TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025116070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025087024,2021034758
出願日2025-05-26,2021-03-04
発明の名称車両用制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B60K 28/10 20060101AFI20250731BHJP(車両一般)
要約【課題】手動変速機を搭載した車両において、ブレーキ操作部材の操作とアクセル操作部材の操作との操作間違いによる事故の被害を軽減ないしその事故の発生を抑制できる、車両用制御装置を提供する。
【解決手段】アクセルペダルが足踏み操作されると(T11)、アクセルセンサの検出信号からアクセルペダルの操作量およびその操作量の変化速度が求められる。そして、アクセルペダルの操作量が所定量以上であり、かつ、操作量の変化速度が所定速度以上である場合、電子スロットルバルブが制御されて、エンジンの回転数が第1回転数に下げられる(T12)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源と、前記駆動源からの動力を変速する手動変速機と、係合した状態で前記駆動源と前記手動変速機とを接続し、解放された状態で前記駆動源と前記手動変速機とを切断するクラッチと、車輪に制動力を作用させるブレーキ機構と、前記駆動源の出力を調節するために操作されるアクセル操作部材と、前記ブレーキ機構による制動力を調節するために操作されるブレーキ操作部材と、前記クラッチの係合および解放を切り替えるために操作されるクラッチ操作部材とを備える車両に用いられる制御装置であって、
前記クラッチの状態を検出する検出手段と、
前記アクセル操作部材の操作の度合いが所定以上である場合、前記検出手段により検出される前記クラッチの状態が係合および解放のいずれの状態であっても、前記駆動源による前記車両の走行を抑制する抑制手段と、を含み、
前記駆動源は、エンジンであり、
前記抑制手段は、前記検出手段により前記クラッチが解放されている状態が検出されているときに、前記アクセル操作部材が前記所定以上の度合いで操作された場合、前記エンジンの回転数を前記エンジンが自立回転可能な最低の回転数に低下させる、車両用制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両のブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違い事故、すなわち、運転者が車両を停止させるつもりでアクセルペダルとブレーキペダルを踏み誤り、車両が運転者の意思に反して加速することによる事故が頻発している。
【0003】
踏み間違い事故は、アクセルペダルとブレーキペダルとの2ペダルを備える車両(2ペダル式の車両)、つまり自動変速機を搭載した車両で起こり、アクセルペダル、ブレーキペダルおよびクラッチペダルの3ペダルを備える車両(3ペダル式の車両)、つまり手動変速機を搭載した車両では起こらないと一般的に考えられている。
【0004】
すなわち、2ペダル式の車両では、自動変速機の変速レンジがDレンジ(走行レンジ)に設定されているときには、エンジンと駆動輪とが動力を伝達可能に接続されているので、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルが踏み込まれると、エンジン回転数が上昇して、エンジン出力が増大し、車両が急加速するので、前方または後方の物体に衝突する事故を生じる可能性がある。これに対し、3ペダル式の車両では、車両を停止させるときには、クラッチペダルが踏み込まれて、エンジンが駆動輪から切り離されるので、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルが踏み込まれても、エンジン回転数が上昇(空ぶかし)するだけで、車両が急加速することがないので事故に至らないと一般には考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-170232号公報
特開2019-38507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、本願発明者が車両の安全性について研究を進めるうちに、車両の状況によっては、3ペダル式の車両においても、ブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違い事故が生じ得ることが判った。
【0007】
本発明の目的は、手動変速機を搭載した車両において、ブレーキ操作部材とアクセル操作部材との操作間違いによる事故の被害を軽減ないしその事故の発生を抑制できる、車両用制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、駆動源と、駆動源からの動力を変速する手動変速機と、係合した状態で駆動源と手動変速機とを接続し、解放された状態で駆動源と手動変速機とを切断するクラッチと、車輪に制動力を作用させるブレーキ機構と、駆動源の出力を調節するために操作されるアクセル操作部材と、ブレーキ機構による制動力を調節するために操作されるブレーキ操作部材と、クラッチの係合および解放を切り替えるために操作されるクラッチ操作部材とを備える車両に用いられる制御装置であって、クラッチの状態を検出する検出手段と、アクセル操作部材の操作の度合いが所定以上である場合、検出手段により検出されるクラッチの状態が係合および解放のいずれの状態であっても、駆動源による車両の走行を抑制する抑制手段とを含む。
【0009】
この構成によれば、アクセル操作部材の操作が行われて、その操作の度合いが所定以上であれば、クラッチの状態が係合の状態および解放の状態でいずれであっても、駆動源による車両の走行が抑制される。
【0010】
たとえば、走行状態の車両を停車させる場合、係合しているクラッチを解放させるクラッチ操作部材の操作より前に、ブレーキ操作部材の操作が開始されることがある。その場合に、ブレーキ操作部材と間違えてアクセル操作部材が操作されると、駆動源の出力が急増し、車両が急加速するので、先行車などの物標に追突する事故を生じる可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
タイヤレバー
8日前
個人
ホイルのボルト締結
1か月前
個人
キャンピングトライク
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
6日前
日本精機株式会社
表示装置
6日前
日本精機株式会社
表示装置
6日前
個人
車両通過構造物
9日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
個人
キャンピングトレーラー
1か月前
個人
車両用スリップ防止装置
1か月前
個人
アクセルのソフトウェア
1か月前
個人
乗合路線バスの客室装置
21日前
株式会社ニフコ
保持装置
1か月前
個人
車載小物入れ兼雨傘収納具
1か月前
個人
円湾曲ホイール及び球体輪
21日前
個人
音声ガイド、音声サービス
14日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
3日前
日本精機株式会社
車載表示装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
極東開発工業株式会社
車両
6日前
日本無線株式会社
取付金具
15日前
エムケー精工株式会社
車両処理装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
運搬車両
1か月前
ダイハツ工業株式会社
積載装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
6日前
豊田合成株式会社
下肢保護装置
1日前
株式会社クボタ
作業車両
1か月前
株式会社東洋シート
車両用シート構造
1か月前
ヤマハ発動機株式会社
電動車両
28日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
1か月前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
1か月前
続きを見る