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公開番号2025074889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185987
出願日2023-10-30
発明の名称生ごみ処理装置
出願人有限会社川崎エンジ
代理人個人
主分類B09B 5/00 20060101AFI20250507BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】低コストで装置を設置することが可能であり、さらに稼働コストを低減する。
【解決手段】細断前の生ごみを搬送するコンベアと、コンベアから排出された生ごみを移送する移送機と、移送機で送られた生ごみを細断する細断機と、細断機で細断された生ごみが投入されるコンクリート製の脱水ピットと、脱水ピットに収容された生ごみから水分を排出するために生ごみ上に載置されるコンクリート製のブロックと、ブロックを少なくとも上下方向に移動させるホイストクレーンと、を備え、コンベアは、床面近傍から脱水ピットの側壁上方まで生ごみを搬送し、移送機は、脱水ピットの側壁上方において生ごみを移送し、細断機は、脱水ピットの側壁上方において生ごみを細断して脱水ピットに投入する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
細断前の生ごみを搬送するコンベアと、
前記コンベアから排出された生ごみを移送する移送機と、
前記移送機で送られた生ごみを細断する細断機と、
前記細断機で細断された生ごみが投入されるコンクリート製の脱水ピットと、
前記脱水ピットに収容された生ごみから水分を排出するために生ごみ上に載置されるコンクリート製のブロックと、
前記ブロックを少なくとも上下方向に移動させるホイストクレーンと、を備え、
前記コンベアは、床面近傍から前記脱水ピットの側壁上方まで生ごみを搬送し、
前記移送機は、前記脱水ピットの側壁上方において生ごみを移送し、
前記細断機は、前記脱水ピットの側壁上方において生ごみを細断して前記脱水ピットに投入する、生ごみ処理装置。
続きを表示（約 110 文字）【請求項２】
前記細断機で細断された生ごみを送る移転機と、前記移転機で送られる生ごみを案内する配管と、前記配管の一部に設けられ、生ごみを前記脱水ピットに投入する散布ノズルと、を備える、請求項１に記載の生ごみ処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、生ごみ処理装置に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
一般に、生ごみは、各家庭から集められて各市町村のごみ処理場においてごみ焼却炉により焼却されている。ごみ焼却炉は、生ごみを燃焼室に投入して処理するが、生ごみには多くの水分を含んでいるため、生ごみ中から水分除去した後に燃焼室に投入することが提案されている。生ごみは、水分を含んだまま各家庭から集められてごみ処理場まで輸送されるので、嵩が大きくかつ重量物であり、搬送することにより輸送コストの増加を招いている。また、生ごみを大量に焼却することは、ダイオキシン等の有毒ガスを発生させるだけでなく、二酸化炭素（ＣＯ２）等の温室効果ガスを大量に大気中に放出する要因となる。従って、焼却する生ごみから水分を除去して減量化することが地球温暖化を抑制するためにも望ましい。そこで、生ごみを破砕脱水する破砕脱水搬送装置と、破砕脱水された生ごみを収容する乾燥容器と、燃焼炉と、熱交換器等を備えた生ごみ処理装置が提案されている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平０５－３２９４６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の生ごみ処理装置は、燃焼炉の熱を用いて細断後の生ごみから水分を除去しているが、燃焼炉や熱交換器等を必要とすることから装置構成が複雑となり、装置の設置コストを増加させる要因となる。また、このような生ごみ処理装置は、生ごみの処理量に応じて複数台の設置が必要となるが、安価に装置を設置できること、さらに稼働コストの低減を図ることが必要となる。特許文献１の生ごみ処理装置は、専用の構成部品（乾燥容器等）を必要とするので安価に設置することが難しく、燃焼炉のために燃料が必要となるなど稼働コストの低減を図ることが難しいといった課題がある。
【０００５】
本発明は、低コストで装置を設置することが可能であり、さらに稼働コストを低減することが可能な生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の態様では、細断前の生ごみを搬送するコンベアと、コンベアから排出された生ごみを移送する移送機と、移送機で送られた生ごみを細断する細断機と、細断機で細断された生ごみが投入されるコンクリート製の脱水ピットと、脱水ピットに収容された生ごみから水分を排出するために生ごみ上に載置されるコンクリート製のブロックと、ブロックを少なくとも上下方向に移動させるホイストクレーンと、を備え、コンベアは、床面近傍から脱水ピットの側壁上方まで生ごみを搬送し、移送機は、脱水ピットの側壁上方において生ごみを移送し、細断機は、脱水ピットの側壁上方において生ごみを細断して脱水ピットに投入する、生ごみ処理装置が提供される。
【発明の効果】
【０００７】
上記した態様の生ごみ処理装置によれば、脱水ピットの側壁上方において細断機により生ごみを細断するので、細断後の生ごみを容易に脱水ピットに投入することができる。さらに、脱水ピットがコンクリート製であること、脱水ピットの生ごみから水分を除去するためのブロックがコンクリート製であること、及び、ブロックの移動にホイストクレーンを用いること、などから、既存の製品を組み合わせて生ごみ処理装置を安価に構成することができる。また、ホイストクレーンを用いて脱水ピットの生ごみ上にブロックを載置し、ブロックの重みで生ごみを脱水処理するので、生ごみの脱水処理を容易に行うことができ、装置の稼働コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態に係る生ごみ処理装置の一例を示す断面図である。
第１実施形態に係る生ごみ処理装置の一例を示す平面図である。
ブロックによる生ごみの脱水処理を示した図である。
第２実施形態に係る生ごみ処理装置の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して、実施形態を説明するが、本発明は以下に説明する内容に限定されない。図面においては、各構成をわかりやすくするために、一部を強調して、あるいは一部を簡略化又は省略して表しており、実際の構造又は形状、縮尺等が異なっている場合がある。また、図においては、ＸＹＺ座標系を用いて図中の方向を説明する場合がある。水平面はＸＹ面である。水平面における一方向をＸ方向と表記する。水平面においてＸ方向に直交する方向をＹ方向と表記する。Ｘ方向及びＹ方向に垂直な方向をＺ方向と表記する。なお、Ｘ方向、Ｙ方向及びＺ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が＋方向であり、矢印の指す方向と反対の方向が－方向である。
【００１０】
［第１実施形態］
第１実施形態に係る生ごみ処理装置１００について説明する。図１は、第１実施形態に係る生ごみ処理装置１００の一例を示す断面図であり、図２は、第１実施形態に係る生ごみ処理装置１００の一例を示す平面図である。生ごみ処理装置１００は、スクリューコンベア（コンベア）１０と、ホッパ２０と、配管３０と、移送機４０と、細断機５０と、移転機６０と、脱水ピット７０と、ホイストクレーン８０と、ブロック９０と、を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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