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公開番号
2025104835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222964
出願日
2023-12-28
発明の名称
電動車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
主分類
B60L
15/20 20060101AFI20250703BHJP(車両一般)
要約
【課題】最高車速が異なる2つ走行路間で走行路を切り替えるためには車速を一旦閾値以下まで下げる必要がある場合であっても円滑かつ適切に最高車速を切り替えることができる、電動車両を提供する。
【解決手段】電動車両10は、最高車速を第1速度に設定するための第1操作子78aと、最高車速を第2速度に設定するための第2操作子78bと、車速を検出する車速センサ52と、制御部46とを備える。制御部46は、車速が閾値以下となる第1要件と第1操作子78aがオンされかつ第2操作子78bがオフされる第2要件とが充足される場合に、最高車速を第1速度とする第1モードを設定し、その一方、第1要件と第1操作子78bがオフされかつ第2操作子78bがオンされる第3要件とが充足される場合に、最高車速を第2速度とする第2モードを設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
最高車速を第1速度および第2速度のうち少なくとも前記第1速度に設定するための第1操作子と、
前記最高車速を前記第2速度に設定するための第2操作子と、
車速を検出する車速検出部と、
前記車速検出部によって検出された前記車速が閾値以下となる第1要件と前記第1操作子がオンされかつ前記第2操作子がオフされる第2要件とが充足される場合に、前記最高車速を前記第1速度とする第1モードを設定し、その一方、前記第1要件と前記第1操作子および前記第2操作子のうち少なくとも前記第2操作子がオンされる第3要件とが充足される場合に、前記最高車速を前記第2速度とする第2モードを設定する制御部とを備える、電動車両。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記第2要件が充足された状態で後に前記第1要件が充足されると、前記第1モードを設定し、その一方、前記第3要件が充足された状態で後に前記第1要件が充足されると、前記第2モードを設定する、請求項1に記載の電動車両。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1要件が充足された状態で前記第3要件より先に前記第2要件が充足されると、前記第1モードを設定し、その一方、前記第1要件が充足された状態で前記第2要件より先に前記第3要件が充足されると、前記第2モードを設定する、請求項1に記載の電動車両。
【請求項4】
前記第1操作子がオフされかつ前記第2操作子がオンされて前記第3要件が充足される、請求項1から3のいずれかに記載の電動車両。
【請求項5】
前記第1操作子および前記第2操作子はそれぞれ、操作量を調整可能な操作子を含み、
前記制御部は、前記第1モードでは前記第1操作子の操作に基づいて前記車速を前記第1速度までの範囲内で調整し、前記第2モードでは前記第2操作子の操作に基づいて前記車速を前記第2速度までの範囲内で調整する、請求項4に記載の電動車両。
【請求項6】
前記第1操作子および前記第2操作子がともにオンされて前記第3要件が充足される、請求項1から3のいずれかに記載の電動車両。
【請求項7】
前記第1操作子は、操作量を調整可能な操作子を含み、
前記第2操作子は、オン/オフの2値を出力する操作子を含み、
前記制御部は、前記第1モードでは前記第1操作子の操作に基づいて前記車速を前記第1車速までの範囲内で調整し、前記第2モードでは前記第1操作子の操作に基づいて前記車速を前記第2車速までの範囲内で調整する、請求項6に記載の電動車両。
【請求項8】
前記第2操作子は前記第1操作子がオンされている期間内の少なくとも何処かでオンされる、請求項6または7に記載の電動車両。
【請求項9】
前記閾値はゼロである、請求項1から8のいずれかに記載の電動車両。
【請求項10】
前記第1速度は前記第2速度より小さい、請求項1から9のいずれかに記載の電動車両。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は電動車両に関し、より特定的には特定小型原動機付自転車に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
現在の道路交通法によれば、特定小型原動機付自転車は、車道なら最高速度20km/h、歩道なら最高速度6km/hで走行可能である。ただし、歩道と車道との間で走行路を切り替える際には、一度停止し、最高速度と表示灯による表示とを切り替えなければならない。
【0003】
ここで電動車両の従来技術として、特許文献1において小型電動車両が開示されている。この小型電動車両は、ハンドルに設けられる一対のグリップと、一対のグリップの周辺に設けられる右駆動スイッチおよび左駆動スイッチと、右駆動スイッチおよび左駆動スイッチのうちオン状態に維持される個数に応じて駆動パワーを可変に自走制御するモーターと、ハンドルに設けられる速度設定スイッチとを備える。この小型電動車両では、右駆動スイッチまたは左駆動スイッチがオン状態になるとノーマルモードによる加速走行が行われ、右駆動スイッチおよび左駆動スイッチがオン状態になるとパワーモードによる加速走行が行われる。また、速度設定スイッチによって、自走制御中の最高速度を低速・中速・高速のいずれかに切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6907137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された小型電動車両では、最高車速の設定は、右駆動スイッチおよび左駆動スイッチによって行われるのではなく、専ら速度設定スイッチによって行われる。この場合、速度設定スイッチの操作により、実際の車速にかかわらず、最高車速を低速・中速・高速のいずれかに切り替えることができ、特許文献1には、車速を考慮して最高車速を設定する点につき何ら開示されていない。したがって、特許文献1の技術を特定小型原動機付自転車に適用した場合、走行中に速度設定スイッチを操作するとその時点で最高車速が切り替わるので、走行を停止して歩道および車道間で走行路を切り替える前であってもフライング気味に最高車速が切り替わってしまい望ましくない。このように、特許文献1の技術は、最高車速が異なる2つの走行路間で走行路を切り替えるためには車速を一旦ゼロまたはその近くまで下げる必要がある場合に適していない。
【0006】
それゆえにこの発明の主たる目的は、最高車速が異なる2つ走行路間で走行路を切り替えるためには車速を一旦閾値以下まで下げる必要がある場合であっても円滑かつ適切に最高車速を切り替えることができる、電動車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、最高車速を第1速度および第2速度のうち少なくとも第1速度に設定するための第1操作子と、最高車速を第2速度に設定するための第2操作子と、車速を検出する車速検出部と、車速検出部によって検出された車速が閾値以下となる第1要件と第1操作子がオンされかつ第2操作子がオフされる第2要件とが充足される場合に、最高車速を第1速度とする第1モードを設定し、その一方、第1要件と第1操作子および第2操作子のうち少なくとも第2操作子がオンされる第3要件とが充足される場合に、最高車速を第2速度とする第2モードを設定する制御部とを備える、電動車両が提供される。
【0008】
この発明では、第1操作子がオンされかつ第2操作子がオフされる第2要件が充足されるだけではなく、さらに車速が閾値以下となる第1要件が充足されることを条件として、最高車速を第1速度とする第1モードが設定される。その一方、第1操作子および第2操作子のうち少なくとも第2操作子がオンされる第3要件が充足されるだけではなく、さらに車速が閾値以下となる第1要件が充足されることを条件として、最高車速を第2速度とする第2モードが設定される。このように、2つの操作子の操作の組み合わせを第2要件と第3要件とで異ならせることによって、運転者からの第1モードを設定するための指示と第2モードを設定するための指示とが明確に異なり、運転者からの適切な指示が可能となる。また、第1モードと第2モードとの間でモードを切り替えるには、車速が閾値以下となる第1要件の充足が必須となるので、車速を一旦閾値以下にした上でモードに応じた最高車速に切り替えることができる。したがって、車速が閾値以下となる前に最高車速が切り替わることはなく、最高車速が異なる2つ走行路間で走行路を切り替えるためには車速を一旦閾値以下まで下げる必要がある場合であっても、円滑かつ適切に最高車速を切り替えることができる。
【0009】
好ましくは、制御部は、第2要件が充足された状態で後に第1要件が充足されると、第1モードを設定し、その一方、第3要件が充足された状態で後に第1要件が充足されると、第2モードを設定する。この場合、第2要件または第3要件が予め充足された上で、その後第1要件が充足されることによって、第1モードまたは第2モードに設定される。したがって、最高車速の切替を予約でき、その後車速が閾値以下となると即座にモードが切り替えられ、最高車速が第1速度または第2速度に設定されるので、車速が閾値以下となった後に切替操作を必要とする場合と比較して、短時間でモード切替が可能となる。特に、最高車速が異なる2つ走行路間で頻繁に走行路を切り替える場合には、走行路切替時のタイムロスを少なくでき効果的である。
【0010】
また好ましくは、制御部は、第1要件が充足された状態で第3要件より先に第2要件が充足されると、第1モードを設定し、その一方、第1要件が充足された状態で第2要件より先に第3要件が充足されると、第2モードを設定する。この場合、第1要件が充足された上で、第2要件および第3要件のうち先に充足された要件に応じてモードが第1モードまたは第2モードに設定される。すなわち、車速が閾値以下になった後、先に第2要件が充足されると第1モードが設定されて最高車速が第1速度となり、その一方、先に第3要件が充足されると第2モードが設定されて最高車速が第2速度となる。
(【0011】以降は省略されています)
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