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公開番号2025135845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033856
出願日2024-03-06
発明の名称流体殺菌装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類A61L 2/10 20060101AFI20250911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】流体の殺菌効率のさらなる向上が図られた流体殺菌装置を提供する。
【解決手段】流体殺菌装置1は、紫外光で殺菌される流体が流れる殺菌室60を形成し、殺菌室60に流体を流入させる室流入口12と、殺菌室60から流体を流出させる室流出口13とが開口している殺菌部10と、殺菌室60の一端側から、殺菌室60の流体に紫外光を照射する光源部20と、を備え、室流入口12および室流出口13は、殺菌室60において、殺菌室60の他端寄りの部位に開口しており、殺菌室60のうち、殺菌室60の他端寄りの部位であって室流入口12と室流出口13との間の部位には、室流入口12から室流出口13へ向かう流体の流れを遮る遮流部15が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体に紫外光を照射して前記流体を殺菌処理する流体殺菌装置であって、
前記紫外光で殺菌される前記流体が流れる殺菌室を形成し、前記殺菌室に前記流体を流入させる室流入口と、前記殺菌室から前記流体を流出させる室流出口とが開口している殺菌部と、
前記殺菌室の一端側から、前記殺菌室の前記流体に前記紫外光を照射する光源部と、を備え、
前記室流入口および前記室流出口は、前記殺菌室において、前記殺菌室の他端寄りの部位に開口しており、
前記殺菌室のうち、前記殺菌室の他端寄りの部位であって前記室流入口と前記室流出口との間の部位には、前記室流入口から前記室流出口へ向かう前記流体の流れを遮る遮流部が設けられている、流体殺菌装置。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記遮流部は、前記殺菌室において、前記室流入口の中心軸方向から見た場合に、前記室流入口の少なくとも一部と対向するように設けられている、請求項1に記載の流体殺菌装置。
【請求項3】
前記遮流部は、前記殺菌室において、前記室流入口の中心軸方向から見た場合に、前記室流入口の全体と対向するように設けられている、請求項1に記載の流体殺菌装置。
【請求項4】
前記室流出口は、前記殺菌室において、前記光源部側を向いて開口しており、
前記室流入口の中心軸方向は、前記室流出口の中心軸方向に対して非平行となっており、
前記遮流部は、前記殺菌室において、前記室流出口の周辺から前記光源部に向かって延びるように設けられている、請求項2に記載の流体殺菌装置。
【請求項5】
前記遮流部は、前記室流出口の周辺から前記光源部に向かって延びており、
前記遮流部における前記室流入口側の面は、前記室流入口側に凸となる曲面状または複合平面状の部位を有している、請求項4に記載の流体殺菌装置。
【請求項6】
前記遮流部は、前記殺菌室において、前記室流出口を取り囲む筒状に形成されている、請求項5に記載の流体殺菌装置。
【請求項7】
前記殺菌部は有底筒状に形成されており、
前記光源部は、前記殺菌部の開口側から前記殺菌部の内部に向けて前記紫外光を照射するように配置されており、
前記室流入口は、前記殺菌部の筒面に形成されており、
前記室流出口は、前記殺菌部の底面に形成されており、
前記遮流部は、前記殺菌室において、前記底面から前記光源部に向かって延びるように設けられている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項8】
前記殺菌室の軸方向において、前記遮流部のうち前記光源部側の端部の位置が、前記室流入口のうち前記光源部側の端部の位置と同じになっている、請求項6に記載の流体殺菌装置。
【請求項9】
前記殺菌部のうち前記殺菌室を形成する内面は、前記紫外光に対する反射率が50%以下の材料により形成されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体殺菌装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1には、流水に紫外光を照射して殺菌する流水殺菌モジュールが開示されている。この従来技術による殺菌装置は、流路管と光源とを備える。流路管は、殺菌対象である流水が流通する内部空間を有している。流路管には、内部空間に流水を流入させるための流入口と、内部空間から流水を流出させるための流出口と、が設けられている。光源は、内部空間に向けて紫外光を照射する。内部空間を流通する流水は、光源から照射される紫外光によって殺菌される。
【0003】
光源は、流路管の一端部の側から内部空間に突出している。流路管の一端部と光源との間には放熱部材が配置されている。放熱部材は、光源から発生する熱を放熱する部材である。放熱部材は、流路管の一端部の側から突出する柱状に形成されており、放熱部材の先端部に光源が配置されている。光源は、流路管の一端部の側から流路管の他端部の側に向けて紫外光を照射するように配置されている。
【0004】
流路管の流入口は、流路管の側壁を貫通して形成されている。流路管の流入口は、放熱部材に対向して配置されている。これにより、流入口から内部空間に流入した流水を放熱部材に衝突させ、放熱部材の周りを回転する乱流を流水に発生させる。そのため、流水が内部空間に滞在する時間が長くなり、紫外光が照射される時間も長くなるので、流水の殺菌効率の向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-18198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術では、乱流が発生する放熱部材周りは、光源からの紫外光の照射方向とは反対側に位置している。すなわち、光源は、流路管の一端部の側から流路管の他端部の側に向けて紫外光を照射するのに対し、放熱部材は、光源よりも流路管の一端部の側(換言すれば、光源の背面側)に配置されている。そのため、乱流が発生する放熱部材周りは紫外光の照射強度が低くなるので、流水の殺菌効率のさらなる向上を図る余地がある。
【0007】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、流体の殺菌効率のさらなる向上が図られた流体殺菌装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
流体に紫外光を照射して前記流体を殺菌処理する流体殺菌装置であって、
前記紫外光で殺菌される前記流体が流れる殺菌室を形成し、前記殺菌室に前記流体を流入させる室流入口と、前記殺菌室から前記流体を流出させる室流出口とが開口している殺菌部と、
前記殺菌室の一端側から、前記殺菌室の前記流体に前記紫外光を照射する光源部と、を備え、
前記室流入口および前記室流出口は、前記殺菌室において、前記殺菌室の他端寄りの部位に開口しており、
前記殺菌室のうち、前記殺菌室の他端寄りの部位であって前記室流入口と前記室流出口との間の部位には、前記室流入口から前記室流出口へ向かう前記流体の流れを遮る遮流部が設けられている、流体殺菌装置にある。
【発明の効果】
【0009】
上記態様では、室流入口から室流出口へ向かう流体の流れを遮流部が遮ることによって流体が殺菌室に滞在する時間を長くすることができる。しかも、遮流部が光源部からの紫外光の照射方向の正面側に位置しているので、遮流部が光源部からの紫外光の照射方向の背面側に位置している場合と比較して、遮流部周りにおける紫外光の照射強度が低くなることを抑制できる。したがって、流体の殺菌効率のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1における流体殺菌装置の構成を示した断面図。
実施形態1における流体殺菌装置の外観を示した斜視図。
図1のIII-III断面図。
実施形態2における流体殺菌装置の構成を示した断面図。
図4のV-V断面図。
実施形態3における流体殺菌装置の構成を示した断面図。
実施形態4における流体殺菌装置の構成を示した断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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