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公開番号2024179583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098546
出願日2023-06-15
発明の名称加湿器
出願人株式会社コロナ
代理人
主分類F24F 6/00 20060101AFI20241219BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】送風経路の乾燥運転を良好に実施する加湿器を提供する。
【解決手段】制御部35は、加湿運転の停止指令がなされた後、ヒータ8を停止し、気化フィルタ9を回転駆動して水槽2の水から離れる離水状態とし、送風ファン6を第1の所定時間かつ所定回転数で駆動して送風経路12の乾燥運転を実施する。これにより、送風経路12内が高温かつ高湿となるのを抑制し、湿気を器具外へ送風し除去することで、乾燥運転終了後も送風経路12の乾燥状態を維持することができる。

【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
器具本体と、
水を貯水する水槽と、
当該器具本体内に設置され空気を送風する送風ファンと、
前記器具本体外の空気を取り入れる吸込口と、
当該吸込口を通過した空気が流通する送風経路と、
当該送風経路中に設けられ、前記水槽の水に下部が浸漬し回転駆動が可能な気化フィルタと、
当該気化フィルタを所定の回転速度で回転駆動するターンモータと、
前記送風経路中に設けられ、空気を加熱するヒータと、
前記気化フィルタで発生した加湿空気を前記器具本体外へ送風する吹出口と、
前記送風ファン、前記ターンモータ及び前記ヒータの運転を制御することで加湿運転を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記加湿運転の停止指令がなされた後、
前記ヒータを停止し、
前記気化フィルタを回転駆動して前記水槽の水から離れる離水状態とし、
前記送風ファンを第1の所定時間かつ所定回転数で駆動することで、前記送風経路の乾燥運転を実行することを特徴とする加湿器。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記所定回転数は、前記加湿運転を実行する中で最も低い回転数であることを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項3】
前記離水状態は、前記気化フィルタが前記水槽の水面と略水平状態であることを特徴とする請求項2に記載の加湿器。
【請求項4】
前記乾燥運転を行うか否かの設定手段を有し、
前記制御部は、
前記乾燥運転を行う設定がされている場合は、前記乾燥運転を実行し、
前記乾燥運転を行わない設定がされている場合は、前記加湿運転の停止指令がなされた後、前記ヒータを停止し、前記離水状態とし、
前記送風ファンを前記第1の所定時間より短い第2の所定時間かつ前記所定回転数で駆動することで、前記送風経路のパージ運転を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の加湿器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、気化式の加湿器に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のものでは、加湿運転を停止し、気化フィルタを乾燥運転する際に、回転自在とした気化フィルタを、水槽部の水面と略平行となるよう横向きとして停止し、ヒータによって加熱された空気を送風することにより乾燥運転を行う加湿器があった。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-37080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ヒータを運転しながら気化フィルタに送風し乾燥運転を行う場合、器具内の温度が上がった状態で気化フィルタに蓄えられた水分を気化することから、送風経路内は高温高湿の状態となる。この状態で所定時間経過後に乾燥運転を停止すると、送風経路内に残った湿気が結露したり、気化フィルタに再び吸着したりするため、十分な乾燥が得られない虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の加湿器では、器具本体と、水を貯水する水槽と、当該器具本体内に設置され空気を送風する送風ファンと、前記器具本体外の空気を取り入れる吸込口と、当該吸込口を通過した空気が流通する送風経路と、当該送風経路中に設けられ、前記水槽の水に下部が浸漬し回転駆動が可能な気化フィルタと、当該気化フィルタを所定の回転速度で回転駆動するターンモータと、前記送風経路中に設けられ、空気を加熱するヒータと、前記気化フィルタで発生した加湿空気を前記器具本体外へ送風する吹出口と、前記送風ファン、前記ターンモータ及び前記ヒータの運転を制御することで加湿運転を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記加湿運転の停止指令がなされた後、前記ヒータを停止し、前記気化フィルタを回転駆動して水槽の水から離れる離水状態とし、前記送風ファンを第1の所定時間かつ所定回転数で駆動することで、前記送風経路の乾燥運転を実行することを特徴としている。
【0006】
また、請求項2の加湿器では、前記第1の所定回転数は、前記加湿運転を実行する中で最も低い回転数であることを特徴としている。
【0007】
また、請求項3の加湿器では、前記離水状態は、前記気化フィルタが前記水槽の水面と略水平状態であることを特徴としている。
【0008】
また、請求項4の加湿器では、前記乾燥運転を行うか否かの設定手段を有し、前記制御部は、前記乾燥運転を行う設定がされている場合は、前記乾燥運転を実行し、前記乾燥運転を行わない設定がされている場合は、前記加湿運転の停止指令がなされた後、前記ヒータを停止し、前記離水状態とし、前記送風ファンを前記第1の所定時間より短い第2の所定時間かつ前記所定回転数で駆動することで、前記送風経路のパージ運転を行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、制御部は、加湿運転の停止指令がなされた後、ヒータを停止し、気化フィルタを回転駆動して水槽の水から離れる離水状態とし、送風ファンを第1の所定時間かつ所定回転数で駆動するので、送風経路内が高温高湿とならず、湿気を器具外へ送風し除去することで、乾燥運転終了後も送風経路の乾燥状態を維持することができる。
【0010】
また、第1の所定回転数は加湿運転を実行する中で最も低い回転数としたので、気化フィルタからの加湿空気の発生を抑えて、送風経路内が高温高湿とならずに乾燥状態を維持することができ、かつ送風ファンの騒音を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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