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公開番号
2025080867
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023194215
出願日
2023-11-15
発明の名称
車両用窓ガラス
出願人
AGC株式会社
代理人
個人
主分類
B60J
1/16 20060101AFI20250520BHJP(車両一般)
要約
【課題】可動ガラスを摺動させる際に発生する可動ガラスのガタツキを抑制可能な車両用窓ガラスの提供。
【解決手段】本発明の一態様に係る車両用窓ガラス100は、開口部を有し、車両10に固定される固定ガラス110と、固定ガラス110の開口部にはめ込み可能な可動ガラス120と、可動ガラス120を上下から挟み込むと共に固定ガラス110に対して摺動可能に支持する一対の支持部材130,140と、を備え、一対の支持部材130,140には、溝部131,132,141,142が設けられており、一対の支持部材130,140は、樹脂を用いて構成され、一対の支持部材130,140のうち少なくとも一方は、車両後方側において、溝部132,142の底面が他方の支持部材に向かって近づく傾斜を有し、支持部材130,140の全体の長さに対する前記傾斜の高さの比は、0.03%以上1.0%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
開口部を有し、車両に固定される固定ガラスと、前記固定ガラスの前記開口部にはめ込み可能に構成された可動ガラスと、前記可動ガラスを上下から挟み込むと共に前記固定ガラスに対して摺動可能に支持する一対の支持部材と、を備える車両用窓ガラスであって、
一対の前記支持部材には、前記可動ガラスの摺動方向に沿う溝部が設けられており、
一対の前記支持部材は、樹脂を用いて構成され、
一対の前記支持部材のうち少なくとも一方は、車両後方側において、前記溝部の底面が他方の前記支持部材に向かって近づく傾斜を有し、
前記支持部材の全体の長さに対する前記溝部の底面が有する傾斜の高さの比は、0.03%以上1.0%以下である、車両用窓ガラス。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記溝部の底面が有する傾斜の高さは、0.3mm以上5mm以下である、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項3】
一対の前記支持部材は、前記可動ガラスを前記固定ガラスの前記開口部にはめ込むことによって前記開口部を全閉したときに、前記可動ガラスを略水平に支持する、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項4】
一対の前記支持部材のうち少なくとも一方は、車両後方側において、他方の前記支持部材に向かって近づく傾斜を有する、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項5】
一対の前記支持部材は、車両後方側において、前記溝部の底面が他方の前記支持部材に向かって近づく傾斜を有する、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項6】
前記溝部の底面は、全閉位置及び全開位置において、前記全閉位置及び前記全開位置以外の箇所よりも低くなるように、段差が設けられている、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項7】
一対の前記支持部材のうち少なくとも一方は、前記溝部の底面のうち全閉位置及び全開位置を除いた箇所において、車両前後方向における前記溝部の底面の両端が他方の前記支持部材に近づくように、断面V字状になっている、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項8】
一対の前記支持部材のうち少なくとも一方は、前記溝部の底面のうち全閉位置及び全開位置を除いた箇所において、車両前後方向における前記溝部の底面の両端が他方の前記支持部材に近づくように、2つの傾斜が設けられている、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項9】
前記可動ガラスは、中央に開口部を有する矩形状の部材である枠体と、前記枠体の車両後方側の端に取り付けられる一対のロッドと、を備え、
一対の前記ロッドは、上端又は下端が一対の前記支持部材に設けられた前記溝部に摺動可能にはめ込まれる、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用窓ガラスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に固定された固定ガラスの一部をくり抜いて開口部を設け、当該開口部に可動ガラスをはめ込む技術が知られている。例えば、可動ガラスは、略水平に取り付けられた一対の支持部材によって摺動可能に支持される。
【0003】
特許文献1には、固定ガラスに取り付けられた一対の支持部材によって可動ガラスを摺動可能に支持する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-105087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
加工のしやすさ及び軽量化の観点から、固定ガラスに固定される支持部材は、例えば、樹脂を用いて構成される。しかしながら、樹脂を用いて構成された支持部材は、成形後に歪むことがある。そのため、可動ガラスを摺動させる際に、支持部材の歪みに起因する可動ガラスのガタツキが発生するという問題がある。
【0006】
上記課題に鑑み、本発明の目的は、可動ガラスを摺動させる際に発生する可動ガラスのガタツキを抑制可能な車両用窓ガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る車両用窓ガラスは、開口部を有し、車両に固定される固定ガラスと、前記固定ガラスの前記開口部にはめ込み可能に構成された可動ガラスと、前記可動ガラスを上下から挟み込むと共に前記固定ガラスに対して摺動可能に支持する一対の支持部材と、を備える車両用窓ガラスであって、
一対の前記支持部材には、前記可動ガラスの摺動方向に沿う溝部が設けられており、
一対の前記支持部材は、樹脂を用いて構成され、
一対の前記支持部材のうち少なくとも一方は、車両後方側において、前記溝部の底面が他方の前記支持部材に向かって近づく傾斜を有し、
前記支持部材の全体の長さに対する前記溝部の底面が有する傾斜の高さの比は、0.03%以上1.0%以下である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、可動ガラスを摺動させる際に発生する可動ガラスのガタツキを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る車両用窓ガラスを備える車両の一例を示す図である。
実施形態1に係る車両用窓ガラスの構成を示す図である。
可動ガラスの一部分解図である。
支持部材の構成を示す図である。
支持部材の構成を示す図である。
実施形態1に係る車両用窓ガラスが備える支持部材の一部断面模式図である。
実施形態2に係る車両用窓ガラスが備える支持部材の一部断面模式図である。
実施形態3に係る車両用窓ガラスが備える支持部材の一部断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、理解の容易のため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右等の方向には、実施の形態の効果を損なわない程度のズレが許容される。角部の形状は直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。また、本明細書において、「略」とは、人が見て同じ形状、同じ寸法を有するとみなされる状態をいう。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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