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公開番号2025115235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009666
出願日2024-01-25
発明の名称下肢保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/045 20060101AFI20250730BHJP(車両一般)
要約【課題】簡便な構成として、乗員の下肢を的確に保護することが可能な下肢保護装置を提供すること。
【解決手段】前席DSに着座した乗員MDの下肢MLを保護する下肢保護装置S。下肢拘束部65と、下肢拘束部を乗員側へ押出可能とするリンク機構25と、を備える。下肢拘束部が、略長方形状の可撓性を有したシート体から構成される。リンク機構が、車両Vの前面衝突時に車両に作用する衝撃力Fを受けて後方移動とされる被押圧部27と、左右一対のリンク部50Rと、を備えて、被押圧部の後方移動に伴ってリンク部を回転させることにより、下肢拘束部を、下肢を受止可能な受止位置に移動可能に構成される。下肢拘束部が、受止位置において、少なくとも四隅をリンク部に支持されつつ、左右方向に略沿った張力を生じさせるように張った状態で配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両における前席に着座した乗員の下肢を保護可能に、該下肢の前方に配置される下肢保護装置であって、
前記下肢を拘束可能な下肢拘束部と、
該下肢拘束部を、前記乗員側となる後方へ押出可能とするリンク機構と、を備えて、
前記下肢拘束部が、略長方形状の可撓性を有したシート体から構成され、
前記リンク機構が、
車両前方側に配置されて、前記車両の前面衝突時に、前記車両に作用する衝撃力を受けて後方移動可能とされる被押圧部と、
左右一対として、それぞれ、端部側を前記被押圧部の端部側若しくは前記下肢拘束部の縁部側に連結させた一対のリンク片を有するとともに、該リンク片間の中間部位に、上下方向に略沿って配置される回転軸部を挿通させることにより、車体に対して回転可能に軸支される構成のリンク部と、
を備えて、
前記被押圧部の後方移動に伴って前記リンク部を回転させることにより、前記下肢拘束部を、収納位置から、前記下肢を受止可能な受止位置に、移動可能に構成されて、
前記下肢拘束部が、前記受止位置において、少なくとも四隅を前記リンク部に支持されつつ、左右方向に略沿った張力を生じさせるように張った状態で配置されることを特徴とする下肢保護装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記リンク部が、前記回転軸部に軸支される中間部位を左右の外方側に位置させるように、上下方向側から見て屈曲するように構成されて、前記被押圧部の後方移動時に、前記下肢拘束部を連結させている後側リンク片の端部を、左右の外方に向けるように回転するような構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の下肢保護装置。
【請求項3】
前記後側リンク片が、上下方向側の幅寸法を、前記下肢拘束部の上下方向側の幅寸法と略同一とするように、構成されて、
前記下肢拘束部が、左縁と右縁とを、それぞれ、各後側リンク片における前記回転軸部近傍となる位置に連結させていることを特徴とする請求項2に記載の下肢保護装置。
【請求項4】
前記リンク部が、上下方向側から見た状態での外形形状を略V字形状として、収納位置において、前記後側リンク片を左右方向に略沿わせるように配置され、
衝撃吸収材が、前記後側リンク片において前記乗員側となる後面側を、略全面にわたって覆うように、配設されていることを特徴とする請求項3に記載の下肢拘束装置。
【請求項5】
前記下肢拘束部が、収納位置において、前記乗員側となる後面側を、カバーによって覆われ、
該カバーが、可撓性を有したシート体から形成されるとともに、前記下肢拘束部の移動時に、前記下肢拘束部を露出可能とするように、構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の下肢保護装置。
【請求項6】
前記リンク機構が、前記下肢拘束部の受止位置への配置後のさらなる前記リンク部の回転を規制可能なロック機構を、備えていることを特徴とする請求項1に記載の下肢拘束装置。
【請求項7】
前記被押圧部が、左端側と右端側とをそれぞれ前側に配置される前側リンク片の端部に連結される本体部と、該本体部の左右の略中央から前方に向かって延びて前端側に衝撃力入力部を有するシャフト部と、を備える構成とされ、
該シャフト部に、過度に作用する衝撃力を吸収可能なダンパ部が、設けられていることを特徴とする請求項1に記載の下肢拘束装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両における前席に着座した乗員の下肢を保護可能に、下肢の前方に配置される下肢保護装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シートに着座した乗員の下肢(具体的には、膝や脛の領域)を保護するための下肢保護装置としては、下肢支持体と、下肢支持体を支持するテザー部と、テザー部を乗員側に移動可能とするリンク機構と、有し、駆動源を駆動させることにより、リンク機構を回動させて、下肢支持体を、テザー部とともに、乗員側に移動させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-6477公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の下肢保護装置では、リンク機構を回動させるための駆動源として、作動時に駆動用のガスを発生させるガス発生体を、使用していた。そのため、このようなガス発生体を作動させるために、車両に、衝突検知用のセンサを配設させる必要があり、部品点数が増大するとともに、コストも増大していた。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成として、乗員の下肢を的確に保護することが可能な下肢保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る下肢保護装置は、車両における前席に着座した乗員の下肢を保護可能に、下肢の前方に配置される下肢保護装置であって、
下肢を拘束可能な下肢拘束部と、
下肢拘束部を、乗員側となる後方へ押出可能とするリンク機構と、を備えて、
下肢拘束部が、略長方形状の可撓性を有したシート体から構成され、
リンク機構が、
車両前方側に配置されて、車両の前面衝突時に、車両に作用する衝撃力を受けて後方移動可能とされる被押圧部と、
左右一対として、それぞれ、端部側を被押圧部の端部側若しくは下肢拘束部の縁部側に連結させた一対のリンク片を有するとともに、リンク片間の中間部位に、上下方向に略沿って配置される回転軸部を挿通させることにより、車体に対して回転可能に軸支される構成のリンク部と、
を備えて、
被押圧部の後方移動に伴ってリンク部を回転させることにより、下肢拘束部を、収納位置から、下肢を受止可能な受止位置に、移動可能に構成されて、
下肢拘束部が、受止位置において、少なくとも四隅をリンク部に支持されつつ、左右方向に略沿った張力を生じさせるように張った状態で配置されることを特徴とする。
【0007】
本発明の下肢保護装置では、車両の前面衝突時に、車両に作用する衝撃力を受けて、リンク機構を構成する被押圧部自体が、後方移動するように構成されている。そして、車両の前面衝突時に、この被押圧部の後方移動に伴って、下肢拘束部の両縁側に連結される左右一対のリンク部が、回転することとなり、下肢拘束部が、後方に押し出されて、収納位置から受止位置に移動することとなる。受止位置に配置された(後方移動を完了した)下肢拘束部は、少なくとも四隅をリンク部に支持されつつ、左右方向に略沿った張力を生じさせるように張った状態で、乗員の下肢の前方を覆うように配置されることとなり、前方移動する乗員の下肢(膝や脛等)を、安定して受け止めることができる。すなわち、本発明の下肢保護装置では、駆動源として、駆動用のガスを発生させるガス発生体を使用しない構成であり、このようなガス発生体を作動させるためのセンサを車両に設けなくともよいことから、簡便な構成とでき、かつ、前席に着座している乗員の下肢を、下肢拘束部によって、拘束することができる。
【0008】
したがって、本発明の下肢保護装置では、簡便な構成として、乗員の下肢を的確に保護することができる。
【0009】
また、本発明の下肢保護装置において、リンク部を、回転軸部に軸支される中間部位を左右の外方側に位置させるように、上下方向側から見て屈曲するように構成して、被押圧部の後方移動時に、下肢拘束部を連結させている後側リンク片の端部を、左右の外方に向けるように回転させるような構成とすることが、好ましい。
【0010】
下肢保護装置をこのような構成とすれば、下肢拘束部の移動完了後、すなわち、下肢拘束部による乗員の下肢の受止時に、リンク部において下肢拘束部を連結させている(すなわち乗員側に配置される)後側リンク片が、乗員の下肢の前方において、乗員の下肢よりも左右の外方となる位置に配置されることとなる。そのため、下肢拘束部によって大きく前方移動する乗員の下肢を受け止めた際に、仮に、下肢がさらに前方移動することとなっても、下肢が、下肢拘束部を介して後側リンク片と接触することを、抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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