TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025066414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023175998
出願日
2023-10-11
発明の名称
改質木質バイオマス灰の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
個人
,
個人
主分類
B09B
3/40 20220101AFI20250416BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】所定の木質バイオマス灰からアルカリ金属を簡便かつ効率的に低減する方法を提供する。
【解決手段】
スラリーとしたときのpHが12.5以上である木質バイオマス灰を水中で60~100℃で加熱処理する改質木質バイオマス灰の製造方法であり、木質バイオマス灰の全アルカリ量(R
2
O)が、好ましくは4.0質量%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
pHが12.5以上の木質バイオマス灰を水中で60~100℃で加熱処理することを特徴とする改質木質バイオマス灰の製造方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記木質バイオマス灰の下記式で算出される全アルカリ量(R
2
O)が、4.0質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の改質木質バイオマス灰の製造方法。
全アルカリ量(R
2
O)=Na
2
O量+0.658×K
2
O量
【請求項3】
前記木質バイオマス灰は、カルシウム量に対するアルカリ金属量の質量比((Na
2
O+K
2
O)/CaO)が0.3以上であることを特徴とする請求項1記載の改質木質バイオマス灰の製造方法。
【請求項4】
前記木質バイオマス灰は、カルシウム量に対するアルカリ金属量の質量比((Na
2
O+K
2
O)/CaO)が0.3以上であることを特徴とする請求項2記載の改質木質バイオマス灰の製造方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか記載の製造方法により製造された改質木質バイオマス灰を、原料の一部として用いてセメントを製造することを特徴とするセメントの製造方法。
【請求項6】
pHが12.5以上の木質バイオマス灰を水中で60~100℃で加熱処理することを特徴とするバイオマス灰の改質方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ金属が低減された改質木質バイオマス灰の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、石炭火力発電で発生する石炭灰は、セメント原料として用いられている。
【0003】
一方、近年、カーボンニュートラルに向けた流れとして、木質チップ、パームヤシ殻(PKS;palm kernel shell)をはじめとするバイオマス燃料を燃焼させるバイオマス発電が積極的に行われるようになってきており、このバイオマスの燃焼で発生する焼却灰をセメント原料へ利用することも検討されている。
【0004】
しかしながら、このバイオマス燃料は、その種類、産地により含有量に違いはあるものの、一般的に石炭と比較してアルカリ金属、特にカリウムの含有量が多く、このカリウム等のアルカリ金属はアルカリ骨材反応の要因となるため、セメント製造においては、製品規格によってその含有量が厳しく規定されるなど、バイオマス焼却灰(バイオマス灰)のそのままの利用は難しいのが現状である。
【0005】
このような状況下、バイオマス灰からアルカリ金属を低減する方法が提案されている。
例えば、木質バイオマスの灰の飛灰からアルカリ金属を除去する方法であって、飛灰を微粉と粗粉に分級する工程(a)と、工程(a)で得られた粗粉の表面部を粉砕して粉砕物を得る工程(b)と、工程(b)で得られた粉砕物を粉砕微粉と粉砕粗粉に分級する工程(c)と、工程(c)で得られた粉砕微粉を塩素源と共に加熱して加熱処理物を得る工程(d)と、工程(a)で得られた微粉と、工程(d)で得られた加熱処理物とを水洗する工程(e)とを含むアルカリ金属除去方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、木質バイオマス灰を500~850℃に加熱し、木質バイオマス灰と塩化水素を含むガスとを接触させる第1の工程と、接触後の木質バイオマス灰を水によって洗浄し、可溶分を除去する第2の工程とを備える低カリウム木質バイオマス灰の製造方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0007】
さらに、アルカリ含有鉱物を含むバイオマス燃焼灰を、二酸化炭素を含む水で水洗処理する水洗工程を有するバイオマス燃焼灰の洗浄方法が提案されている(特許文献3参照)。
【0008】
しかしながら、これらの方法は、操作が煩雑であり、より簡便かつ効率的にアルカリ金属を低減できる方法が望まれている。バイオマス灰からアルカリ金属をより簡便かつ効率的に低減できるようになれば、石炭灰と同様に、セメント原料などへの用途展開を容易に行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2021-146236号公報
特開2021-104482号公報
特開2020-158321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、所定の木質バイオマス灰からアルカリ金属を簡便かつ効率的に低減する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る