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公開番号2025086923
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201190
出願日2023-11-29
発明の名称ポリプロピレン容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類C08L 23/16 20060101AFI20250603BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ブロー成形適性、透明性および耐衝撃性に優れたポリプロピレン容器を提供する。
【解決手段】エチレンプロピレンランダム共重合体とエチレンプロピレンブロック共重合体とを混合した組成を有し、混合後の組成物の230℃、荷重2.16kgf(21.2N)におけるメルトマスフローレート(MFR)は10minあたり18g以上35g以下の範囲であり、容器切片の示差走査熱量計で得られる熱分析では、融解ピークの温度(MT)が140℃以上150℃以下の範囲にあり、結晶部40%融解時の温度と前記融解ピークの温度との差が15℃以上17.5℃以下の範囲である、ポリプロピレン容器である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
エチレンプロピレンランダム共重合体とエチレンプロピレンブロック共重合体とを混合した組成を有し、
混合後の組成物の230℃、荷重2.16kgfにおけるメルトマスフローレート(MFR)は10minあたり18g以上35g以下の範囲であり、
容器切片の示差走査熱量計で得られる熱分析では、融解ピークの温度が140℃以上150℃以下の範囲にあり、
結晶部40%融解時の温度と前記融解ピークの温度との差が15℃以上17.5℃以下の範囲である、ポリプロピレン容器。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
胴中央部の肉厚が、0.1~2.0mmの範囲であり、
有底円筒形状の事前成形体からの2軸延伸ブロー成形により加工される、単層で構成される、請求項1に記載のポリプロピレン容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明性と耐落下衝撃性にすぐれるポリプロピレン容器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的なエチレンプロピレンランダムコポリマー(ランダムPPともいう)は、プロピレンホモポリマー(ホモPPともいう)に比べて結晶部分の融解温度幅が広く融点ピークの出現もなだらかである。そのため、特に2軸延伸ブロー成形容器への適性が高く、また非晶性部分が多いため、耐衝撃性や柔軟性に優れている。また、エチレンプロピレンランダムコポリマーは、光散乱を引き起こす結晶の量が少ないので透明度が良好となるなど物性面でのアドバンテージも大きい。
【0003】
ポリプロピレンを用いた容器には特許文献1や2に開示された技術が例示される。特許文献1や2に開示の技術では、所望の物性を確保するために複数の材料を混合(ブレンド)して用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-249626号公報
特開2000-33925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、環境配慮、つまり、容器のリサイクル性の観点からは、単一素材とすることが好ましい。一方で、環境負荷低減を目的とした容器自体の薄肉化(軽量化)や大型化を進めていくと耐衝撃性(特に低温落下衝撃性)が不足し、使用及び流通時の容器破損や欠損が顕著な問題として出てくる。
【0006】
そこで、本発明では、前記のような従来の問題点に鑑み、ランダムPPの持つ良好なブロー成形適性、透明性を落とさず、且つ耐衝撃性に優れたポリプロピレン容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために開発した本発明のポリプロピレン容器は、
エチレンプロピレンランダム共重合体とエチレンプロピレンブロック共重合体とを混合した組成を有し、
混合後の組成物の230℃、荷重2.16kgf(21.2N)におけるメルトマスフローレート(MFR)は10minあたり18g以上35g以下の範囲であり、
容器切片の示差走査熱量計で得られる熱分析では、融解ピークの温度が140℃以上150℃以下の範囲にあり、
結晶部40%融解時の温度と前記融解ピークの温度との差が15℃以上17.5℃以下の範囲であることを特徴とする。
【0008】
なお、本発明のポリプロピレン容器は、胴中央部の肉厚が、0.1~2.0mmの範囲であり、有底円筒形状の事前成形体からの2軸延伸ブロー成形により加工される、単層で構成されることがより好ましい解決手段になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の延伸ポリプロピレン容器によれば、透明性および耐衝撃性に優れた中空のポリプロピレン容器を提供できる。併せて、加工が容易で、リサイクル性にも優れているので産業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明にかかるポリプロピレン容器の一例を示す模式図であって、(a)は上面図を表し、(b)は正面図を表す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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