TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025092310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023212587
出願日2023-12-16
発明の名称フミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置および方法
出願人生態環境部南京環境科学研究所
代理人個人
主分類B09C 1/08 20060101AFI20250612BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】改善されたAsとCd除去率が得られ、操作が便利で自動化の程度が高い重金属汚染土壌の修復装置および修復方法を提供する。
【解決手段】修復装置は、振動篩および溶出バケットから構成され、振動篩の底部側に設けられた泥排出管は溶出バケットの頂部側に設けられた給料ホッパーとドッキングされ、給料ホッパー内壁に分注口が設けられ、分注口の直下の溶出バケット頂部にメインスロットが設けられ、メインスロット内部にサンプリングボトルが摺動可能に設けられる。修復方法は、篩分け(S1)、フミン酸溶液と土壌をサンプリングボトルに添加する分注(S2)、土壌とフミン酸溶液を十分に接触させる溶出(S3)、フミン酸溶液のpH値および土壌とフミン酸溶液の固液比を調整するパラメータ調整(S4)の4つのステップを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
振動篩(1)および溶出バケット(2)から構成され、
前記振動篩(1)の底部側に設けられた泥排出管(11)は、前記溶出バケット(2)の
頂部側に設けられた給料ホッパー(3)とドッキングされ、前記泥排出管(11)は前記
給料ホッパー(3)の上方に位置し、前記給料ホッパー(3)の内壁の前記泥排出管(1
1)が所在する側の中部に分注口(31)が設けられ、前記分注口(31)の直下の前記
溶出バケット(2)の頂部にメインスロット(21)が設けられ、前記メインスロット(
21)の内部にサンプリングボトル(4)が摺動可能に設けられ、前記サンプリングボト
ル(4)の頂部の縁の前記泥排出管(11)が所在する側に主バネ軸(41)が設けられ
、前記サンプリングボトル(4)の頂部の縁の両側に前記主バネ軸(41)に対して副バ
ネ軸(42)が対称的に設けられ、前記主バネ軸(41)上に、前記サンプリングボトル
(4)の頂部の開口をシールしてドッキングするためのシール板(43)が固定的に設け
られ、前記副バネ軸(42)上に、前記サンプリングボトル(4)を前記メインスロット
(21)の内部に固定するための固定板(44)が設けられ、前記溶出バケット(2)の
頂部の前記メインスロット(21)に対応する両側に、それぞれ前記固定板(44)を配
置するための副スロット(22)が設けられ、
前記溶出バケット(2)の頂部中心に攪拌モータ(5)が設けられ、前記攪拌モータ(5
)の底部出力端に前記溶出バケット(2)を貫通する攪拌軸(51)が設けられ、前記攪
拌軸(51)に、上から下へ複数組の攪拌ロッドセット(52)が設けられ、前記攪拌軸
(51)の最上方の1組の攪拌ロッドセット(52)の上方に連結ロッド(53)が設け
られ、前記連結ロッド(53)の端部に回転軸(54)が回転可能に接続され、前記回転
軸(54)の端部に、前記サンプリングボトル(4)を載置するための載置スロット(5
5)が設けられ、前記サンプリングボトル(4)が前記メインスロット(21)の内部に
固定された場合、前記サンプリングボトル(4)が前記載置スロット(55)の真上に位
置し、前記載置スロット(55)の外側壁の前記泥排出管(11)が所在する側にギアシ
ャフト(56)が設けられ、前記ギアシャフト(56)は前記溶出バケット(2)の内壁
に設けられたギアディスク(23)と噛み合わされ、前記サンプリングボトル(4)は鉄
製であり、表面に腐食防止層がコーティングされ、前記載置スロット(55)の内壁底部
は磁石製であり、
前記溶出バケット(2)の頂部に、酸補充管(24)、脱イオン水補充管(25)、アル
カリ液補充管(26)およびフミン酸補充管(27)が設けられている、
ことを特徴とするフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
前記振動篩(1)の底部四隅にそれぞれ支柱(13)が設けられ、4つの支柱(13)の
底部に可動ベース(8)が接続され、前記溶出バケット(2)が前記可動ベース(8)上
に位置し、前記振動篩(1)の一側壁の底部に砂排出管(12)が設けられ、前記サンプ
リングボトル(4)、前記メインスロット(21)、前記載置スロット(55)の断面形
状はいずれも円形であり、前記溶出バケット(2)の側壁にサンプリング口(28)が設
けられ、前記サンプリングボトル(4)が前記攪拌軸(51)および前記ギアシャフト(
56)の共同作用下で前記サンプリング口(28)の位置まで移動すると、前記サンプリ
ングボトル(4)の開口方向が垂直上方であり、前記シール板(43)の内壁に封止プラ
グ(45)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のフミン酸溶出に基づく重金
属汚染土壌の修復装置。
【請求項3】
前記分注口(31)に摺動ストッパー(6)が設けられ、前記給料ホッパー(3)の外側
壁の前記分注口(31)に対応する両側にそれぞれ固定ブロック(32)が設けられ、前
記固定ブロック(32)の内側壁に摺動溝(33)が設けられ、前記摺動ストッパー(6
)の両側にそれぞれスライダ(61)が設けられ、前記スライダ(61)は前記摺動溝(
33)と1対1で対応して摺動可能に接続され、2つの前記固定ブロック(32)の頂部
間に第1制限ブロック(34)が設けられ、2つの前記固定ブロック(32)の底部間に
第2制限ブロック(35)が設けられ、前記摺動ストッパー(6)は鉄製であり、表面に
腐食防止層がコーティングされ、前記第1制限ブロック(34)は磁石製である、ことを
特徴とする請求項1に記載のフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置。
【請求項4】
前記溶出バケット(2)の頂部の側壁の前記泥排出管(11)に対応する下方位置にL字
形のロッド(29)が設けられ、前記サンプリングボトル(4)が前記メインスロット(
21)の内部に固定された場合、前記L字形のロッド(29)端部が前記シール板(43
)の端部に接触して前記シール板(43)を開き、摺動ストッパー(6)の底部中心に制
限ロッド(62)が設けられ、前記サンプリングボトル(4)が前記メインスロット(2
1)の内部に固定された場合、前記制限ロッド(62)が前記シール板(43)の一側に
位置し、サンプリングボトル(4)に600~800mlフミン酸溶液が入れられ、土壌
が前記サンプリングボトル(4)に落下し、土壌とフミン酸溶液の固液比が1g:16m
Lに達すると、サンプリングボトル(4)の総重量が前記副バネ軸(42)の重量限界に
達し、サンプリングボトル(4)が落下し、サンプリングボトル(4)が落下するとき、
前記シール板(43)が主バネ軸(41)の作用下で反発しながら前記制限ロッド(62
)に衝突し、前記摺動ストッパー(6)を前記第1制限ブロック(34)から分離させて
前記摺動ストッパー(6)を前記第2制限ブロック(35)と相互接触するように摺動さ
せる、ことを特徴とする請求項3に記載のフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装
置。
【請求項5】
前記攪拌ロッドセット(52)は3~6組あり、各組の攪拌ロッドセット(52)は2~
5本の攪拌棒を含み、前記溶出バケット(2)の側壁に排出管(7)が設けられる、こと
を特徴とする請求項1に記載のフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置に
基づくフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復方法であって、
S1、篩分け:重金属汚染土壌を前記振動篩(1)によって破砕し篩分け、前記泥排出管
(11)を介して粒径<5mmの土壌を排出し、土壌を前記給料ホッパー(3)に落入さ
せるステップと、
S2、分注:土壌が前記給料ホッパー(3)を介して前記溶出バケット(2)に落入する
過程で、一部の土壌が分注口(31)から前記サンプリングボトル(4)に落入し、前記
溶出バケット(2)と前記サンプリングボトル(4)に調製されたフミン酸溶液が事前に
添加され、調製されたフミン酸溶液のpH値が7であり、質量濃度が10g/Lであり、
前記サンプリングボトル(4)中の土壌とフミン酸溶液が予め設定された固液比1g:1
6mLに達したとき、前記サンプリングボトル(4)の総重量も前記副バネ軸(42)の
重量限界に達し、前記サンプリングボトル(4)が落下し始め、2つの前記副バネ軸(4
2)が2つの前記固定板(44)を収縮させるように駆動し、前記主バネ軸(41)が前
記シール板(43)を反発して前記サンプリングボトル(4)の開口を封止し、その後前
記サンプリングボトル(4)が前記載置スロット(55)内に落入して固定されるステッ
プと、
S3、溶出:前記溶出バケット(2)の内部土壌とフミン酸溶液が予め設定された固液比
1g:16mLに達するまで、土壌が前記給料ホッパー(3)を介して前記溶出バケット
(2)に落入し続け、その後前記攪拌モータ(5)を起動して前記攪拌軸(51)を回転
させ、同時に前記攪拌ロッドセット(52)を駆動して前記溶出バケット(2)の内部土
壌とフミン酸溶液を攪拌し、溶出バケット(2)の内部土壌の溶出を実現すると同時に、
前記連結ロッド(53)の回転下で前記載置スロット(55)と前記サンプリングボトル
(4)を移動させるように駆動し、前記ギアシャフト(56)が前記ギアディスク(23
)と噛み合って回転し、前記サンプリングボトル(4)を連続的に反転させ、サンプリン
グボトル(4)の内部土壌とフミン酸溶液を十分に接触させ、サンプリングボトル(4)
の内部土壌の溶出を実現するステップと、
S4、パラメータ調整:ステップS3の溶出工程を30min実行した後、前記サンプリ
ングボトル(4)中の溶出後の土壌を取り出し、溶出後の土壌中の重金属を検出し、検出
結果に基づいてフミン酸溶液のpH値および土壌とフミン酸溶液の固液比を調整し、前記
溶出バケット(2)の内部フミン酸溶液のpH値を調整する必要がある場合、酸またはア
ルカリ液を添加し、前記溶出バケット(2)の内部土壌とフミン酸溶液の固液比を調整す
る必要がある場合、フミン酸溶液を添加し、前記溶出バケット(2)の内部フミン酸溶液
の質量濃度を調整する必要がある場合、脱イオン水を添加し、調整が完了した後、前記溶
出バケット(2)の内部細粒土壌を1~2h溶出し、重金属汚染土壌の修復を完了するス
テップと、を含む、ことを特徴とするフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌重金属汚染修復の技術分野に関し、具体的にフミン酸溶出に基づく重金属
汚染土壌の修復装置および方法に関する。
続きを表示(約 7,000 文字)【背景技術】
【0002】
土壌中のヒ素(As)やカドミウム(Cd)等の重金属の共汚染は、難分解性であると同
時に、非常に複雑で除去が困難である。そのため、産業廃棄物土壌を再利用に適したもの
にするために、産業廃棄物土壌の浄化方法を研究し、最適化することが急務となっている

土壌溶出は、土壌中の重金属汚染物質を迅速に除去し、汚染土壌の処理を短期間で完了す
ることができる。フミン酸は、微生物による動植物の遺体の分解・変質や、地球化学の一
連の過程によって生じ、蓄積される有機物質の一種である。有機酸であり、キレート剤で
あり、界面活性剤でもあり、土壌溶出剤の調製に理想的な原料である。
フミン酸を用いた土壌重金属溶出修復工程では、最適な溶出条件を選別し、工程全体を短
時間で行い、高い溶出効率を得る必要がある。既存の技術では、フミン酸濃度、フミン酸
pHおよび汚染土壌とフミン酸溶液固液比を正確に調整できる実施装置が不足している。
【発明の概要】
【0003】
上記問題点を鑑み、本発明は、フミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置および方
法を提供する。
本発明の技術的解決策は以下のとおりである。
フミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置は、振動篩および溶出バケットから構成
され、前記振動篩の底部側に設けられた泥排出管は、前記溶出バケットの頂部側に設けら
れた給料ホッパーとドッキングされ、前記泥排出管は前記給料ホッパーの上方に位置し、
前記給料ホッパーの内壁の前記泥排出管が所在する側の中部に分注口が設けられ、前記分
注口の直下の前記溶出バケットの頂部にメインスロットが設けられ、前記メインスロット
の内部にサンプリングボトルが摺動可能に設けられ、前記サンプリングボトルの頂部の縁
の前記泥排出管が所在する側に主バネ軸が設けられ、前記サンプリングボトルの頂部の縁
の両側に前記主バネ軸に対して副バネ軸が対称的に設けられ、前記主バネ軸上に、前記サ
ンプリングボトルの頂部の開口をシールしてドッキングするためのシール板が固定的に設
けられ、前記副バネ軸上に、前記サンプリングボトルを前記メインスロットの内部に固定
するための固定板が設けられ、前記溶出バケットの頂部の前記メインスロットに対応する
両側に、それぞれ前記固定板を配置するための副スロットが設けられ、
前記溶出バケットの頂部中心に攪拌モータが設けられ、前記攪拌モータの底部出力端に前
記溶出バケットを貫通する攪拌軸が設けられ、前記攪拌軸に、上から下へ複数組の攪拌ロ
ッドセットが設けられ、前記攪拌軸の最上方の1組の攪拌ロッドセットの上方に連結ロッ
ドが設けられ、前記連結ロッドの端部に回転軸が回転可能に接続され、前記回転軸の端部
に、前記サンプリングボトルを載置するための載置スロットが設けられ、前記サンプリン
グボトルが前記メインスロットの内部に固定された場合、前記サンプリングボトルが前記
載置スロットの真上に位置し、前記載置スロットの外側壁の前記泥排出管が所在する側に
ギアシャフトが設けられ、前記ギアシャフトは前記溶出バケットの内壁に設けられたギア
ディスクと噛み合わされ、前記サンプリングボトルは鉄製であり、表面に腐食防止層がコ
ーティングされ、前記載置スロットの内壁底部は磁石製であり、前記サンプリングボトル
が落入した後に前記サンプリングボトルを固定するために使用され、
前記溶出バケットの頂部に、酸補充管、脱イオン水補充管、アルカリ液補充管およびフミ
ン酸補充管が設けられる。
本発明の一側面として、前記振動篩の底部四隅にそれぞれ支柱が設けられ、4つの支柱の
底部に可動ベースが接続され、前記溶出バケットが前記可動ベース上に位置し、前記振動
篩の一側壁の底部に砂排出管が設けられ、前記サンプリングボトル、前記メインスロット
、前記載置スロットの断面形状はいずれも円形であり、前記溶出バケットの側壁にサンプ
リング口が設けられ、前記サンプリングボトルが前記攪拌軸および前記ギアシャフトの共
同作用下で前記サンプリング口の位置まで移動すると、前記サンプリングボトルの開口方
向が垂直上方であり、前記シール板の内壁に封止プラグが設けられる。可動ベースを設け
ることで、装置全体を容易に移動でき、サンプリング口を設けることで作業者がサンプリ
ングボトルを容易に取り出すことができる。
本発明の一側面として、前記分注口が摺動ストッパーによって開放または封止され、前記
給料ホッパーの外側壁の前記分注口に対応する両側にそれぞれ固定ブロックが設けられ、
前記固定ブロックの内側壁に摺動溝が設けられ、前記摺動ストッパーの両側にそれぞれス
ライダが設けられ、前記スライダは前記摺動溝と1対1で対応して摺動可能に接続され、
2つの前記固定ブロックの頂部間に第1制限ブロックが設けられ、2つの前記固定ブロッ
クの底部間に第2制限ブロックが設けられ、前記摺動ストッパーは鉄製であり、表面に腐
食防止層がコーティングされ、前記第1制限ブロックは磁石製であり、前記摺動ストッパ
ーとドッキングされて固定されるために使用される。摺動ストッパーを設けることで分注
口を開放または封止し、第1制限ブロックの設置と併せて、摺動ストッパーと第1制限ブ
ロックが磁気的に固定され、常時開放状態に維持される。
本発明の別の側面として、前記溶出バケットの頂部側壁の前記泥排出管に対応する下方位
置にL字形のロッドが設けられ、前記サンプリングボトルが前記メインスロットの内部に
固定された場合、前記L字形のロッド端部が前記シール板の端部に接触して前記シール板
【図面の簡単な説明】
【0004】
本発明の装置全体構造を示す概略図である。
本発明の装置の上面図である。
本発明の装置中の溶出バケットの内部構造を示す概略図である。
本発明の装置中の溶出バケットを省略した後のサンプリングボトルと載置スロットドッキング箇所の構造を示す概略図である。
本発明の装置中のサンプリングボトルがメインスロット内部に固定された場合の構造を示す概略図である。
本発明の装置中のサンプリングボトルがメインスロット内部に固定された場合の正面図である。
本発明の装置中の給料ホッパーの側面図である。
本発明の装置中のギアシャフトとギアディスクが噛み合わされた構造を示す概略図である。
本発明の装置中の溶出バケットの上面の断面図である。
本発明のフミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復方法のフローチャートである。
【0005】
[符号の説明]
1 振動篩
11 泥排出管
12 砂排出管
13 支柱
2 溶出バケット
21 メインスロット
22 副スロット
23 ギアディスク
24 酸補充管
25 脱イオン水補充管
26 アルカリ液補充管
27 フミン酸補充管
28 サンプリング口
29 L字形のロッド
3 給料ホッパー
31 分注口
32 固定ブロック
33 摺動溝
34 第1制限ブロック
35 第2制限ブロック
4 サンプリングボトル
41 主バネ軸
42 副バネ軸
43 シール板
44 固定板
45 封止プラグ
5 攪拌モータ
51 攪拌軸
52 攪拌ロッドセット
53 連結ロッド
54 回転軸
55 載置スロット
56 ギアシャフト
6 摺動ストッパー
61 スライダ
62 制限ロッド
7 排出管
8 可動ベース
【発明を実施するための形態】
【0006】
実施例1
図1に示すように、フミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置は、振動篩1および
溶出バケット2から構成され、振動篩1の底部の四隅にそれぞれ支柱13が設けられ、4
つの支柱13の底部に可動ベース8が接続され、溶出バケット2は可動ベース8上に位置
し、振動篩1の底部側に設けられた泥排出管11が溶出バケット2の頂部側に設けられた
給料ホッパー3とドッキングされ、泥排出管11が給料ホッパー3の上方に位置し、振動
篩1の側壁底部に砂排出管12が設けられ、溶出バケット2の頂部に酸補充管24、脱イ
オン水補充管25、アルカリ液補充管26およびフミン酸補充管27が設けられ、溶出バ
ケット2の側壁の振動篩1に対応する反対側に排出管7が設けられ、
図3~図6、図9に示すように、給料ホッパー3の内壁の泥排出管11が所在する側の中
部に分注口31が設けられ、分注口31の直下の溶出バケット2の頂部にメインスロット
21が設けられ、メインスロット21の内部にサンプリングボトル4が摺動可能に設けら
れ、サンプリングボトル4の頂部縁の泥排出管11が所在する側に主バネ軸41が設けら
れ、サンプリングボトル4の頂部縁の両側に主バネ軸41に対して副バネ軸42が対称に
設けられ、主バネ軸41上にサンプリングボトル4の頂部の開口をシールしてドッキング
されたシール板43が固定され、シール板43の内壁に封止プラグ45が設けられ、副バ
ネ軸42にサンプリングボトル4をメインスロット21の内部に固定するための固定板4
4が設けられ、溶出バケット2の頂部のメインスロット21の両側にそれぞれ固定板44
を配置するための副スロット22が設けられ、
図1~図4、図8に示すように、溶出バケット2の頂部中心に攪拌モータ5が設けられ、
攪拌モータ5は市販されている産業用攪拌モータであり、攪拌モータ5の底部出力端に溶
出バケット2を貫通する攪拌軸51が設けられ、攪拌軸51上に、上から下へ3組の攪拌
ロッドセット52が設けられ、各組の攪拌ロッドセット52上に、周方向に等間隔で3本
の攪拌棒が設けられ、攪拌軸51の最上方の1組の攪拌ロッドセット52の上方に連結ロ
ッド53が設けられ、連結ロッド53の端部に回転軸54が回転可能に接続され、回転軸
54の端部にサンプリングボトル4を載置するための載置スロット55が設けられ、サン
プリングボトル4がメインスロット21内部に固定された場合、サンプリングボトル4が
載置スロット55の真上に位置し、載置スロット55の外側壁の泥排出管11が所在する
側にギアシャフト56が設けられ、ギアシャフト56は溶出バケット2内壁に設けられた
ギアディスク23と噛み合わされ、サンプリングボトル4は鉄製であり、表面に腐食防止
層塗料がコーティングされ、載置スロット55の内壁底部は磁石製であり、サンプリング
ボトル4が落入した後サンプリングボトル4を固定するために使用され、サンプリングボ
トル4、メインスロット21、載置スロット55の断面形状はいずれも円形であり、溶出
バケット2の側壁にサンプリング口28が設けられ、サンプリングボトル4が攪拌軸51
およびギアシャフト56の共同作用下でサンプリング口28の位置に移動するとき、サン
プリングボトル4の開口方向が垂直上方であり、
図4~7に示すように、分注口31が摺動ストッパー6によって開放または封止され、給
料ホッパー3の外側壁の分注口31に対応する両側にそれぞれ固定ブロック32が設けら
れ、固定ブロック32の内側壁に摺動溝33が設けられ、摺動ストッパー6の両側にそれ
ぞれスライダ61が設けられ、スライダ61は摺動溝33と1対1で対応して摺動可能に
接続され、2つの固定ブロック32の頂部間に第1制限ブロック34が設けられ、2つの
固定ブロック32の底部間に第2制限ブロック35が設けられ、摺動ストッパー6は鉄製
であり、表面に腐食防止層塗料がコーティングされ、第1制限ブロック34は磁石製であ
り、摺動ストッパー6とドッキングされて固定され、溶出バケット2の頂部側壁の泥排出
管11の下方にL字形のロッド29が設けられ、サンプリングボトル4がメインスロット
21の内部に固定された場合、L字形のロッド29の端部がシール板43の端部に接触し
てシール板43の開放を維持し、摺動ストッパー6の底部中心に制限ロッド62が設けら
れ、サンプリングボトル4がメインスロット21の内部に固定された場合、制限ロッド6
2がシール板43の一側に位置し、サンプリングボトル4に640mlフミン酸溶液が入
られ、土壌がサンプリングボトル4に落下し、土壌とフミン酸溶液の固液比が1g:16
【0007】
実験例
以下、具体的な実験を通じて本発明の装置および方法の実現可能性を検証し、実験で使用
される土壌は黒土であり、最初にサンプリングボトル4に添加されたフミン酸溶液の量は
640mLであり、細粒黒土がサンプリングボトル4に40g落下したとき、副バネ軸4
2の重量限界に達し、サンプリングボトル4が落下し始め、サンプリングボトル4の内部
の細粒黒土の溶出を完了した後、サンプリングボトル4を取り出し、ステップS4を実施
し、検出されたデータをD-最適設計に基づく適合モデル式に代入し:

黒土-ヒ素
=41.69-7.73X

-40.07X

+15.79X

-9.23X


+29.63X


-10.24X


-4.33X



+1.93X



-1.61






黒土-カドミウム
=47.48+24.6X

-40.87X

+3.82X

-16.4
6X


+16.91X


-14.22X


-7.28X



+0.61X



-0
.56X




D-最適設計に基づく適合モデルおよび適合度に対してP値検定を行い、ANOVA分析
結果および有意性検定結果を得、本実験例の適合から得られたP値はすべて0.0001
未満であり、黒土中のヒ素(As)およびカドミウム(Cd)の除去率と3つの要因の関
係は、一般的に非常に有意であることを示し、
フミン酸溶液で黒土を溶出して得られたヒ素(As)の除去率の実測値とD-最適設計に
基づく適合モデル式に対応するヒ素(As)の除去率の予測値の適合度R

は0.898
9であり、フミン酸溶液で黒土を溶出して得られたカドミウム(Cd)の除去率の実測値
とD-最適設計に基づく適合モデル式に対応するカドミウム(Cd)の除去率の予測値の

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

有限会社川崎エンジ
生ごみ処理装置
1か月前
株式会社クボタ
嫌気性処理方法
7日前
三菱マテリアル株式会社
被処理物の解体装置
9日前
群馬県
塊状割りガラスの剥離装置
1か月前
GOLDEN通商株式会社
灰バンカの清掃方法
2か月前
五洋建設株式会社
廃棄物処分場の脱窒方法
2か月前
有限会社ジャパンガスセパレーション
メタンガス発生装置
23日前
株式会社ミダック
覆土材料
21日前
株式会社トクヤマ
改質木質バイオマス灰の製造方法
2か月前
清水建設株式会社
土壌浄化装置
1か月前
清水建設株式会社
土壌浄化装置
1か月前
太平洋セメント株式会社
廃石膏ボードの処理方法
2か月前
株式会社サムズ
固形原料の製造方法
2か月前
国立大学法人東海国立大学機構
有機物処理装置
20日前
株式会社クボタ
メタン発酵装置およびメタン発酵処理方法
3日前
株式会社神鋼環境ソリューション
希釈液添加システム
2か月前
花王株式会社
吸水性ポリマーの処理方法
16日前
株式会社クボタ
収穫残渣の保管方法およびメタン発酵処理方法
7日前
ヤンマーホールディングス株式会社
発酵処理装置
23日前
太平洋セメント株式会社
塩素除去方法及び塩素除去システム
2か月前
鹿島建設株式会社
炭酸カルシウムの回収システム、炭酸カルシウムの回収方法
23日前
YKK株式会社
スライダー分離機構及びスライダー分離方法
1か月前
東ソー株式会社
吸着剤の廃棄処理方法
1か月前
株式会社 ノサカテック
メタン発酵に際して発生する泡の処理方法及び処理装置
1か月前
株式会社豊田中央研究所
分離方法及び分離装置
27日前
株式会社豊田中央研究所
分離方法及び分離装置
27日前
株式会社豊田中央研究所
分離方法及び分離装置
27日前
前田建設工業株式会社
POPs含有土壌の清浄化方法
23日前
株式会社クボタ
水銀含有廃棄物の処理方法および水銀含有廃棄物の処理システム
3日前
東洋建設株式会社
管理型処分場での二酸化炭素固定方法
21日前
住友電設株式会社
抜油システムおよび抜油方法
9日前
生態環境部南京環境科学研究所
フミン酸溶出に基づく重金属汚染土壌の修復装置および方法
7日前
東日本電信電話株式会社
制御システム、制御方法、および制御プログラム
2か月前
ユニ・チャーム株式会社
使用済み吸収性物品の構成部材の回収方法
2か月前
ユニ・チャーム株式会社
使用済み吸収性物品の構成部材の回収方法
2か月前
東洋建設株式会社
管理型海面処分場の安定化方法及び安定化設備
1か月前
続きを見る