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公開番号2025048773
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024153948
出願日2024-09-06
発明の名称アルミ複合材料の分別回収方法
出願人東洋アルミニウム株式会社
代理人
主分類B09B 3/70 20220101AFI20250326BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】本発明は、アルミ複合材料からアルミニウム箔を分別回収可能な方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、アルミニウム箔と樹脂とを含むアルミ複合材料を、剥離溶液に接触させる接触工程と、剥離溶液が付着した状態でアルミ複合材料を小片に破砕して破砕物を得る破砕工程と、アルミ複合材料の小片を構成するアルミニウム箔と樹脂とを互いに剥離させる剥離工程と、比重選別液を用いてアルミニウム箔と樹脂とを比重分離により分離する分離工程と、を順に備え、剥離溶液は、(1)特定量のギ酸とカルボン酸エステルと水を含む、(2)特定pHで特定量のカルボン酸金属塩と酸と極性溶媒とを含む、のいずれかである、アルミ複合材料の分別回収方法を提供する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム箔と樹脂とを含むアルミ複合材料を、剥離溶液に接触させる接触工程と、
前記剥離溶液が付着した状態で前記アルミ複合材料を小片に破砕して破砕物を得る破砕工程と、
前記アルミ複合材料の小片を構成するアルミニウム箔と前記樹脂とを互いに剥離させる剥離工程と、
比重選別液を用いて前記アルミニウム箔と前記樹脂とを比重分離により分離する分離工程と、
を順に備え、
前記剥離溶液は、
(1)ギ酸を1質量%以上98質量%以下含み、
カルボン酸エステルとして炭素数9以下からなる一種又は二種以上のギ酸エステル及び/又は酢酸エステルを1質量%以上98質量%以下含み、
水を1質量%以上90質量%以下含み、
前記ギ酸と前記カルボン酸エステルとの含有量の和が10質量%以上99質量%以下であり、且つ前記ギ酸と前記カルボン酸エステルと水との含有量の和が100質量%以下であり、
(2)カルボン酸金属塩と酸と極性溶媒とを含み、
前記カルボン酸金属塩の含有量が2質量%以上50質量%以下であり、且つ25℃におけるpHが0.5以上4以下、
のいずれかであることを特徴とする、アルミ複合材料の分別回収方法。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記破砕工程と前記剥離工程との間に、前記剥離溶液に前記破砕物を浸漬する浸漬工程をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載のアルミ複合材料の分別回収方法。
【請求項3】
前記樹脂がオレフィン系樹脂であり、前記比重選別液が、前記剥離溶液、水、中鎖脂肪酸トリグリセリド、エチレングリコール、塩水、四塩化炭素、ペンタクロロエタン、トリクロロエチレン、塩化亜鉛水溶液及び臭化亜鉛水溶液の少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1記載のアルミ複合材料の分別回収方法。
【請求項4】
前記接触工程の前に、渦電流により前記アルミニウム箔を含むアルミ複合材料を選別する選別工程をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載のアルミ複合材料の分別回収方法。
【請求項5】
前記接触工程と、破砕工程と、剥離工程と、分離工程を、同時に行うことを特徴とする、請求項1記載のアルミ複合材料の分別回収方法。
【請求項6】
前記カルボン酸エステルが、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸ペンチル、ギ酸ヘキシル、ギ酸イソアミル、ギ酸ヘプチル、ギ酸オクチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸へキシル及び酢酸ヘプチルからなる群より選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項1記載のアルミ複合材料の分別回収方法。
【請求項7】
前記酸が、硫酸、クエン酸、ギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、マレイン酸、シュウ酸、リン酸、核酸、硝酸及び塩酸からなる群より選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項1に記載のアルミ複合材料の分別回収方法。
【請求項8】
前記カルボン酸金属塩が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸及び酒石酸からなる群より選択される一種又は二種以上のカルボン酸と、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩およびニッケル塩からなる群より選択される一種または二種以上の金属塩との化合物であることを特徴とする、請求項1記載のアルミ複合材料の分別回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアルミ複合材料の分別回収方法に関し、特にアルミニウム箔と樹脂とが積層されたアルミ複合材料からアルミニウム箔と樹脂とを分別して回収する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
食品や医薬品、電子部品等を包装するための包装材料として、アルミニウム箔に樹脂が積層されたアルミ複合材料が広く利用されている。アルミニウム箔を備えることで、酸素や水蒸気、紫外線等から内容物を保護するといった、高いバリア性が得られる。
【0003】
近年、こうした包装材料にはリサイクル性が求められているが、アルミ複合材料の場合はアルミニウム箔と樹脂とを分離することが困難であるため、リサイクルが十分に進んでいなかった。
【0004】
そこで、アルミ複合材料についてのリサイクル方法の検討がなされている。例えば、特許文献1には、アルミ複合材料に剥離剤溶液を接触させて破砕し、アルミニウム箔と樹脂とを分離して、複数回の比重選別による分別処理によって、アルミ複合材料の各成分を分別回収する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-19003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献1記載の技術では、アルカリ性の剥離剤溶液は、樹脂とアルミニウム箔とを接着している接着剤を膨潤させて剥離させるために用いられ、4~30時間の浸漬が必要である。一方で、アルカリ性の剥離剤溶液にアルミニウムを長時間浸漬していると、アルミニウムが溶解し、アルミニウム箔として回収できなくなってしまうおそれがある。すなわち、剥離剤溶液への浸漬時間が短ければアルミニウム箔を分離できず、長すぎるとアルミニウム箔が溶解してしまい、いずれにせよアルミ複合材料からアルミニウム箔を分別することが困難であった。
【0007】
そこで本発明は、アルミ複合材料からアルミニウム箔を短時間で確実に分別回収可能な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、上記問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有する剥離溶液を用いた特定のプロセスにてアルミ複合材料からアルミニウム箔と樹脂とを短時間で確実に分別回収できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明によれば、アルミニウム箔と樹脂とを含むアルミ複合材料を、剥離溶液に接触させる接触工程と、前記剥離溶液が付着した状態で前記アルミ複合材料を小片に破砕して破砕物を得る破砕工程と、前記アルミ複合材料の小片を構成するアルミニウム箔と前記樹脂とを互いに剥離させる剥離工程と、比重選別液を用いて前記アルミニウム箔と前記樹脂とを比重分離により分離する分離工程と、を順に備え、前記剥離溶液は、(1)ギ酸を1質量%以上98質量%以下含み、カルボン酸エステルとして炭素数9以下からなる一種又は二種以上のギ酸エステル及び/又は酢酸エステルを1質量%以上98質量%以下含み、水を1質量%以上90質量%以下含み、そして前記ギ酸と前記カルボン酸エステルとの含有量の和が10質量%以上99質量%以下であり、且つ前記ギ酸と前記カルボン酸エステルと水との含有量の和が100質量%以下、(2)カルボン酸金属塩と酸と極性溶媒とを含み、前記カルボン酸金属塩の含有量が2質量%以上50質量%以下であり且つ25℃におけるpHが0.5以上4以下、のいずれかであることを特徴とする、アルミ複合材料の分別回収方法を提供する。
【0010】
本発明のアルミ複合材料の分別回収方法は、上記記載の剥離溶液を用いることによって、アルミニウム箔がほとんど溶解することなく、アルミニウム箔と樹脂とが剥離しやすくなる。また、アルミ複合材料にこうした剥離溶液が付着した状態で小片に破砕することで、アルミ複合材料の断面の面積が増大すると共に、剥離溶液がアルミニウム箔と樹脂との接着界面により浸透しやすくなって、アルミニウム箔と樹脂とが短時間で確実に剥離可能となる。更に、比重選別液を用いてアルミニウム箔と樹脂とを比重分離により分離することにより、アルミニウム箔と樹脂とを、それぞれ分別して回収することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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