に固着した前記焼却灰を前記除去装置で除去するステップと、をさら有することを特徴とする請求項1に記載の灰バンカの清掃方法。
【請求項3】
前記天井クレーンは、前記焼却灰を排出するバケットを有するクレーン部と、前記クレーン部を所定方向に横行可能に保持し前記所定方向と直交する直交方向に走行可能なガーターと、を有し、
前記ゴンドラは、前記ガーターに少なくとも2か所で固定されることを特徴とする請求項1に記載の灰バンカの清掃方法。
【請求項4】
前記ゴンドラは、前記ガーター上に設けられた固定治具に固定され、
平面視において前記所定方向と平行な前記壁面を清掃するときは、前記天井クレーンを前記壁面の近傍で停止した状態で、
前記ゴンドラを前記固定治具に固定するステップと、
前記天井クレーンを停止した状態で前記ゴンドラを上下動させながら前記壁面に固着した焼却灰を除去装置で除去するステップと、
前記ゴンドラと前記固定治具との固定を解除して前記ゴンドラを前記灰バンカの底面に置くステップと、
前記ガーター上において前記固定治具を既存の位置から前記所定方向に移動させるステップと、
前記底面に置かれた前記ゴンドラを前記固定治具に再び固定するステップと、
前記天井クレーンを停止した状態で前記ゴンドラを上下動させながら前記壁面に固着した前記焼却灰を除去するステップと、を実行することを特徴とする請求項3に記載の灰バンカの清掃方法。
【請求項5】
前記ゴンドラは、前記ガーター上に設けられた固定治具に固定され、
平面視において前記直交方向と平行な前記壁面を清掃するときは、前記天井クレーンを前記壁面の近傍で停止した状態で、
前記ゴンドラを前記固定治具に固定するステップと、
前記天井クレーンを停止した状態で前記ゴンドラを上下動させながら前記壁面に固着した焼却灰を除去装置で除去するステップと、
前記ゴンドラと前記固定治具との固定を解除して前記ゴンドラを前記灰バンカの底面に置くステップと、
前記天井クレーンを所定距離だけ走行させるステップと、
前記底面に置かれた前記ゴンドラを前記固定治具に再び固定するステップと、
前記天井クレーンを停止した状態で前記ゴンドラを上下動させながら前記壁面に固着した前記焼却灰を除去するステップと、を実行することを特徴とする請求項3に記載の灰バンカの清掃方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は灰バンカの清掃方法に関し、特に焼却灰を貯める灰バンカの清掃方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
焼却炉における灰バンカは、焼却灰を一時的に蓄える施設であってごみ焼却施設などの焼却設備内に配置される。灰バンカは、長期間にわたって大量の焼却灰が蓄積及び貯蔵されるため、焼却灰に含まれる水分で底面及び壁面に焼却灰が固着する。これにより灰バンカの貯蔵可能量が減少するとともに壁面のひび割れといった設備の劣化が懸念されるため、定期的な清掃及びメンテナンスが必要となる。
【0003】
焼却炉における焼却灰の除去方法として、焼却設備内に残存する焼却灰をバキューム吸引装置により直接収集する方法が知られている(特許文献1)。密閉された作業空間において、ノズルから焼却灰を吸引して収集し、排気は空気浄化装置で浄化され外部に排出される。焼却炉の周壁に付着した焼却灰は、サンドブラストによって吹き落される。
【0004】
焼却灰等の付着物を除去する方法として、ドライアイス粒を噴射ノズルから被洗浄面に吹き付けて付着物に衝突させ、衝突時の勢いにより被洗浄面の付着物を除去することが知られている(特許文献2)。噴射ノズルからのドライアイス粒は、付着物を押しのけながら先端部から徐々に潰れていき、先端部は径方向に拡大して被洗浄面と付着物との間に入り込むことによって、被洗浄面より付着物を引き剥がす。同時に、ドライアイス粒は、その昇華作用により急激に個体から気体へと変化し、気化に伴う体積膨張によって衝突部周囲の付着物も吹き飛ばして被洗浄面から引き剥がす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-320936号公報
特開2008-281332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の焼却灰の除去方法では、基本的に人力で作業を行うため広大な焼却炉の清掃は非常に時間が掛かっていた。一般的に、焼却炉では常時燃焼が行われているため焼却灰の堆積層は薄く堆積量はそれほど多くないが、灰バンカは焼却灰で埋め尽くされているためその重量及び水分により底面や壁面付近の焼却灰は硬化する。硬化した焼却灰の層の厚さは3m以上となることもあるため、サンドブラストで除去するとなると、大変な労力が必要になる。また、打ち出されたサンドブラストの後処理も作業量の増加となる。
【0007】
特許文献2に記載の付着物の除去方法においても、ドライアイス粒を使用して数m堆積した焼却灰を被洗浄面から引き剥がすことは困難となる。また、ドライアイス粒を使用するため、焼却灰の清掃にかかるコスト面の負担も大きかった。さらに、サンドブラストにおける焼却灰の除去と同様に、数m以上堆積した焼却灰をドライアイス粒によって除去することは大変な労力が必要となる。
【0008】
いずれの特許文献においても、焼却炉内の壁面に付着した薄い層の付着物の除去を想定しており、灰バンカのように長時間に亘って膨大な量の焼却灰が堆積、硬化したものの除去に使用することは困難であった。
【0009】
灰バンカは、深さがあるとともに壁面の高い位置まで焼却灰が固着しているため、図15に示すように、壁面に足場201を組み固着した焼却灰10の除去作業を行っていた。また、下方に堆積した焼却灰は、サンドブラストや各種ハンマなどのはつり工具により行っており、多くの人手と膨大な時間が掛かっていた。
【0010】
また、壁面の清掃の仕上げとして高圧洗浄を行うことがあるが、灰バンカの高い位置の清掃は、図16に示すようにゴンドラ202を下すことで作業員30が行っていた。具体的には、壁面の突起220Aにゴンドラ202の固定部221を引っ掛けることでゴンドラ202を壁面13に固定していた。ただし、ゴンドラ202による清掃では、壁面13と作業員30との距離が近いため高圧洗浄の洗浄液が壁面13から反射して作業員30にかかり作業環境が悪かった。ゴンドラ202による壁面13の清掃作業では、壁面13から離れて高圧洗浄を行うことは難しかった。さらに、ゴンドラ202と壁面13との距離が近いため、図15のような壁面13に焼却灰10が堆積した状態ではゴンドラ202を使用することができなかった。反対側の壁は、平滑な壁であって突起220Aが存在しないためゴンドラ202を吊るすことができない。従って、設置に時間とコストがかかる足場201によって高圧洗浄を行うしか方法がなかった。
(【0011】以降は省略されています)
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