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公開番号2025060349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023187024
出願日2023-10-31
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250403BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】容器本体の姿勢を安定に維持した状態で内容物を吐出することができると共に、安定した吐出態様で内容物を吐出すること。
【解決手段】内容物を内部に流入させる流入孔13が形成されたシリンダ10と、吐出孔21を有し、シリンダに対して上下動可能に配置されたステム20と、ステムの上下動に連係して作動するピストン30と、容器本体の口部に装着された第1操作筒40と、容器軸Oを中心として第1操作筒に対して相対回転可能な第2操作筒50とを備え、ステムと第2操作筒との間には、第1操作筒と第2操作筒との相対回転に伴う回転運動を直線運動に切換えてステムを上方に向けて引き上げると共に、下方移動が許容された許容位置までステムを誘導する切換え部材120と、許容位置に位置したステムを下方に向けて付勢する付勢部材150と、が設けられている吐出器1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物が収容される容器本体の口部に装着され、内容物を内部に流入させる流入孔が形成されたシリンダと、
上端部に内容物を吐出する吐出孔が形成され、前記シリンダ内に内部が連通した状態で前記シリンダに対して上下動可能に配置された有頂筒状のステムと、
前記シリンダ内に上下摺動可能に嵌合され、前記ステムの上下動に連係して作動するピストンと、
前記シリンダに対して前記容器本体の容器軸回りの回転を規制した状態で、前記ステムを上下動可能に支持する支持部材と、
前記容器本体の口部に装着された第1操作筒と、
前記シリンダよりも上方に配置されると共に、前記ステムを径方向の外側から囲むように配置され、前記容器本体の容器軸を中心として前記第1操作筒に対して相対回転可能な第2操作筒と、を備え、
前記ステムと前記第2操作筒との間には、
前記容器軸を中心とした前記第1操作筒と前記第2操作筒との相対回転に伴う回転運動を前記容器軸に沿った直線運動に切換えて、前記ステムを上方に向けて引き上げると共に、下方移動が許容された許容位置まで前記ステムを誘導する切換え部材と、
前記許容位置に位置した前記ステムを下方に向けて付勢する付勢部材と、が設けられていることを特徴とする吐出器。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吐出器において、
前記切換え部材は、
前記容器軸回りを周回する周方向の一方向を向いた傾斜壁と、前記周方向の他方向を向いた垂直壁とを有し、前記第2操作筒の内周面から径方向の内側に向けて突出するように設けられた案内壁部と、
前記ステムから径方向の外側に向けて突出するように形成され、前記第1操作筒と前記第2操作筒との相対回転に伴って、前記傾斜壁及び前記垂直壁に沿って相対移動する案内突起と、を備え、
前記傾斜壁は、前記周方向の一方向側から前記他方向側に向かうにしたがって、上方に向けて延びるように形成され、
前記垂直壁は、前記傾斜壁のうち頂上部から、前記容器軸に沿って下方に向けて延びるように形成され、
前記許容位置は、前記垂直壁の上方に配置され、
前記付勢部材は、前記傾斜壁に沿って前記許容位置まで相対移動してきた前記案内突起を、前記垂直壁に沿って下方に向けて付勢する、吐出器。
【請求項3】
請求項2に記載の吐出器において、
前記傾斜壁の前記頂上部には、前記周方向の一方向側から前記他方向側に向けて前記周方向に沿って延びると共に上方を向いた平坦壁を備えている、吐出器。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記ステムを径方向の外側から囲むように配置されると共に、前記付勢部材を上方から押さえるように前記付勢部材を保持する筒状の押さえ部材を備え、
前記押さえ部材は、前記第1操作筒に対して直接的に組み合わされ、
前記第2操作筒は、前記押さえ部材を介して前記第1操作筒に組み合わされている、吐出器。
【請求項5】
請求項4に記載の吐出器において、
前記第2操作筒と前記押さえ部材とは、一体に形成されている、吐出器。
【請求項6】
請求項4に記載の吐出器において、
前記シリンダと前記第1操作筒とは、一体に形成されている、吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、ポンプ機構を有し、容器本体内に収容されている内容物を、容器本体とは別の本容器内に吐出するのに好適な吐出器が知られている。
ポンプ機構は、内容物の吸入孔及びシリンダを有し、容器本体の口部に装着される固定部と、ピストン及び内容物の吐出孔を有し、固定部に対して上下方向に進退可能な作動部と、作動部の進退によって内圧が増減するポンプ室と、を備えている。さらに作動部は、本容器の口部に対して押し当て可能な押当て部を備えている。
【0003】
内容物を吐出する場合には、吐出口が下向きとなるように容器本体を倒立姿勢にした状態で、押当て部を本容器の口部に押し当てながら容器本体を押し下げる。これにより、固定部に対して作動部を前進させることができ、ポンプ室内を加圧することができる。そのため、ポンプ室内の内容物を、吐出孔を通じて吐出することができ、本容器内に混合等させることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-001790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来の吐出器では、容器本体の押下げ操作に伴って作動するため、作動時に容器本体に応力が作用し易く、容器本体の姿勢が不安定になり易い。そのため、例えば容器本体が傾く或いは転倒して、内容物が零れてしまう等の不都合が生じる可能性があった。
さらに吐出器の作動は、容器本体を押下げ操作するときの押下げ力に影響を受け易いので、内容物の吐出の勢いが安定し難かった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、容器本体の姿勢を安定に維持した状態で内容物を吐出することができると共に、安定した吐出態様で内容物を吐出することができる吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、内容物を内部に流入させる流入孔が形成されたシリンダと、上端部に内容物を吐出する吐出孔が形成され、前記シリンダ内に内部が連通した状態で前記シリンダに対して上下動可能に配置された有頂筒状のステムと、前記シリンダ内に上下摺動可能に嵌合され、前記ステムの上下動に連係して作動するピストンと、前記シリンダに対して前記容器本体の容器軸回りの回転を規制した状態で、前記ステムを上下動可能に支持する支持部材と、前記容器本体の口部に装着された第1操作筒と、前記シリンダよりも上方に配置されると共に、前記ステムを径方向の外側から囲むように配置され、前記容器本体の容器軸を中心として前記第1操作筒に対して相対回転可能な第2操作筒と、を備え、前記ステムと前記第2操作筒との間には、前記容器軸を中心とした前記第1操作筒と前記第2操作筒との相対回転に伴う回転運動を前記容器軸に沿った直線運動に切換えて、前記ステムを上方に向けて引き上げると共に、下方移動が許容された許容位置まで前記ステムを誘導する切換え部材と、前記許容位置に位置した前記ステムを下方に向けて付勢する付勢部材と、が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る吐出器によれば、内容物を吐出する場合、容器本体の口部に装着された第1操作筒と第2操作筒とを容器軸回りに相対回転させる。これにより、切換え部材によって、第1操作筒と第2操作筒との相対回転に伴う回転運動を直線運動に切換えて、ステムを上方に向けて引き上げることができる。この際、支持部材によってステムを支持しているので、シリンダに対してステムを回転させることなく、上方に引き上げることができる。これにより、ステムと共にピストンを上方移動させることができ、シリンダ内を減圧(負圧化)させることができる。そのため、流入孔を通じて容器本体内の内容物をシリンダ内に流入させることができる。
【0009】
従って、第1操作筒と第2操作筒との相対回転によって、シリンダ内に内容物を流入させながらステムを上方に引き上げることができる。さらに切換え部材は、第1操作筒と第2操作筒との相対回転に伴って、上方に引き上げたステムを、下方移動が許容された許容位置まで誘導する。
従って、付勢部材による付勢力を利用して、許容位置に達したステムを下方に向けて付勢することができる。これにより、ステムと共にピストンを下方移動させることができ、シリンダ内を加圧することができる。そのため、シリンダ内の内容物を、ステム内を通じて吐出孔に供給することができ、吐出孔を通じて外部に吐出することができる。
【0010】
特に、押下げ力によって作動していた従来の吐出器とは異なり、容器軸を中心とした第1操作筒と第2操作筒との相対回転によって吐出器を作動させて、内容物を吐出することができる。従って、内容物の吐出を行うにあたって、容器本体に対して応力が作用し難く、容器本体の姿勢を安定した状態に維持することができる。
さらに付勢部材による付勢力を利用して、上方に引き上げたステムを下方移動させることで内容物を吐出するので、押下げ力の大きさ或いは速度等によって吐出が影響を受け易いといった従来とは異なり、安定した吐出態様で内容物を吐出することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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