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公開番号
2025056431
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023165899
出願日
2023-09-27
発明の名称
希釈液添加システム
出願人
株式会社神鋼環境ソリューション
代理人
弁理士法人R&C
主分類
B09B
3/45 20220101AFI20250401BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】有機性廃棄物の処理系統における希釈液添加システムに利用可能な希釈液添加システムを提供する。
【解決手段】有機性廃棄物の前処理を行う前処理装置2と、前処理で得られた処理物を水熱炭化処理する水熱炭化装置3と、水熱炭化処理で得られた炭化汚泥スラリーを固液分離する固液分離機4と、を備えた有機性廃棄物処理系統において、炭化汚泥スラリーに希釈液を添加する希釈液添加システム100における希釈液は有機性廃棄物処理系統において発生する分離液である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機性廃棄物の前処理を行う前処理装置と、前記前処理で得られた処理物を水熱炭化処理する水熱炭化装置と、前記水熱炭化処理で得られた炭化汚泥スラリーを固液分離する固液分離機と、を備えた有機性廃棄物処理系統において、前記炭化汚泥スラリーに希釈液を添加する希釈液添加システムであって、
前記希釈液は前記有機性廃棄物処理系統において発生する分離液である希釈液添加システム。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記前処理装置は、前記有機性廃棄物の固液分離を行う前処理用固液分離機を有しており、
前記希釈液は、前記前処理用固液分離機で前記有機性廃棄物から分離した脱水濾液である請求項1に記載の希釈液添加システム。
【請求項3】
前記希釈液は、前記固液分離機で前記炭化汚泥スラリーから分離した水熱炭化脱水濾液である請求項1に記載の希釈液添加システム。
【請求項4】
前記前処理装置は、前記有機性廃棄物の固液分離を行う前処理用固液分離機を有しており、
前記有機性廃棄物処理系統は、前記前処理用固液分離機で前記有機性廃棄物から分離した脱水濾液を処理する脱水分離液処理装置を更に備え、
前記脱水分離液処理装置で前記脱水濾液を処理した処理水を前記希釈液として用いる請求項1に記載の希釈液添加システム。
【請求項5】
前記水熱炭化装置は、前記炭化汚泥スラリーを冷却する冷却熱交換器を有しており、
前記冷却熱交換器を流通する熱交換後の冷却水を前記希釈液として用いる請求項1に記載の希釈液添加システム。
【請求項6】
前記水熱炭化装置と前記固液分離機の間において、前記炭化汚泥スラリーに含まれる無機イオンの濃度を測定する測定装置と、
前記希釈液の添加量を調整する添加量調整機構と、
前記測定装置により測定された濃度に応じて前記添加量調整機構を制御する制御装置と、を更に備えた請求項1~5のいずれか一項に記載の希釈液添加システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性廃棄物の処理系統において発生する分離液を希釈液として炭化汚泥スラリーに添加する希釈液添加システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、有機性廃棄物を水熱炭化処理した後に得られる炭化汚泥スラリーに希釈液を添加して洗浄を行うバイオマス燃料の製造方法が知られている(例えば、特許文献1)。このバイオマス燃料の製造方法においては、炭化汚泥スラリーに希釈液を添加して洗浄した後に固液分離を行うことにより、炭化汚泥スラリーに含まれるカリウムイオンを除去するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-206684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のバイオマス燃料の製造方法においては、炭化汚泥スラリー(ドライベース)の重量の2倍~25倍程度の希釈液を添加して洗浄を行うため、多くの水量を必要としていた。従って、希釈液として工場用水や水道水等を使用する場合には、バイオマス燃料の製造コストの上昇につながっていた。
【0005】
そこで、製造コストを上昇させず、水資源を有効利用して効率的に炭化汚泥スラリーへ希釈液を添加する希釈液添加システムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る希釈液添加システムの特徴構成は、有機性廃棄物の前処理を行う前処理装置と、前記前処理で得られた処理物を水熱炭化処理する水熱炭化装置と、前記水熱炭化処理で得られた炭化汚泥スラリーを固液分離する固液分離機と、を備えた有機性廃棄物処理系統において、前記炭化汚泥スラリーに希釈液を添加する希釈液添加システムであって、前記希釈液は前記有機性廃棄物処理系統において発生する分離液である点にある。
【0007】
有機性廃棄物を水熱炭化処理して得られる炭化汚泥スラリーには、塩化物イオンのような陰イオンや、カルシウムイオン、ナトリウムイオン等の陽イオンである、無機イオンが含まれている。このような成分を含む炭化汚泥スラリーが処理系統中の配管を流れると、スケール等の析出により配管の閉塞や腐食が発生するおそれがある。また、有機性廃棄物を処理して得られる最終製品であるバイオマス燃料にこれらの成分が含まれる場合には、燃料の品質に影響が出るおそれがある。そこで、炭化汚泥スラリーに希釈液を添加し、無機イオンをより多く水に溶解させることにより、炭化汚泥スラリーを固液分離する際に炭化汚泥スラリー中の固形物からこれら無機イオンをより多く除去することができるので、スケール等の析出を抑制し燃料品質を安定化させることが可能となる。特に本構成においては、有機性廃棄物処理系統において発生する分離液を希釈液として使用することにより、有機性廃棄物処理系統全体における水の使用量を低減し、水資源を適正使用することができるので、処理コストの低減が可能となる。
【0008】
本発明に係る更なる特徴構成は、前記前処理装置は、前記有機性廃棄物の固液分離を行う前処理用固液分離機であり、前記希釈液は、前記前処理用固液分離機で前記有機性廃棄物から分離した脱水濾液である点にある。
【0009】
従来、このような脱水濾液は、適当な処理がなされた後に処理系統から排出されていた。従って、脱水濾液を炭化汚泥スラリーの希釈液として再使用すれば、処理系統全体における水の使用量を低減し、水資源を適正利用することが可能となる。
【0010】
本発明に係る更なる特徴構成は、前記希釈液は、前記固液分離機で前記炭化汚泥スラリーから分離した水熱炭化脱水濾液である点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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