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公開番号
2025102978
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2025062587,2023041129
出願日
2025-04-04,2023-03-15
発明の名称
化学強化用ガラス
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C03C
3/091 20060101AFI20250701BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】本発明は、化学強化後の強度が高く、失透しにくい化学強化用ガラスを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は酸化物基準のモル百分率表示で、SiO
2
を55~70%、Al
2
O
3
を10~25%、Li
2
Oを1~20%、CaOを0~8%、SrOを0~8%、およびZrO
2
を0~5%を含有し、CaOおよびSrOの含有量の合計が1.5~10%、Na
2
OおよびK
2
Oの含有量の合計が3~11%、式([Li
2
O]+[K
2
O])/[Al
2
O
3
]で表される値Xが0.1~1.1である化学強化用ガラスに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸化物基準のモル百分率表示で、
SiO
2
を55~68%、
Al
2
O
3
を14~20%、
Li
2
Oを4~13%、
Na
2
Oを1~8%、
CaOを0.5~5%、
SrOを0~8%、
ZrO
2
を0~5%、および
B
2
O
3
を2~10%含有し、
B
2
O
3
およびP
2
O
5
の含有量の合計が1~10%、
Na
2
OおよびK
2
Oの含有量の合計が0~11%、
次式で表される値Xが0.1~1.1であるガラス。
X=([Li
2
O]+[K
2
O])/[Al
2
O
3
]
ただし[Al
2
O
3
]、[Li
2
O]、[K
2
O]は各成分のモル百分率表示の含有量である。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
アルカリ土類酸化物等の含有量の合計([MgO]+[CaO]+[SrO]+[BaO]+[ZnO])が8%以下である、請求項1に記載のガラス。
ただし、[MgO]、[CaO]、[SrO]、[BaO]、[ZnO]は各成分のモル百分率表示の含有量である。
【請求項3】
アルカリ土類酸化物等の含有量の合計([MgO]+[CaO]+[SrO]+[BaO]+[ZnO])が1%以上である請求項1または2に記載のガラス。
ただし、[MgO]、[CaO]、[SrO]、[BaO]、[ZnO]は各成分のモル百分率表示の含有量である。
【請求項4】
[Li
2
O]/([Na
2
O]+[K
2
O])が3以下である請求項1~3のいずれか一項に記載のガラス。
ただし、[Li
2
O]、[Na
2
O]、[K
2
O]は各成分のモル百分率表示の含有量である。
【請求項5】
酸化物基準のモル百分率表示で、MgO、BaOおよびZnOの含有量の合計が0~5%である請求項1~4のいずれか一項に記載のガラス。
【請求項6】
β-OH値が0.5mm
-1
以下である請求項1~5のいずれか一項に記載のガラス。
【請求項7】
β-OH値が0.1mm
-1
以上である請求項1~6のいずれか一項に記載のガラス。
【請求項8】
粘度が10
4
dPa・sとなる温度(T4)が1050~1300℃である請求項1~7のいずれか一項に記載のガラス。
【請求項9】
失透温度が、粘度が10
4
dPa・sとなる温度(T4)より120℃高い温度(T4+120℃)以下である請求項1~8のいずれか一項に記載のガラス。
【請求項10】
失透温度が、粘度が10
5.5
dPa・sとなる温度(T5.5)以上である請求項1~9のいずれか一項に記載のガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学強化用ガラスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末等のモバイル機器のディスプレイ装置の保護ならびに美観を高めるために、化学強化ガラスからなるカバーガラスが用いられている。
【0003】
化学強化ガラスにおいては、表面圧縮応力(値)(CS)や圧縮応力層深さ(DOC)が大きくなるほど強度が高くなる傾向がある。一方で、表面圧縮応力との均衡を保つために、ガラス内部には内部引張応力(CT)が発生するので、CSやDOCが大きいほどCTが大きくなる。CTが大きいガラスが割れるときには、破片数が多くなり、破片が飛散しやすい。
【0004】
特許文献1には、2段階の化学強化処理によって、折れ曲がった線で表される応力プロファイルを形成することで内部引張応力を抑制しながら表面圧縮応力を大きくできることが記載されている。具体的には、比較的カリウム塩濃度の低いKNO
3
/NaNO
3
混合塩を1段目の化学強化に、比較的カリウム塩濃度の高いKNO
3
/NaNO
3
混合塩を2段目の化学強化に用いる方法などが提案されている。
また、特許文献2には2段階の化学強化処理により、比較的大きい表面圧縮応力と圧縮応力層深さが得られるリチウムアルミノシリケートガラスが開示されている。リチウムアルミノシリケートガラスは、1段目の化学強化処理にナトリウム塩を用い、2段目の化学強化処理にカリウム塩を用いる2段階の化学強化処理によって、CSおよびDOCをともに大きくできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2015/259244号明細書
日本国特表2013-520388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、より薄くて軽いカバーガラスや、曲面状等に加工されたカバーガラスの需要が高まっており、表面圧縮応力値(CS)と圧縮応力層深さ(DOC)を同時に大きくできるリチウムアルミノシリケートガラスが注目されている。
しかし、リチウムアルミノシリケートガラスは、ガラスの製造工程において、または、得られたガラスを曲げ加工等する工程において、失透しやすい傾向がある。
本発明は、失透が生じにくく、かつ、大きなCSと大きなDOCを達成可能な化学強化用ガラスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、酸化物基準のモル百分率表示で、
SiO
2
を55~70%、
Al
2
O
3
を10~25%、
Li
2
Oを1~20%、
CaOを0~8%、
SrOを0~8%、および
ZrO
2
を0~5%含有し、
CaOおよびSrOの含有量の合計が1.5~10%、
Na
2
OおよびK
2
Oの含有量の合計が3~11%、
次式で表される値Xが0.1~1.1である化学強化用ガラスを提供する。
X=([Li
2
O]+[K
2
O])/[Al
2
O
3
]
ただし[Al
2
O
3
]、[Li
2
O]、[K
2
O]は各成分のモル百分率表示の含有量である。
【0008】
前記化学強化用ガラスは、MgO、BaOおよびZnOの含有量の合計が0~5%であることが好ましい。また、B
2
O
3
の含有量が0~10%であることが好ましい。
【0009】
また、粘度が10
4
dPa・sとなる温度(T4)が1050~1300℃であることが好ましい。
また、失透温度が、10
4
dPa・sとなる温度(T4)より120℃高い温度(T4+120℃)以下であることが好ましい。
また、失透温度が、10
5.5
dPa・sとなる温度(T5.5)以上であることが好ましい。
また、粘度が10
2
dPa・sとなる温度(T2)が1400~1800℃であることが好ましい。
また、厚さが0.8mmのガラス板として450℃の硝酸ナトリウムに3時間浸漬した後、450℃の硝酸カリウムに1.5時間浸漬して2段階の化学強化を行った場合の、表面圧縮応力(後述のCS2)が950MPa以上であり、表面圧縮応力層深さ(後述のDOC3)が100μm以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、失透が生じにくく、かつ、大きな表面圧縮応力値(CS)と大きな圧縮応力層深さ(DOC)を有する化学強化ガラスが提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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