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公開番号2025040907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023168858
出願日2023-09-12
発明の名称アンチロール制御装置
出願人個人
代理人
主分類B60G 21/055 20060101AFI20250317BHJP(車両一般)
要約【課題】本発明は、アンチロールバーの端とサスペンションバネ下部材を連結する結合リンクの右又は左の一方を係脱自在リンクにすることにより、旋回など必要な時のみアンチロールバーと連結させることによって車両の走行安定性と乗り心地とを安価に両立するアンチロール制御装置を提供することにある。
【解決手段】左右車輪の一側のサスペンションバネ下部材とそれと同側の前記アンチロールバー端との間に介装し、作動油を封入した内部のソレノイド弁の開閉によりピストンロッドの摺動を規制したり自由にしたりすることによりサスペンションバネ下部材と前記アンチロールバーとを係脱自在にするロール制御リンクと;
車両の速度、操舵角及び横加速度を検知する各センサーと;
前記各センサーの信号を受けて前記ソレノイド弁に制御信号を送出するコントローラーと;
を含んで構成されることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
両端が連結用のリンクを介してサスペンションのバネ下部材に取り付けられると共に中間部が車体に支持されるべく取り付けられて左右車輪の上下動の差に応じた捩じり反発力を発生するアンチロールバーを備える車両用スタビライザにおいて、左右車輪の一側のサスペンションバネ下部材と、それと同側のアンチロールバー端との間に介装させると共に、内部の2つのソレノイド弁の開閉によってそれ自体を伸縮自由な状態と伸縮を規制する状態とに切り替え可能なロール制御リンクと;
車体に装着される車速センサー、操舵角センサー及び横加速度センサーと;
前記センサーの信号を受けて前記ソレノイド弁に切り替え制御信号を送出するコントローラーと;
を含んで構成されることを特徴とする前記アンチロール制御装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ロール制御リンクは、その上端となるロッド部材の上端が左右車輪の一側のサスペンションのバネ下部材に回動自在に取り付けられると共に、前記ロッド部材の下端部に第1ソレノイド弁によって開閉されるロッド部材内部を通じた作動油通路を有するロッドと、前記ロッドの第1ソレノイド弁取り付け部の上部に取り付けられる円盤型部材の上面と下面それぞれに、外径の2/3程度の円周上に周状溝が設けられると共に、上面と下面の前記周状溝を連通させるべく複数の連通孔を有するピストンと、によって一体を成すピストンロッドと;
内外2重の油室を有する複筒型筐体の下端部が、前記ピストンロッドを取り付けられると同側のアンチロールバー端に回動自在に取り付けられると共に、その内側となる油室に前記ピストンロッドの停止位置補正機能を有した連結偏位補正機構を備えて、油室上端部に設けられたロッド貫通孔を通して前記ピストンロッドを摺動自在に収容するシリンダーと;
前記シリンダーの外側全体をもう一つの油室が包み込む形状で成るアウターと;
前記シリンダーの下端壁に前記シリンダー油室と前記アウター油室の間の作動油の流通を第2ソレノイド弁が開閉する流通孔と、前記シリンダー油室から前記アウター油室への流出を規制する流出チェック弁を具える流通孔とが併設される規制隔壁と;
により一体を構成する複筒式シリンダーと;
を含んで構成され、内部の前記アウター油室の一部にガス空間を配して両油室には一定の圧力で作動油が封入されることを特徴とする請求項1に記載の前記アンチロール制御装置。
【請求項3】
前記連結偏位補正機構は、前記シリンダー油室の上端に上室コイルバネが上端を固定され、前記上室コイルバネを介して取り付けられた前記ピストンと同径のドーナッツ状円盤に、上方から下方への流通を規制する伸長チェック弁を具える複数の流通孔が前記ピストン上面の前記周状溝に重なる位置に配設された伸長偏位補正盤と;
前記シリンダー油室の底部に前記上室コイルバネと同長の下室コイルバネが下端を固定され、前記下室コイルバネを介して取り付けられた前記ピストンと同径のドーナッツ状円盤に、下方から上方への流通を規制する収縮チェック弁を具えた複数の流通孔が前記ピストン下面の前記周状溝に重なる位置に配設された収縮偏位補正盤と;
を含んで構成され、前記伸長及び収縮偏位補正盤はコイルバネの圧力によってそれぞれ前記ピストンの上面と下面を蓋いながらピストンと共に上下摺動を行うが、前記ピストンロッドが摺動を規制されて停止した位置に偏りがある時、その偏りを補正する機能を有することを特徴とする請求項2に記載のアンチロール制御装置。
【請求項4】
前記コントローラーは、走行する車両の車速と操舵角(ステアリング操作角)センサーからの検出値に応じてロール抑制の開始と解除の制御をするための指令値演算手段を設けて、前記ロール制御リンクの前記第1及び第2ソレノイド弁の切り替え制御信号を送出することを特徴とする請求項1に記載のアンチロール制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアンチロール制御装置に関し、一般にはアンチロールバーの左右端と左右車輪のサスペンションバネ下部材とを連結するアンチロールバーリンクは固定長の結合リンクであるが、この結合リンクの左右どちらかを走行状況に応じて自動的に伸縮自由の状態と伸縮を規制する状態とに切換えることが可能な係脱自在リンクにすることによって、車両に求められる走行安定性とソフトな乗り心地とを両立することを目的としたアンチロール制御装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
アンチロールバーは、車体が旋回によるロール時のように左右輪のストローク差が生じたときにその捩れに対するスプリング作用によって車両が傾くのを抑える。上記のようなアンチロール装置の結合リンクは左右のサスペンションが常時連結されているため、左右のどちらか一方で発生した衝撃を反対側の車輪に伝達して車体を不要に揺動させるなど乗り心地を低下させることが知られており、この解決のための幾つかの発明提案がなされているがコストに見合う効果が得られるまでに至っていない。
【0003】
この問題を解消すべく従来方法には、アンチロールバーと車体取り付け部の前後4か所に取り付けた油圧シリンダーを走行中の横加速度等センサーの検出値を基に油圧源の加減圧を制御して車体姿勢を戻すという発明(特開平02-296524車両用スタビライザ)があるが、これはセンサーがロールを検出した後に油圧源からロール剛性や車体姿勢を調整するべく各油圧シリンダーへ作動油を供給しているため、姿勢制御の遅延の問題があると共に数多くの機器の装備による装着コストが重い課題になっている。
【0004】
また、パワーユニット等を使用しない発明(特開2011-143788スタビライザ制御装置)として、シリンダーの中立位置に取り付けたロックピンをピストン側に開けた穴へ挿抜することによってアンチロールバーとの係脱切り替えを行う発明もあるが、この方法は連結制御の手動操作をしても走行中路面の傾きなどによっては、シリンダーの中立位置の孔にロックピンが直ちに嵌合するとは考え難く、制御に対する応答性や係脱切り替え時の衝撃に対するピン挿抜部の耐久性にも不安がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平02-296524 車両用スタビライザ
特開2011-143788 スタビライザ制御装置
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記のような背景技術の問題点を解決するために発明したものでありその目的は、一般には左右端とも固定長ロッドが使用されるアンチロールバーリンク(結合リンク)の一方に、内部のソレノイド弁の開閉によりアンチロールバーと連結する状態(伸縮を規制する状態)と非連結の状態(伸縮自由の状態)とに切り替え可能な係脱自在リンクを発案すると共に、アンチロールバーの捩じり反発力を有効に利用する制御とサスペンションの反動等を車体の姿勢補正に利用することによって油圧源等のパワーユニットを不要としたアンチロール制御装置を案出し、走行安定性とそれに相反するソフトな乗り心地とを安価に提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため本発明は、左右両端が連結用のリンクを介してサスペンションのバネ下部材に取り付けられると共に中間部が車体に支持されるべく取り付けられて左右車輪の上下動の差に応じた捩じり反発力を発生するアンチロールバーを備えた車両用スタビライザにおいて、左右車輪の一側のサスペンションバネ下部材と、それと同側のアンチロールバー端との間に介装させると共に、作動油を封入したシリンダー内で摺動するピストンロッドをソレノイド弁の開閉によって、それ自体の伸縮摺動が自由な状態と摺動を規制する状態とに切り替える機能を備えたロール制御リンクと;
車体に装着された速度、操舵角及び横加速度を検出する各センサーと;
走行中の車速センサーと操舵角センサーから受ける2つの値によってロール抑制開始や解除の制御のための指令値演算手段を設けるとともに、横加速度センサーの示す加速度方向等を識別することによってロール抑制リンク内部のソレノイド弁にそれぞれの制御に対応する信号を自動的に送出するコントローラーと;
を含んで構成されることを特徴とする。
【0008】
ロール制御リンクは、そのロッド部材の上端部が左右車輪の一側のサスペンションのバネ下部材に回動自在に取り付けられると共にロッド部材の下端部に、第1ソレノイド弁により開閉される部材内部を長手方向に通じた作動油通路を有するロッドと、ロッド下端の第1ソレノイド弁取り付け部の上部に取り付けられる円盤型部材の上面と下面それぞれに外径の2/3程度の円周上に周状溝が設けられると共に、上/下両面の周状溝を連通させるべく複数の連通孔を有するピストンと、によって一体を成すピストンロッドと;
内外2重の油室を有する複筒型筐体の下端部がピストンロッドを取り付けられると同側のアンチロールバー端に回動自在に取り付けられると共に、その内側となる油室にピストンロッドの停止位置補正機能を有する連結偏位補正機構を備えて、油室上端部に設けられたロッド貫通孔を通してピストンロッドを摺動自在に収容するシリンダーと;
シリンダーの外周全体をもう一つの油室で包む形で成るアウターと;
シリンダーの下端壁にシリンダー油室とアウター油室の間の流通を第2ソレノイド弁により開閉する流通孔とシリンダー油室内からアウター油室への流出を規制する流出チェック弁を具える流通孔とが併設されて油室間流通の規制や制限を行う規制隔壁と;
により一体を成す複筒式シリンダーと;
を含んで構成され、内部のアウター油室の一部にガス空間を配して両油室には一定の圧力で作動油が封入され、第1ソレノイド弁と第2ソレノイド弁の開閉によって、それ自体の伸縮が自由な状態と伸縮を規制する状態とに切り替える機能を有することを特徴とする。
【0009】
連結偏位補正機構は、シリンダー油室の上端壁に上室コイルバネが上端を固定され、その上室コイルバネを介して取り付けられたピストンと同径のドーナッツ状円盤に、その下面のピストン上面の周状溝が重なる位置に上方から下方向への流通を規制する伸長チェック弁を具えた複数の流通孔が配設される伸長偏位補正盤と;
シリンダー油室下部の下端壁には上端とは対象に、上部の上室コイルバネと同長の下室コイルバネが下端を固定され、そのコイルバネを介して取り付けられたピストンと同径のドーナッツ状円盤に、その上面のピストン下面の周状溝が重なる位置に下方から上方向への流通を規制する収縮チェック弁を具えた複数の流通孔が配設される収縮偏位補正盤と;
を含んで構成され、上室及び下室コイルバネが共に自由長の状態(中立の状態)において両偏位補正盤がピストンの上下面それぞれに当接するよう組み付けられることを特徴とする。
【0010】
伸縮自由状態においての伸長偏位補正盤は上方からの上室コイルバネの押圧力によってピストン上面を蓋いながらシリンダー室上部の半ストローク(伸長側)を摺動するが、ピストンロッドが伸長方向への摺動を規制したロール抑制時に、停止した位置に異状な偏位がある時は、その後のピストンロッドから受ける中立方向への力のみに応動して伸長した偏位を補正する機能を有している。
また、伸縮自由状態においての収縮偏位補正盤は下方からの下室コイルバネの押圧力によってピストンの下面を蓋いながらシリンダー室下部の半ストローク(収縮側)を摺動するが、ピストンロッドの収縮方向への摺動を規制したロール抑制時に、停止位置に異状な偏位がある時は上述と同様に、ピストンロッドの中立方向への力のみに応動し、収縮した偏位を補正する機能を有している。これによって路面凹凸等により左右輪に異状なストローク差がある瞬間に連結しても両偏位補正盤がサスペンションバネのリバウンド等の反力を捉えて車体をより平衡に戻す機能を持つことを特徴とする。
ここで、先に述べたシリンダー油室とアウター油室との規制隔壁に具える第2ソレノイド弁は、ロール制御リンクが収縮方向のロール抑制時に第1ソレノイド弁の閉塞とともに閉塞してシリンダーからアウター油室への作動油流出を止めるためのものであるが、規制隔壁に設けたもう一つの流通孔に具える流出チェック弁は、その第2ソレノイド弁の閉塞により油室間の流通を閉じている時、収縮偏位補正が必要となる場合に、アウター油室からシリンダー油室72への流入のみ非規制としておくことで、その補正を可能にするものであり、上述の連結変位補正機構の一部を担うものである。
(【0011】以降は省略されています)

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