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公開番号2025034032
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140158
出願日2023-08-30
発明の名称資源化装置
出願人SINKPIA・JAPAN株式会社
代理人KEY弁理士法人
主分類B09B 3/60 20220101AFI20250306BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】難分解性の残渣の処理を簡易な構造で効率良く行うことが可能な資源化装置を提供する。
【解決手段】生ごみGを発酵処理する処理装置本体10と、処理装置本体10で発生した排水汚泥を処理する排水汚泥処理部70とを備える。処理装置本体10は、生ごみGを収容する生ごみ発酵槽1と、生ごみ発酵槽1の内部の生ごみGを攪拌する撹拌機2と、生ごみ発酵槽1の底壁部に設けられるとともに生ごみ発酵槽1で発生した排水汚泥を生ごみ発酵槽1の下方へ落下させるための複数の第1孔13aが形成された打孔部13と、第1孔13aを通して落下した排水汚泥を収集して排水汚泥処理部70へ送るための樋部31と、生ごみ発酵槽1の内部側から打孔部13の表面に着脱自在に取り付けられるとともに第1孔13aよりも径の小さい複数の第2孔6aを有する打孔プレート6とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生ごみを発酵処理する処理装置本体と、
前記処理装置本体で発生した排水汚泥を処理する排水汚泥処理部と、を備えた資源化装置であって、
前記処理装置本体は、
生ごみを収容する生ごみ発酵槽と、
前記生ごみ発酵槽の内部の生ごみを攪拌する撹拌機と、
前記生ごみ発酵槽の底壁部に設けられるとともに前記生ごみ発酵槽で発生した排水汚泥を前記生ごみ発酵槽の下方へ落下させるための複数の第1孔が形成された打孔部と、
前記第1孔を通して落下した排水汚泥を収集して前記排水汚泥処理部へ送るための樋部と、
前記生ごみ発酵槽の内部側から前記打孔部の表面に着脱自在に取り付けられるとともに前記第1孔よりも径の小さい複数の第2孔を有する打孔プレートと、を備えた、
ことを特徴とする資源化装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記撹拌機は、
モータの動力によって回転する回転軸と、前記生ごみ発酵槽内で前記回転軸に複数取り付けられる攪拌羽根と、を備え、
前記攪拌羽根は、羽根本体と、先端部が前記羽根本体を支持するとともに基端部が前記回転軸に対して着脱自在に取り付けられる支持棒部と、有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の資源化装置。
【請求項3】
前記処理装置本体は、前記樋部で収集された排水汚泥を外部へ排出するための本体排出口を有し、
前記排水汚泥処理部は、
前記本体排出口に接続される排水管と、
前記排水管の下流端に接続される排水汚泥沈殿槽と、
前記排水管の途中部に設けられる排水汚泥一時貯留部と、を備え、
前記排水汚泥一時貯留部は、
排水汚泥が貯留される貯留槽と、
前記貯留槽の排水汚泥の液位を測定する液位センサと、
前記液位センサによって測定された液位が所定値に達すると前記貯留槽内に貯留された前記排水汚泥を前記排水汚泥沈殿槽の方へ送る供給ポンプと、を備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の資源化装置。
【請求項4】
前記排水汚泥処理部は、
前記排水汚泥沈殿槽を載置する架台と、
前記架台の内側空間部に載置される可搬式汚泥タンクと、を備え、
前記排水汚泥沈殿槽は、排水汚泥から沈降分離された汚泥を排出するための底部排出口を有し、
前記底部排出口から排出される汚泥を前記可搬式汚泥タンクに貯留するように構成した、
ことを特徴とする請求項3に記載の資源化装置。
【請求項5】
前記排水汚泥処理部は、
前記可搬式汚泥タンクと前記排水汚泥一時貯留部とを接続する上澄み水返送配管と、
前記上澄み水返送配管の途中部に設けられるとともに前記可搬式汚泥タンク内で汚泥から分離された上澄み水を前記排水汚泥一時貯留部へ送る返送ポンプと、を備えた、
ことを特徴とする請求項4に記載の資源化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生ごみ(栄養価の高い食品残渣を含む)を生分解処理し、その分解汚泥を定期的に回収、運搬、資源化使用に特化した生ごみ処理機システムの資源化装置に関するものであり、より詳しくは発酵槽内部に収容された生ごみから発生した液体を除去することによって、生ごみ処理の効率を向上させることのできる資源化装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、生ごみを収容して発酵乾燥させるための生ごみ発酵槽と、生ごみから発生した液体を生ごみ発酵槽から自動的に外部へ排出する機能とを備えた生ごみ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の生ごみ処理装置は、生ごみ発酵槽の底の打孔部と、打孔部の下方の樋とを備えている。打孔部は、生ごみから発生した液体が外部へ落下できるように、複数の孔を生ごみ発酵槽の底壁に形成した部分である。また、樋は、打孔部の孔を通して落下した液体を収集するために設けられている。特許文献1の生ごみ処理装置によれば、生ごみから発生した液体が打孔部の孔を通して自動的に落下し、生ごみ発酵槽外部に排出されるので、生ごみを乾燥させるためのエネルギーおよび費用を節減し、悪臭の発生を減少させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-138302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の生ごみ処理装置では、打孔部の孔の径が予め所定の大きさに設定されていた。打孔部は、生ごみ発酵槽の底壁に設けられていたので、最初に設定された孔の径を変更することは困難であった。生ごみの中には、生ごみ発酵槽内で完全に分解されるまで発酵処理を行えるものがある。一方、生ごみが豆腐、ジャム、羊羹、ケーキ、ゆで卵等、従来難分解とされていた残渣の場合、生ごみ発酵槽内で完全に分解される前に打孔部の孔から下方に落下してしまうという問題があった。そのため、発酵処理が不完全になるだけではなく、樋に収集される排水汚泥の処理についてそのまま下水道に流すことができないという問題があった。また、上記特許文献1の生ごみ処理装置は、発酵処理で生成された生成物をバイオマスとして有効利用する場合、生ごみを処理して資源化する資源化装置としての側面を持つ。しかしながら、特許文献1の構造では生ごみの発酵処理が不完全になるため、生成物の質が悪くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、難分解性の残渣の処理を簡易な構造で効率良く行うことが可能な資源化装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために本明細書に開示する発明は、以下のように構成されている。すなわち、第1の発明は、生ごみを発酵処理する処理装置本体と、前記処理装置本体で発生した排水汚泥を処理する排水汚泥処理部と、を備えた資源化装置であって、前記処理装置本体は、生ごみを収容する生ごみ発酵槽と、前記生ごみ発酵槽の内部の生ごみを攪拌する撹拌機と、前記生ごみ発酵槽の底壁部に設けられるとともに前記生ごみ発酵槽で発生した排水汚泥を前記生ごみ発酵槽の下方へ落下させるための複数の第1孔が形成された打孔部と、前記第1孔を通して落下した排水汚泥を収集して前記排水汚泥処理部へ送るための樋部と、前記生ごみ発酵槽の内部側から前記打孔部の表面に着脱自在に取り付けられるとともに前記第1孔よりも径の小さい複数の第2孔を有する打孔プレートと、を備えたことを特徴とする。
【0007】
第1の発明によれば、生ごみ発酵槽の底壁部に設けた打孔部の表面に打孔プレートを着脱自在に取り付けたことにより、生ごみ発酵槽内の生ごみと打孔部との間に打孔プレートを介在させることができる。これにより、打孔部の第1孔の径が予め所定の大きさに設定されていた場合であっても、生ごみが最初に通過する孔は、第1孔よりも径の小さい第2孔にすることができる。これにより、生ごみが第1孔を通過してしまうような大きさであっても、生ごみ発酵槽全体を交換することなく、簡易な構造の打孔プレートを交換するだけで、生ごみが通過しない大きさの第2孔に容易に設定変更することができる。特に、生ごみが豆腐、ジャム、羊羹、ケーキ、ゆで卵等、従来難分解とされていた残渣の場合、当該残渣を生ごみ発酵槽内に十分に留まらせた状態で、発酵処理を行うことができる。これにより、難分解性の残渣を生ごみ発酵槽内の分解菌に長時間接触させて、その処理を簡易な構造で効率良く行うことができる。また、打孔プレートの第2孔は打孔部の第1孔よりも径が小さいため、第2孔を高密度に形成した場合には打孔プレートが強度的に脆弱になるが、打孔プレートを容易に交換することができるので問題ない。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において、前記撹拌機は、モータの動力によって回転する回転軸と、前記生ごみ発酵槽内で前記回転軸に複数取り付けられる攪拌羽根と、を備え、前記攪拌羽根は、羽根本体と、先端部が前記羽根本体を支持するとともに基端部が前記回転軸に対して着脱自在に取り付けられる支持棒部と、有している、ことを特徴とする。
【0009】
第2の発明によれば、生ごみ発酵槽内に複数の攪拌羽根が設けられているので、生ごみ発酵槽の上端開口から底の打孔部へ人の手を持っていこうとする際にこの攪拌羽根が邪魔になるところ、これを取り外すことができる。攪拌羽根の取り外しにより生ごみ発酵槽の上端開口から底の打孔部へ人の手を容易に持っていくことができるので、打孔部に取り付けた打孔プレートの交換作業を容易に行うことができる。
【0010】
第3の発明では、第1または第2の発明において、前記処理装置本体は、前記樋部で収集された排水汚泥を外部へ排出するための本体排出口を有し、前記排水汚泥処理部は、前記本体排出口に接続される排水管と、前記排水管の下流端に接続される排水汚泥沈殿槽と、前記排水管の途中部に設けられる排水汚泥一時貯留部と、を備え、前記排水汚泥一時貯留部は、排水汚泥が貯留される貯留槽と、前記貯留槽の排水汚泥の液位を測定する液位センサと、前記液位センサによって測定された液位が所定値に達すると前記貯留槽内に貯留された前記排水汚泥を前記排水汚泥沈殿槽の方へ送る供給ポンプとを備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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