TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025113360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025083801,2021114805
出願日2025-05-20,2021-07-12
発明の名称ゴミ焼却灰の処理方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人個人,個人
主分類B09B 3/30 20220101AFI20250725BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】 磁着物と異物から灰を除去し、生じた排水を再利用する。
【構成】 ゴミ焼却炉からの主灰を磁力により処理し磁着物を選別した後、非磁着の異物と灰とに篩い分け、篩い分けした灰の少なくとも一部に水を加えて湿式処理する。磁着物と異物を別々の通水性の籠に収容して水洗し、水洗で生じた排水の少なくとも一部を、湿式処理で使用する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
ゴミ焼却炉からの主灰を磁力により処理し、磁着物を選別する磁選ステップと、
磁着物を選別した後の主灰を非磁着の異物と灰とに篩い分ける、篩い分けステップと、
前記篩い分けステップで篩い分けした灰の少なくとも一部に水を加えて処理する、湿式ステップと、
前記磁着物と前記異物を別々の通水性の籠に収容して水洗する水洗ステップ、とを行うと共に、
前記水洗ステップで生じた排水の少なくとも一部を、前記湿式ステップで使用し、
ゴミ焼却灰を、磁着物と、非磁着の異物と、灰とに分離する、ゴミ焼却灰の処理方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記湿式ステップでは、
水洗ステップで生じた排水の一部により、篩分けした灰を湿式粉砕し、
湿式粉砕した灰に、水洗ステップで生じた排水の他の一部を加え、脱塩槽で塩素分を灰から排水中に溶出させる、脱塩処理を行い、
脱塩処理で生じた灰と排水の混合物を固液分離装置により灰と排水に分離し、
固液分離装置で分離した排水を排水処理装置で処理し、処理後の排水の一部を外部へ放出し、残りを前記湿式粉砕または前記脱塩処理で使用する、
請求項1のゴミ焼却灰の処理方法。
【請求項3】
ゴミ焼却炉からの飛灰から、脱ダイオキシン装置により、ダイオキシンを除去した後、
前記脱塩槽で脱塩処理することにより、飛灰中の塩素分を排水中に溶出させる、
請求項2のゴミ焼却灰の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明はゴミ焼却灰中の主灰の処理に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ゴミ焼却灰中の主灰から金属異物と固形異物を分離し、残りの灰をセメント原料などに使用することが知られている。例えば特許文献1(特許4979164)では、主灰を目開き20mmの篩と磁選機により処理し、大きな異物と金属を灰から分離する。次いで、灰を粉砕機で平均粒径1mm以下に粉砕した後、目開き5mmの篩により処理し、小さな固形異物も分離する。その後、篩下成分を水洗し、固形分を分離し、排液を排水処理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許4979164
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、主灰を、灰と磁着物と異物とに分離し、かつ磁着物と異物から灰を除去し、さらに磁着物と異物から灰を除去する際に生じた排水を再利用する、ことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のゴミ焼却灰の処理方法では、
ゴミ焼却炉からの主灰を磁力により処理し、磁着物を選別する磁選ステップと、
磁着物を選別した後の主灰を非磁着の異物と灰とに篩い分ける、篩い分けステップと、
前記篩い分けステップで篩い分けした灰の少なくとも一部に水を加えて処理する、湿式ステップと、
前記磁着物と前記異物を別々の通水性の籠に収容して水洗する水洗ステップ、とを行うと共に、
前記水洗ステップで生じた排水の少なくとも一部を、前記湿式ステップで使用し、
ゴミ焼却灰を、磁着物と、非磁着の異物と、灰とに分離する。
【0006】
この発明では、磁選ステップと、篩分けステップと、篩い分けステップで篩い分けした灰の少なくとも一部に水を加えて処理する湿式ステップと、磁着物と磁着しない異物を別々の通水性の籠に収容して水洗する水洗ステップ、とを行う、また水洗ステップで生じた排水の少なくとも一部を例えば灰を含む状態で、湿式ステップで使用する。通水性の籠を用いることにより、簡単に水洗できる。また水洗ステップで生じた排水を湿式ステップで使用でき、処理システム内で再利用できる。
【0007】
好ましくは、前記湿式ステップでは、
水洗ステップで生じた排水の一部により、篩分けした灰を湿式粉砕し、
湿式粉砕した灰に、水洗ステップで生じた排水の他の一部を加え、脱塩槽で塩素分を灰から排水中に溶出させる、脱塩処理を行い、
脱塩処理で生じた灰と排水の混合物を固液分離装置により灰と排水に分離し、
固液分離装置で分離した排水を排水処理装置で処理し、処理後の排水の一部を外部へ放出し、残りを前記湿式粉砕または前記脱塩処理で使用する。
【0008】
すると、湿式粉砕と脱塩処理とを行った灰と、これらの処理を行わなかった灰の全体での平均塩素濃度を低下させ、セメントクリンカ-原料での塩素濃度の許容範囲内にすることができる。
【0009】
好ましくは、ゴミ焼却炉からの飛灰から、脱ダイオキシン装置により、ダイオキシンを除去した後、前記脱塩槽で脱塩処理することにより、飛灰中の塩素分を排水中に溶出させる。このようにすると、ゴミ焼却炉の飛灰も処理できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施例の概要を示す図
第1の実施例で用いるロールスクリーンの要部平面図
第1の実施例で用いるロールスクリーンでのロールの鉛直方向断面図
第2の実施例の概要を示す図
第2の実施例で用いる網籠と水槽の模式的断面図
第3の実施例の概要を示す図
第4の実施例の概要を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
5日前
株式会社トクヤマ
石膏粒体のか焼方法
15日前
株式会社トクヤマ
廃石膏粒体の貯蔵方法および貯蔵システム
15日前
株式会社トクヤマ
廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法
15日前
株式会社トクヤマ
垂直循環バケットコンベヤによる粉粒体の搬送方法
15日前
株式会社トクヤマデンタル
多成分系液状組成物調整キットの製造方法、及びこれに用いる治具
18日前
トヨタ自動車株式会社
空箱処理装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
空箱処理装置
1か月前
有限会社川崎エンジ
生ごみ処理装置
4か月前
ダイハツ工業株式会社
発酵システム
1か月前
株式会社クボタ
嫌気性処理方法
2か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ炭製造方法
5日前
株式会社トクヤマ
石膏粒体のか焼方法
15日前
三菱マテリアル株式会社
被処理物の解体装置
3か月前
株式会社マクニカ
乾熱減容処理装置
29日前
清水建設株式会社
汚染拡散防止構造
15日前
清水建設株式会社
加熱井戸の設置方法
15日前
有限会社ジャパンガスセパレーション
メタンガス発生装置
3か月前
学校法人東京農業大学
メタンガスの製造方法
1か月前
鹿島建設株式会社
土壌の浄化方法
1か月前
株式会社ミダック
覆土材料
3か月前
国立大学法人東海国立大学機構
有機物処理装置
3か月前
株式会社クボタ
メタン発酵装置およびメタン発酵処理方法
2か月前
極東開発工業株式会社
廃棄物処理装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
乾燥処理装置
1か月前
株式会社クボタ
収穫残渣の保管方法およびメタン発酵処理方法
2か月前
花王株式会社
吸水性ポリマーの処理方法
3か月前
九電産業株式会社
樹脂複合製品の製造方法
6日前
株式会社大林組
有機フッ素化合物の浄化方法
2か月前
株式会社トクヤマ
廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法
15日前
ヤンマーホールディングス株式会社
発酵処理装置
3か月前
個人
フォーミング生成抑制材の製造方法及び廃タイヤのリサイクル処理方法
1か月前
光宇應用材料股ふん有限公司
環境にやさしい低炭素二酸化ケイ素の製造方法
15日前
鹿島建設株式会社
炭酸カルシウムの回収システム、炭酸カルシウムの回収方法
3か月前
トヨタ自動車株式会社
電池の処理方法および電池の処理システム
2か月前
株式会社豊田中央研究所
分離方法及び分離装置
3か月前
続きを見る