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公開番号
2025057921
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167759
出願日
2023-09-28
発明の名称
作業車両
出願人
帝国繊維株式会社
代理人
個人
主分類
B60R
3/00 20060101AFI20250402BHJP(車両一般)
要約
【課題】荷箱の天井壁の上面に大掛かりな装置を設けることなく、地面と天井壁の上面との間で梯子の積み降ろしを容易かつスムーズに行い得る作業車両を提供する。
【解決手段】車台2上に設けられた荷箱4と、荷箱4の後端に沿って昇降自在な昇降台51を有する昇降装置5と、地面Gと荷箱4の上の梯子収納ベッド部46との間で梯子の積み降ろしを行うために使用されるガイド装置6と、を備える。ガイド装置6は、荷箱4の上面後端部の位置に設けられるガイドローラを備える。ガイドローラは、昇降台51に梯子の下端部を載置させた状態で梯子の上下方向の支柱の下面に当接するように構成されるとともに、昇降台51の昇降に伴って支柱の下面に沿って転動するように構成される。ガイドローラは、昇降台51を所定高さ位置に上昇させた状態において、梯子を案内しつつ梯子を梯子収納ベッド部46と昇降台51との間で移載可能に構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車台上に設けられた荷箱と、前記荷箱の後部に設けられるとともに前記荷箱の後端に沿って昇降自在な昇降台を有する昇降装置と、地面と前記荷箱の上の梯子収納ベッド部との間で梯子の積み降ろしを行うために使用されるガイド装置と、を備え、
前記ガイド装置は、前記荷箱の上面後端部の位置に設けられるとともに車幅方向軸心回りに回転自在なガイドローラを備え、
前記ガイドローラは、前記昇降台に前記梯子の下端部を載置させた状態で前記梯子の上下方向の支柱の下面に当接するように構成されるとともに、前記昇降台の昇降に伴って前記支柱の下面に沿って転動するように構成され、
前記ガイドローラは、前記昇降台を所定高さ位置に上昇させた状態において、前記梯子を案内しつつ前記梯子を前記梯子収納ベッド部と前記昇降台との間で移載可能に構成された、
ことを特徴とする作業車両。
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【請求項2】
前記昇降台は、地面に接地させた接地位置、前記荷箱の床面の高さ位置にした荷箱床面位置および前記荷箱の天井壁の高さ位置にした天井位置の少なくとも3種類の高さ位置に昇降可能に構成され、
前記昇降台を前記天井位置に上昇させた状態において、前記ガイドローラは、前記梯子を案内しつつ前記梯子を前記梯子収納ベッド部と前記昇降台との間で移載可能に構成され、
前記昇降台を前記接地位置に下降させて前記梯子の下端部を前記昇降台に載置した状態において、前記ガイドローラは、前記梯子の上端部と当接可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記昇降台には、前記梯子の積み降ろしの際に前記梯子の下端部を前記昇降台の上面から離れないようにさせるための梯子係止部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記ガイドローラは、前記荷箱に対する回転中心軸の高さ位置が固定されるように固定ブラケットに取り付けられる第1ガイドローラと、第1ガイドローラよりも後方かつ下方で回転中心軸の高さ位置が可変となるように可動ブラケットに取り付けられる第2ガイドローラと、を有している、
ことを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
【請求項5】
前記可動ブラケットは、前記固定ブラケットに対して上下回動自在に連結されるともに、付勢部材によって下方向に付勢されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の作業車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷箱の上に梯子を積載可能な作業車両に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、事故や災害などの現場でレスキュー隊に使用される救助工作車等の作業車両が存在する。この種の作業車両は、多くの救助資機材を荷箱に積載している。その救助資機材の中には、荷箱の上に積載される梯子がある。従来の作業車両では、梯子を地面と荷箱の上との間で容易に積み降ろし可能にするため、専用の梯子昇降装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の梯子昇降装置は、梯子を収容するベッド部と、このベッド部をガイドして車両前後方向にスライドさせるベース部と、ベッド部を旋回させる旋回機構とを備えている。この装置は、荷箱の上に位置するベッド部に梯子を収容して梯子収納状態とされる。この梯子収納状態から操作ハンドルを操作することによって、ベッド部を後方へ所定量だけスライドさせる。その後、ベッド部の後端部に下方への外力を付与すると、旋回機構によってベッド部が回転し、梯子降ろし状態になる。逆の動作をさせることによって、梯子を梯子降ろし状態から梯子収納状態に戻すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-94403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の梯子昇降装置は、旋回機構としてリフトアームやスライドアーム等を有し、構造が複雑で大掛かりとなっていた。また、梯子収納状態では、荷箱の上に重くて大きな梯子昇降装置が載置されることとなるので、車高が高くなり、転角の数値が悪くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、荷箱の上に大掛かりな装置を設けることなく、地面と荷箱の上との間で梯子の積み降ろしを容易かつスムーズに行い得る作業車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために本明細書に開示する発明は、以下のように構成されている。すなわち、第1の発明は、車台上に設けられた荷箱と、前記荷箱の後部に設けられるとともに前記荷箱の後端に沿って昇降自在な昇降台を有する昇降装置と、地面と前記荷箱の上の梯子収納ベッド部との間で梯子の積み降ろしを行うために使用されるガイド装置と、を備え、前記ガイド装置は、前記荷箱の上面後端部の位置に設けられるとともに車幅方向軸心回りに回転自在なガイドローラを備え、前記ガイドローラは、前記昇降台に前記梯子の下端部を載置させた状態で前記梯子の上下方向の支柱の下面に当接するように構成されるとともに、前記昇降台の昇降に伴って前記支柱の下面に沿って転動するように構成され、前記ガイドローラは、前記昇降台を所定高さ位置に上昇させた状態において、前記梯子を案内しつつ前記梯子を前記梯子収納ベッド部と前記昇降台との間で移載可能に構成された、ことを特徴とする。
【0008】
第1の発明によれば、地面と荷箱の上の梯子収納ベッド部との間で梯子の積み降ろしを行うために使用されるガイド装置は、荷箱の上面後端部の位置に設けられる。また、このガイド装置の主な部品は、梯子の支柱の下面に当接するガイドローラである。従って、ガイド装置は、荷箱の天井壁の上面において小さなスペースを占めるだけでよい。また、昇降装置の昇降台に梯子の下端部を載置させ、荷箱の後端に沿った昇降台の昇降に伴って梯子を昇降させるので、荷箱の上に梯子の昇降装置を設けないようにできる。昇降装置は、荷箱の後端に沿って昇降台を昇降させることができるので、梯子収納ベッド部に対する梯子の積み降ろしと荷箱内部に対する資機材の積み降ろしの兼用として昇降装置を利用することができる。これにより、荷箱の上に大掛かりな装置を設けることなく、かつ、昇降装置も専用の大掛かりな装置を設けることなく、地面と荷箱の上との間で梯子の積み降ろしを容易に行うことができる。
【0009】
また、昇降台とガイドローラにより梯子の下端部と梯子の支柱の下面とを支持しつつ、昇降台の昇降に伴って当該支柱の下面に沿ってガイドローラを転動させるので、昇降台の上昇(下降)に合わせて梯子の上端部がガイドローラに対してスムーズに前方(後方)へ移動するようにできる。これにより、昇降台の上昇(下降)に合わせて荷箱の天井壁に対する梯子の傾斜角度をスムーズに小さく(大きく)していくことができる。これにより、昇降台の昇降に伴って梯子の上端部が荷箱の天井壁の高さ位置から大きく上方へ突出することなく、梯子の積み降ろしを行うことができる。また、ガイドローラは、昇降台を所定高さ位置に上昇させた状態において、梯子を案内しつつ梯子を梯子収納ベッド部と昇降台との間で移載可能に構成されているので、ガイドローラに梯子の重量を支持させつつ、レスキュー隊員等の作業者は軽い力でスムーズに梯子の移載を行うことができる。
【0010】
第2の発明では、第1の発明において、前記昇降台は、地面に接地させた接地位置、前記荷箱の床面の高さ位置にした荷箱床面位置および前記荷箱の天井壁の高さ位置にした天井位置の少なくとも3種類の高さ位置に昇降可能に構成され、前記昇降台を前記天井位置に上昇させた状態において、前記ガイドローラは、前記梯子を案内しつつ前記梯子を前記梯子収納ベッド部と前記昇降台との間で移載可能に構成され、前記昇降台を前記接地位置に下降させて前記梯子の下端部を前記昇降台に載置した状態において、前記ガイドローラは、前記梯子の上端部と当接可能に構成されている、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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