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公開番号2025075200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186195
出願日2023-10-31
発明の名称吐出容器、及び、吐出容器に用いられる取り換え用容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人
主分類B05B 11/10 20230101AFI20250508BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】吐出容器において、吐出部を容器本体から取り外した場合に、吐出部から内容液が吐出容器の外側へ落下することを抑制する。
【解決手段】吐出容器は、吐出部(12)が、ポンプ(22)から下方に延びて内容液を吸い込むパイプ(22)を備え、口部(11a)を通って容器本体(11)内に延びる中栓(13)と、中栓(13)に支持される掻き取り部材(14)とが設けられ、中栓(13)は、固定部(31)から容器本体(11)内に延びる筒状部(32)を備え、掻き取り部材(14)は、筒状部(32)内に収納されて筒状部(32)の下部を塞ぎ、ポンプ(20)は、掻き取り部材(14)の上方で筒状部(32)内に収納され、吐出部(12)が口部(11a)に取り付けられた状態では、パイプ(22)は、掻き取り部材(14)に設けられたパイプ孔(14a)に圧入されて容器本体(11)内に延びる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容液を収納する容器本体と、前記内容液を吸い上げて外側に吐出する吐出部とを備え、前記吐出部が、前記容器本体の筒状の口部に取り付けられる装着部と、前記内容液を吸い上げるポンプと、前記ポンプから下方に延びて前記内容液を吸い込むパイプとを備える吐出容器であって、
前記口部を通って前記容器本体内に延びる中栓と、前記中栓に支持される掻き取り部材とが設けられ、
前記中栓は、前記口部に固定される固定部と、前記固定部から前記容器本体内に延びる筒状部とを備え、
前記掻き取り部材は、前記筒状部内に収納されて前記筒状部の下部を塞ぎ、
前記ポンプは、前記掻き取り部材の上方で前記筒状部内に収納され、
前記吐出部が前記口部に取り付けられた状態では、前記パイプは、前記掻き取り部材に設けられたパイプ孔に圧入されて前記容器本体内に延び、
前記吐出部を前記口部から取り外す際には、前記パイプに付着した前記内容液は、前記パイプが前記パイプ孔から引き抜かれることで前記パイプ孔によって掻き取られる吐出容器。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記掻き取り部材は、独立気泡の多孔質体である請求項1に記載の吐出容器。
【請求項3】
前記中栓は、前記筒状部の下面を塞ぐ底壁と、前記底壁を貫通する底孔とを備え、
前記掻き取り部材は、前記底壁によって下方から受けられ、
前記パイプは、前記パイプ孔及び前記底孔を通って前記容器本体内に延びる請求項1に記載の吐出容器。
【請求項4】
前記筒状部は、前記ポンプを収納する上側筒状部と、前記上側筒状部の下部に取り付けられる下側筒状部とを備え、
前記底壁は、前記下側筒状部の下部に設けられ、前記下側筒状部は、前記上側筒状部の下部の嵌合部が前記下側筒状部の内周に嵌合することで前記上側筒状部に取り付けられ、
前記掻き取り部材は、上下方向において、前記嵌合部と前記底壁との間に挟まれている請求項3に記載の吐出容器。
【請求項5】
前記ポンプの外周と前記筒状部の内周との間の隙間、及び、多孔質体である前記掻き取り部材内を通って空気が前記容器本体内に流入可能である請求項1記載の吐出容器。
【請求項6】
前記パイプの下端部は、下端に向けて先細るテーパー状に形成されている請求項1に記載の吐出容器。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の吐出容器に用いられる取り換え用容器であって、
前記容器本体と、前記口部と、前記中栓と、前記掻き取り部材とを備え、
前記口部はキャップで塞がれており、前記キャップは、前記口部を上方から塞ぐ上壁部と、前記上壁部の周縁から下方に延びて前記口部の外周に装着される周壁部と、前記上壁部から前記筒状部内を下方に延びて前記パイプ孔の上端を塞ぐ栓部とを備え、
前記キャップが取り外された前記口部に、前記装着部を介し前記吐出部が装着される取り換え用容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出容器、及び、吐出容器に用いられる取り換え用容器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内容液を収納する容器本体と、内容液を吸い上げて外側に吐出する吐出部とを備える吐出容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記吐出部は、容器本体の筒状の口部に取り付けられる装着部と、内容液を吸い上げるポンプと、ポンプから下方に延びて内容液を吸い込むパイプとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-81215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来のような吐出容器では、容器本体の内容液を使い切った後、吐出部を容器本体から取り外し、この吐出部を、内容液が充填された取り換え用の容器本体に取り付けることで、吐出部を再利用できる。
しかし、吐出部を容器本体から取り外すと、吐出部のポンプやパイプに付着している内容液が吐出容器の外側に落下し、周辺を汚してしまうことが考えられる。特に、内容液が高粘度であると、内容液が吐出部に残り易く、内容液が落下する可能性が高い。また、吐出部に付着した内容液を、例えば容器本体内に設けた扱き部材によって掻き取ることも考えられるが、ポンプの外径とパイプの外径とは異なるため、ポンプ及びパイプの両方の内容液を掻き落とすことは困難である。
【0005】
このような点に鑑み、本発明は、吐出容器において、吐出部を容器本体から取り外した場合に、吐出部から内容液が吐出容器の外側へ落下することを抑制できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
吐出容器は、内容液を収納する容器本体と、前記内容液を吸い上げて外側に吐出する吐出部とを備え、前記吐出部が、前記容器本体の筒状の口部に取り付けられる装着部と、前記内容液を吸い上げるポンプと、前記ポンプから下方に延びて前記内容液を吸い込むパイプとを備える吐出容器であって、前記口部を通って前記容器本体内に延びる中栓と、前記中栓に支持される掻き取り部材とが設けられ、前記中栓は、前記口部に固定される固定部と、前記固定部から前記容器本体内に延びる筒状部とを備え、前記掻き取り部材は、前記筒状部内に収納されて前記筒状部の下部を塞ぎ、前記ポンプは、前記掻き取り部材の上方で前記筒状部内に収納され、前記吐出部が前記口部に取り付けられた状態では、前記パイプは、前記掻き取り部材に設けられたパイプ孔に圧入されて前記容器本体内に延び、前記吐出部を前記口部から取り外す際には、前記パイプに付着した前記内容液は、前記パイプが前記パイプ孔から引き抜かれることで前記パイプ孔によって掻き取られる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吐出容器によれば、吐出部を容器本体から取り外した場合に、吐出部から内容液が吐出容器の外側へ落下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る吐出容器の断面図である。
使用により内容液が減少した状態の吐出容器を示す断面図である。
容器本体から吐出部を取り外す際の途中段階を示す断面図である。
吐出容器に用いられる取り換え用容器を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明に従う吐出容器の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る吐出容器10の断面図である。
吐出容器10は、内容液Lを収納する容器本体11と、内容液Lを吸い上げて外側に吐出する吐出部12と、容器本体11の口部11aを通って容器本体11内に延びる中栓13と、中栓13に支持される掻き取り部材14とを備える。
内容液Lは、例えば化粧用のクリームやリキッドファンデーション等の粘度の高い液体である。
【0010】
図2は、使用により内容液Lが減少した状態の吐出容器10を示す断面図である。図3は、容器本体11から吐出部12を取り外す際の途中段階を示す断面図である。図2及び図3では、残った内容液Lがパイプ22の外周及び容器本体11の内面に付着した状態が図示されている。
図1~図3を参照し、容器本体11は、容器底壁15と、容器底壁15の周縁から上方に延出する筒状の胴部16と、胴部16の上端から径方向内側に延出する肩部17と、口部11aとを備える。
口部11aは、肩部17の中央部から上方に延出する円筒状である。口部11aの外周には、吐出部12が係合する外側係合部11bが設けられる。外側係合部11bは、口部11aの外周に形成された雄ねじ部である。
図1では、吐出容器10は、口部11aの軸線11cが上下方向に指向するように吐出容器10を立てて置いた正立姿勢の状態が示されている。軸線11cは、口部11aの中心線である。軸線11cは、胴部16の軸線と同軸に配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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