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公開番号
2025035976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023195098
出願日
2023-11-16
発明の名称
リサイクル装置
出願人
ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B09B
5/00 20060101AFI20250306BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】太陽電池モジュールのソーラーパネル本体をリサイクルするリサイクル装置の提供。
【解決手段】ソーラーパネル本体900をリサイクルするリサイクル装置であって、リサイクル処理エリアを画成する筐体機構3と、送り込み機構と、リサイクル機構5とを含む。送り込み機構は、ソーラーパネル本体900を搬送する搬送モジュールと、ソーラーパネル本体900を張り付けると共に支持する支持モジュールとを含む。リサイクル機構5は、処理待ち部分910に対して物理的リサイクル処理を行うリサイクルモジュール52と、リサイクル駆動モジュール51と、を含み、リサイクルモジュール52は、ソーラーパネル本体900に押圧する処理位置に移動でき、リサイクル駆動モジュール51は、リサイクルモジュール52を、処理方向803において往復的に移動させながら、ソーラーパネル本体900に対して物理的リサイクル処理を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
太陽電池モジュールのソーラーパネル本体をリサイクルするリサイクル装置であって、
内部にリサイクル処理エリアを画成する筐体機構と、
前記筐体機構に取り付けられている送り込み機構と、
前記筐体機構に取り付けられているリサイクル機構と、を含み、
前記送り込み機構は、前記ソーラーパネル本体を搬送して前記リサイクル処理エリアを通過させるよう制御されることができるように構成されている搬送モジュールと、
前記リサイクル処理エリアに設置されていて、前記ソーラーパネル本体の前記リサイクル処理エリアに位置する処理待ち部分を自身に張り付けるよう駆動されると共に前記処理待ち部分を支持することができるように構成されている支持モジュールと、を含み、
前記リサイクル機構は、前記ソーラーパネル本体の前記処理待ち部分に対して物理的リサイクル処理を行うよう駆動されることができるように構成されている少なくとも1つのリサイクルモジュールと、
前記リサイクルモジュールが取り付けられているリサイクル駆動モジュールと、を含み、
前記リサイクルモジュールは、前記処理待ち部分から離れる非処理位置から、前記支持モジュールに向かって前記処理待ち部分に押し当てる処理位置に移動できるよう制御されることができるように構成されており、
前記リサイクル駆動モジュールは、前記処理位置に位置する前記リサイクルモジュールを、所定の処理方向に沿って前記処理方向における第1の位置及び第2の位置の間で往復的に移動させながら、前記処理待ち部分に対して物理的リサイクル処理を行うよう制御されることができるように構成されている、ことを特徴とするリサイクル装置。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記支持モジュールは、開口が前記処理待ち部分に向いている複数の吸引孔が形成されており、且つ、前記複数の吸引孔を介した吸引による負圧により前記処理待ち部分を自身に張り付けるよう駆動されることができるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のリサイクル装置。
【請求項3】
前記リサイクル駆動モジュールは、前記筐体機構に取り付けられているレールユニットと、
前記レールユニットに取り付けられており且つ前記リサイクルモジュールが取り付けられている移動座と、
前記筐体機構に取り付けられており且つ前記移動座に取り付けられている第1の駆動ユニットと、を含み、
前記レールユニットは、前記処理方向に沿って延伸し、
前記第1の駆動ユニットは、前記移動座を前記レールユニットの延伸方向に沿って移動させて、それにより前記リサイクルモジュールを前記第1の位置と前記第2の位置との間で往復的に移動させるよう制御されることができるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のリサイクル装置。
【請求項4】
前記第1の駆動ユニットは、第1の駆動器と、
前記処理方向と直交する工具移動方向に沿って延伸するように前記移動座に取り付けられているガイドレールと、
前記処理方向及び前記工具移動方向と直交する搬送方向に延伸する軸を軸心として前記第1の駆動器と前記ガイドレールとの間に枢設されているアームと、を含み、
前記アームは、前記第1の駆動器により駆動されて回転して、前記工具移動方向において前記ガイドレールに沿って往復的に移動し、且つ、前記ガイドレールを介して、前記移動座を駆動して前記リサイクルモジュールを前記第1の位置と前記第2の位置との間で往復的に移動させるように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載のリサイクル装置。
【請求項5】
前記リサイクルモジュールは、前記移動座に取り付けられているベースと、
前記工具移動方向において前記ベースと間隔が開いている切削工具座と、
前記切削工具座に取り付けられており、且つ、前記処理待ち部分に対して前記物理的リサイクル処理を行うことができるように構成されている切削工具ユニットと、
前記切削工具座と前記切削工具ユニットとの間に取り付けられている第2の駆動ユニットと、を含み、
前記第2の駆動ユニットは、前記切削工具座を前記工具移動方向に沿って前記ベースに相対して移動させて、前記切削工具ユニットを前記非処理位置と前記処理位置との間で移動させることができるようにように構成されている、ことを特徴とする請求項4に記載のリサイクル装置。
【請求項6】
前記リサイクル機構は、前記移動座に取り付けられており、且つ前記処理方向に沿って間隔を開けながら並んでいる複数の前記リサイクルモジュールを含む、ことを特徴とする請求項5に記載のリサイクル装置。
【請求項7】
前記第2の駆動ユニットは、前記工具移動方向に沿って移動できるように前記ベースに取り付けられているガイドユニットと、
前記工具移動方向に沿って延伸するように前記ベースに螺挿されているねじ棒と、
前記ガイドユニットと前記ねじ棒との間に取り付けられている連結座と、
前記連結座に取り付けられており、且つ、前記ねじ棒に連結されている第2の駆動器と、を含み、
前記切削工具座は、前記ガイドユニットと前記ねじ棒との間に跨るように前記ガイドユニットと前記ねじ棒とに接続されており、
前記第2の駆動器は、前記ねじ棒を前記ベースに相対して回転させて前記工具移動方向に沿って移動させ、それにより、前記切削工具座を駆動して前記切削工具ユニットを前記非処理位置と前記処理位置との間で移動させるように構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載のリサイクル装置。
【請求項8】
前記第2の駆動ユニットは、前記切削工具ユニットが前記処理位置に位置する時の前記支持モジュールに対する距離を調整するよう制御されることができるように構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載のリサイクル装置。
【請求項9】
前記切削工具ユニットは、前記処理待ち部分に対して前記物理的リサイクル処理を行うことができるように構成されている切刃を含み、
前記リサイクル機構は、吸引モジュールを更に含み、
前記吸引モジュールは、前記移動座に取り付けられている調整移動ユニットと、
前記調整移動ユニットに取り付けられており且つ開口があるカバーと、を含み、
前記調整移動ユニットは、前記工具移動方向に沿って前記カバーを前記支持モジュールに向けて移動させて、前記カバーの開口が前記支持モジュールへ向かって前記切刃の外側をカバーするよう制御されることができるように構成されており、
前記カバーは、負圧による吸引力が生じるよう駆動されることができるように構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載のリサイクル装置。
【請求項10】
前記搬送モジュールは、前記処理方向と直交する搬送方向において前記支持モジュールの一側に設置されている送り込み搬送ユニットと、
前記搬送方向に沿って前記送り込み搬送ユニットと間隔を開けて前記支持モジュールの前記一側の反対側に設置されている送り出し搬送ユニットと、を含み、
前記送り込み搬送ユニットは、前記搬送方向に沿って前記ソーラーパネル本体を搬送することができるように構成されており、
前記送り出し搬送ユニットは、前記処理待ち部分がリサイクルされて生じた残り部分を前記搬送方向に沿って搬送することができるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のリサイクル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールをリサイクルするリサイクル装置に関し、特に太陽電池モジュールのソーラーパネル本体をリサイクルするリサイクル装置に関する。
続きを表示(約 990 文字)
【背景技術】
【0002】
太陽電池モジュールは今最も普及しているエコロジー設備の1つであるが、廃棄された太陽電池モジュールが汚染源になることを防止するために、廃棄された太陽電池モジュールを再利用できる資源にするよう、廃棄された太陽電池モジュールのリサイクル事業に参入する業者が多くいる。
【0003】
太陽電池モジュールは、概ね太陽光のエネルギーを電力へと変換するソーラーパネル本体と、該ソーラーパネル本体外に設置されている枠及び接続箱(junction box)とを含む。
【0004】
また、ソーラーパネル本体は、バックプレートと、ガラスカバープレートと、接着層によりバックプレートとガラスカバープレートとに固定されている複数の太陽電池セル(solar cell)とにより構成されている。
【0005】
今のソーラーパネル本体のリサイクル方法は、主に化学加工処理方法と加熱処理方法とにより各層の材料のリサイクルを行う。
【0006】
しかし、化学加工処理方法において化学薬剤を使用し、生じた化学廃液を回収する処理工程が複雑で、環境を汚染する恐れがある。
【0007】
加熱処理方法には、熱エネルギーが環境に流れて損失する問題点があり、また、加熱処理の過程中に、バックプレートやガラスカバープレートに傷つきやすく、特許文献1に開示されるように有毒ガスが生じる可能性もある。
【0008】
また、太陽電池モジュールに対して物理的リサイクル処理を行う物理リサイクル処理設備もあるが、その処理方法は、通常完全な1枚の太陽電池モジュール全体を設備に送り込んだ後、処理を行う。ソーラーパネルの大きさは、およそ196cm×99cmであるので、特許文献1のように体積が大きいリサイクル処理設備が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6806386号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、従来技術の少なくとも1つの問題点を解消するリサイクル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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