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公開番号
2025105142
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223474
出願日
2023-12-28
発明の名称
ガラス成形品の製造方法及び平坦化モールドクロスの製造方法
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C03B
23/03 20060101AFI20250703BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】ガラス板に曲げ加工を施すことにより得られるガラス成形品の、透視歪みを低減させること。
【解決手段】モールドクロスの表面の凹凸を低減させた平坦化モールドクロスを成形用金型に取り付け、ガラス板をガラス転移点以上まで加熱し、軟化された前記ガラス板を前記平坦化モールドクロスを介して前記成形用金型に沿わせて所定の形状にプレス成形する、ガラス成形品の製造方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
モールドクロスの表面の凸凹を低減させた平坦化モールドクロスを成形用金型に取り付け、ガラス板をガラス転移点以上まで加熱し、軟化した前記ガラス板を前記平坦化モールドクロスを介して前記成形用金型に沿わせて所定の形状にプレス成形する、ガラス成形品の製造方法。
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【請求項2】
前記モールドクロスの平面に対して0.3MPa以上の圧力をかけて前記平坦化モールドクロスを得る、請求項1に記載のガラス成形品の製造方法。
【請求項3】
得られるガラス成形品の、ISRA-VISION社製の歪検査器LABSCANを用い、Filter4.5.0で、取り付け角度30度である条件で測定したときの透視歪みの最大値が120mdpt以下である、請求項1又は2に記載のガラス成形品の製造方法。
【請求項4】
合わせガラス用ガラス成形品の製造方法である、請求項1又は2に記載のガラス成形品の製造方法。
【請求項5】
モールドクロスの平面に対して0.3MPa以上の圧力をかけて、前記モールドクロスの表面の凹凸を低減する、平坦化モールドクロスの製造方法。
【請求項6】
前記モールドクロスの相対する第1の面及び第2の面の少なくとも一方の面に、200MPa以上の耐圧性を有する耐圧補助板を積層し、前記耐圧補助板を介して圧力をかける、請求項5に記載の平坦化モールドクロスの製造方法。
【請求項7】
前記耐圧補助板が、鉄板、鋼板及びチタン板からなる群から選択される少なくとも1つの金属板である、請求項6に記載の平坦化モールドクロスの製造方法。
【請求項8】
前記モールドクロスに対し、ロールプレス処理及び平板プレス処理のいずれか1つの処理を行う、請求項5~7のいずれか1項に記載の平坦化モールドクロスの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス成形品の製造方法及び平坦化モールドクロスの製造方法に関し、さらに詳しくは、ガラス板に曲げ加工を施すことにより湾曲した形状を有するガラス成形品の製造方法、及び前記ガラス成形品の製造に用いられる平坦化モールドクロスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の自動車用窓ガラスや建築用窓ガラスは、美的外観、採光効率等を高めるために曲率を持つものが利用されている。湾曲した形状を有するガラス(曲げガラス)は、例えば、ガラス板を加熱炉内でガラス転移点以上まで加熱し、所定の形状を有する金型(モールド)でプレスすることにより製造される。
【0003】
ガラス板のプレス曲げ成形法に関し、例えば特許文献1、2には、雌金型と雄金型とで挟み込みプレス成形することでガラス板を曲げ成形する成形装置が提案されている。
【0004】
この曲げ成形装置では、一般に、次の(1)~(3)の工程を含んで曲げガラスが成形される。(1)ガラス板を搬送中にガラス転移点以上に加熱し、位置決め機構を持った移載機によって雌金型上に載置する。(2)プレス位置で、上方の雄金型と下方の雌金型とによってガラス板をプレスし、所定の曲げ形状に成形する。この際、雄金型側では真空吸着も行われる。(3)プレスが完了したガラス板は、雄金型に吸着保持された状態で取り出され、その後、冷却を行う。この成形装置によれば、雄金型の成形面に倣った形状にガラス板を成形できるため、所望形状の成型面を持つ金型を用いることにより、所望形状の曲げガラスを形成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2018-513094号公報
特表2020-521715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
曲げ成形装置では、雄金型に吸着保持されたガラス板が、真空状態が解除された後も雄金型に吸着し離型しなくなるのを防ぐために、雄金型の表面をモールドクロスと呼ばれる保護材で覆うことが行われる。モールドクロスは、一般に耐火繊維からなるヤーン(紡ぎ糸)を編み込んだ編地が用いられるため、その表面に微細な凹凸があり、ガラス板がプレスされる際に、モールドクロス表面の凹凸がガラス板の表面に転写されることが起こり得る。これにより、ガラス板の表面に微細な凹凸が生まれ、見る角度によってガラス板の表面が波打って見えたり、モノが歪んで見えたりといったうねりと呼ばれる現象(透視歪み)が生じることがある。
【0007】
曲面を有するガラス成形品として、例えば自動車のフロントガラスがある。フロントガラスには合わせガラスが用いられるが、ガラス板の表面に凹凸があるとガラス板を合わせたときにガラス間に隙間ができてしまい、うねり現象が顕著に現れやすくなる。フロントガラスは、運転者の視認性を阻害するような透視歪みがないことが望まれるため、合わせガラスにおける透視歪みを低減することが望まれる。
【0008】
このような透視歪みを低減するために、従来は、曲げガラスの製造時に、ガラス板の加熱温度を下げる、バキューム圧を下げる、バキューム時間を短くする、プレス時間を短くする等の対応がとられている。しかし、これらを行うと、ガラス板が所望の形状に曲がり難くなるため、複雑な形状のガラス成形品を製造し難いといった問題が発生していた。
【0009】
そこで、本発明は、ガラス板に曲げ加工を施すことにより得られるガラス成形品の、透視歪みを低減させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らはガラス板の加熱温度が高くなるほどモールドクロス表面の凹凸がガラス表面に転写されやすくなることを発見した。そして、本発明者らは鋭意検討した結果、この知見に基づき、使用するモールドクロスの表面の粗さを低減させると、加工条件を調整することなく透視歪みを低減させつつ所望の形状に曲げ加工を施せることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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