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公開番号2025093829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023221921
出願日2023-12-12
発明の名称車両用シート構造
出願人株式会社東洋シート
代理人
主分類B60N 2/427 20060101AFI20250617BHJP(車両一般)
要約【課題】部品点数を増加させることなく、より簡素な構造で、しかも低コストにて、車両が後方から追突衝撃を受けた際、乗員の頸部へ加わる衝撃を緩和することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】リフター装置は、車体フロアに取り付けられたスライド装置に対してシートクッションを上下方向に移動可能とするように、前方に設けられた前側リンク部材と、後方に設けられた後側リンク部材とを有しており、前記前側リンク部材の前記シートクッション側の接続部と前記スライド装置側の接続部との間には、車両追突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部が一体的に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乗員の腰掛座面を持つシートクッションと、前記シートクッションの後部に起立する乗員の背凭れ面を持つシートバックと、前記シートクッションの高さを調整可能なリフター装置と、前記シートクッションを前後方向に位置調節可能なスライド装置を有する車両用シートにおいて、前記リフター装置は、車体フロアに取り付けられたスライド装置に対して前記シートクッションを上下方向に移動可能とするように、前方に設けられた前側リンク部材と、後方に設けられた後側リンク部材とを有しており、前記前側リンク部材の前記シートクッション側の接続部と前記スライド装置側の接続部との間に、車両追突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部を一体的に設けたことを特徴とする車両用シート構造。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記前側リンク部材の前記衝撃吸収部は、前記シートクッション側の前記接続部の両端部と前記スライド装置側の前記接続部の両端部とがそれぞれ、平面視で外方に膨らんだ略円弧状に形成された略平板状の帯部材で一体的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート構造。
【請求項3】
前記帯部材に車両追突衝撃による所定以上の伸延変形を抑止する変形抑止部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート構造。
【請求項4】
前記変形抑止部は、前記帯部材のそれぞれ内側に、車両追突衝撃による所定以上の伸延変形を互いに当接することで抑止する突起を一体的に設けたものであることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、後続車によって追突された際、乗員の頸部に加わる衝撃を緩和して、乗員の保護強化を図るための車両用シート構造に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両用シートは、万一、車両が衝突を受けた際に乗員の安全を確保するための種々の構造を有している。例えば、特許文献1に記載された従来技術では、以下に示す構造が開示されている。
【0003】
車両用シート201は、図7に示すように自動車などの車体フロア210に装着される。車両用シート201は、シートクッション202とシートバック203とスライド装置207を有する。シートクッション202は、左右両側にサイドフレーム202aを有し、サイドフレーム202aの後部にリクライニング装置209が取付けられる。
【0004】
シートバック203は、図7に示すようにバックフレーム203aを有する。バックフレーム203aの上部には、ヘッドレスト208が取付けられる。バックフレーム203aの左右下部は、リクライニング装置209と連結される。リクライニング装置209は、シートバック203をシートクッション202に対して角度調整可能に連結し、シートバック203をシートクッション202の後部に起立させる。
【0005】
スライド装置207は、図7に示すように車体フロア210に取付けられるロアレール207aと、ロアレール207aにスライド可能に取付けられるアッパレール207bを有する。アッパレール207bの上には、ベースフレーム206が取付けられる。ベースフレーム206とシートクッション202の間には、シートクッション202の高さを調整するリフター装置211が設けられる。リフター装置211は、前側リンク部材204と後側リンク部材205を有する。
【0006】
前側リンク部材204は、図7に示すように板状であり、各端部に第一リンク接続部204aと第二リンク接続部204bを有する。第一リンク接続部204aは、シートクッション202のサイドフレーム202aの前部に自由回転可能に接続される。第二リンク接続部204bは、ベースフレーム206の前部に自由回転可能に接続される。前側リンク部材204は、シートクッション202の左右のそれぞれに設けられ、回転することでシートクッション202の前部の高さを変更する。
【0007】
また、後側リンク部材205は、シートクッション202に設けられる第三リンク接続部205aと、車体フロア201側の部材に設けられる第四リンク接続部205bと、第一リンク接続部205aを第二リンク接続部205bに対して上後方へ移動可能に連結し、かつ第一リンク接続部205aが上後方向へ移動する時に抵抗を付与する連結機構205cを備えている。
【0008】
したがって、図8に示すように、車両が後方から追突衝撃を受けて、車両用シート201に着座した使用者M(図示省略)の体重が慣性力によってシートバック203に加わると、シートクッション202を介して後側リンク部材205が後方に力を受ける。該力によって第一リンク接続部205aが第二リンク接続部205bに対して上後方に力を受け、連結機構205cによって抵抗を受けながら第一リンク接続部205aが上後方へ移動する。したがって連結機構205cによって衝撃が吸収される。後側リンク部材205は、第一リンク接続部205aが上後方に移動することでシートクッション202の後部を下側から持上げる。これによりシートバック203の後傾が抑止され、使用者M(図示省略)の首への負荷が小さくなり、むち打ち症の発生が軽減される。
【0009】
後側リンク部材205は、図8~図10に示すようにシートクッション202に接続される第一リンク接続部205aと、車体フロア201側の部材に接続される第二リンク接続部205bを有する。第二リンク接続部205bは、図10に示すように、一対の分割体205b2,205b3を備えている。分割体205b2,205b3は、厚み方向に重ねられ、締結部材205b4によって連結される。連結機構205cは、図9に示すように、第一リンク接続部205aが第二リンク接続部205bに対して上後方へ移動する際に第一リンク接続部205aを第二リンク接続部205bに対し案内して第一リンク接続部205aと第二リンク接続部205bを結んだ延出方向線205eよりも第一リンク接続部205aを上方に移動させる構造を持つ。
【0010】
したがって、後側リンク部材205が後方への力を受けると、第一リンク接続部205aが第二リンク接続部205bから上後方へ移動し、第一リンク接続部205aが延出方向線205eよりも上方へ移動する。これにより後側リンク部材205は、シートクッション202の後部を持上げる、あるいは確実にシートクッション202の後部が下方へ移動することを規制する。例えば、第一リンク接続部205aが延出方向線205e上において移動する場合に比べてシートクッション202の後部をより上方に持上げる。そのため、シートバック203の後傾を確実に規制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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