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公開番号2025088590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203377
出願日2023-11-30
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 83/00 20060101AFI20250604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】容器本体内の空気置換を適切に行うことができると共に、外気導入孔を通じた内容物の漏出を抑制すること。
【解決手段】内容物Wを吐出する吐出孔11を有するポンプ機構10を備え、ポンプ機構は、第1流入孔31が形成されたシリンダ30及びシリンダカバー70を備え、シリンダには第1外気導入孔34が形成され、シリンダカバーには容器本体内に連通した第2流入孔71及び第2外気導入孔72が形成され、シリンダとシリンダカバーとの間には、第1流入孔と第2流入孔とを連通する流入路80と、第1外気導入孔と第2外気導入孔とを連通する外気導入路81と、流入路と外気導入路との間の連通を遮断する気密部82とが形成され、第1外気導入孔は、ピストン50が最上昇位置に位置しているときに閉塞され、最上昇位置から下方移動したときに開放される吐出器1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物が収容される容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔を有するポンプ機構を備え、
前記ポンプ機構は、
内容物を内部に流入させる第1流入孔が下端部に形成されたシリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢状態で下方移動可能に配置されると共に、内部が前記シリンダ内及び前記吐出孔に連通するステムと、
前記シリンダ内に上下摺動可能に嵌合され、前記ステムの上下動に連係して作動するピストンと、
前記シリンダ内に設けられ、前記容器本体内から前記第1流入孔を通じて前記シリンダ内に向かう内容物の移動を許容し、且つ前記シリンダ内から前記第1流入孔を通じて前記容器本体内に向かう内容物の移動を抑制する逆止弁と、
前記シリンダを径方向外側及び下方から覆う有底筒状のシリンダカバーと、を備え、
前記シリンダには、外気が導入される第1外気導入孔が形成され、
前記シリンダカバーには、前記容器本体内に連通した第2流入孔及び第2外気導入孔が形成され、
前記シリンダと前記シリンダカバーとの間には、前記第1流入孔と前記第2流入孔とを連通し、且つ内容物を前記シリンダ内に導く流入路と、前記第1外気導入孔と前記第2外気導入孔とを連通し、且つ外気を前記容器本体内に導く外気導入路と、前記流入路と前記外気導入路との間の連通を遮断する気密部と、が形成され、
前記第1外気導入孔は、前記ピストンが最上昇位置に位置しているときに閉塞され、前記ピストンが前記最上昇位置から下方移動したときに開放されることを特徴とする吐出器。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吐出器において、
前記外気導入路は、前記流入路よりも上方に配置され、
前記気密部は、前記流入路と前記外気導入路とを上下に区分けするように、前記シリンダの外周面と前記シリンダカバーの内周面とを全周に亘って気密に封止している、吐出器。
【請求項3】
請求項2に記載の吐出器において、
前記第2外気導入孔は、前記シリンダカバーのうち前記第1外気導入孔よりも上方に位置する部分に配置され、
前記シリンダカバーの内周面には、径方向の内側に向けて突出すると共に前記シリンダの外周面に対して接触し、且つ前記容器本体の容器軸に対して直交する横断面視で前記容器軸回りを周回する周方向に沿って延びる円弧状のシール部が形成され、
前記シリンダの外周面と前記シリンダカバーの内周面との間において、前記シール部の非形成部分は前記外気導入路に連通し、且つ前記横断面視で前記周方向に沿って延びる連通部とされ、
前記連通部の前記周方向に沿った長さは、前記シール部の前記周方向に沿った長さよりも短い、吐出器。
【請求項4】
請求項3に記載の吐出器において、
前記流入路は、前記シリンダの外周面と前記シリンダカバーの内周面との間において、前記横断面視で前記周方向に沿って延びる円弧状に形成され、
前記連通部と前記流入路とは、前記周方向の位置が互いに異なる位置となるように配置されている、吐出器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出器において、
前記シリンダと前記シリンダカバーとの間には、前記シリンダに対して前記シリンダカバーを前記周方向に位置決めする位置決め部材が設けられている、吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、ポンプ機構を有し、第1容器本体内に収容されている内容物を、第1容器本体とは別の第2容器本体内に吐出するのに好適な吐出器が知られている。
ポンプ機構は、内容物の吸入孔及びシリンダを有し、第1容器本体の口部に装着される固定部と、ピストン及び内容物の吐出孔を有し、固定部に対して上下方向に進退可能な作動部と、作動部の進退によって内圧が増減するポンプ室と、を備えている。さらに作動部は、第2容器本体の口部に対して押し当て可能な押当て部を備えている。
【0003】
内容物を吐出する場合には、吐出口が下向きとなるように第1容器本体を倒立姿勢にした状態で、押当て部を第2容器本体の口部に押し当てながら第1容器本体を押し下げる。これにより、固定部に対して作動部を前進させることができ、ポンプ室内を加圧することができる。そのため、ポンプ室内の内容物を、吐出孔を通じて吐出することができ、第2容器本体内に混合等させることが可能とされている。
【0004】
なお第1容器本体は、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴って減容する内層体と、内層体を内側に収容する外層体と、を具備する積層剥離容器(デラミ容器)とされている。内層体と外層体との間には、第1容器本体の底部に形成された外気導入孔を通じて、外気が導入可能とされている。これにより内層体は、内容物の減少に伴って外層体から剥離するように減容変形可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-001790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の吐出器では、積層剥離容器とされている第1容器本体に組み合わせて使用されているが、多様な用途等に適用するにあたって積層剥離容器ではない容器本体(非デラミ容器)に適用することへのニーズがある。
この場合、内容物の減少に伴う容器本体内の負圧化を解消するため、容器本体内に外気を導入して空気置換を行うことが必要とされる。そのため、例えばシリンダに、容器本体内に外気を導入する外気導入孔を形成すること等が考えらえる。しかしながら、例えば倒立姿勢にした場合に、外気導入孔内に内容物が入り込み、内容物が外部に漏出する可能性があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、容器本体内の空気置換を適切に行うことができると共に、外気導入孔を通じた内容物の漏出を抑制することができる吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔を有するポンプ機構を備え、前記ポンプ機構は、内容物を内部に流入させる第1流入孔が下端部に形成されたシリンダと、前記シリンダに対して上方付勢状態で下方移動可能に配置されると共に、内部が前記シリンダ内及び前記吐出孔に連通するステムと、前記シリンダ内に上下摺動可能に嵌合され、前記ステムの上下動に連係して作動するピストンと、前記シリンダ内に設けられ、前記容器本体内から前記第1流入孔を通じて前記シリンダ内に向かう内容物の移動を許容し、且つ前記シリンダ内から前記第1流入孔を通じて前記容器本体内に向かう内容物の移動を抑制する逆止弁と、前記シリンダを径方向外側及び下方から覆う有底筒状のシリンダカバーと、を備え、前記シリンダには、外気が導入される第1外気導入孔が形成され、前記シリンダカバーには、前記容器本体内に連通した第2流入孔及び第2外気導入孔が形成され、前記シリンダと前記シリンダカバーとの間には、前記第1流入孔と前記第2流入孔とを連通し、且つ内容物を前記シリンダ内に導く流入路と、前記第1外気導入孔と前記第2外気導入孔とを連通し、且つ外気を前記容器本体内に導く外気導入路と、前記流入路と前記外気導入路との間の連通を遮断する気密部と、が形成され、前記第1外気導入孔は、前記ピストンが最上昇位置に位置しているときに閉塞され、前記ピストンが前記最上昇位置から下方移動したときに開放されることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る吐出器によれば、内容物を吐出する場合、シリンダに対して上方付勢されているステムを下方移動させる。これにより、ステムと共にピストンを最上昇位置から下方移動させることができる。そのため、逆止弁を閉弁させたままシリンダ内を加圧することができ、シリンダ内の内容物を、ステム内を通じて吐出孔に供給することができる。従って、吐出孔を通じて外部に内容物を吐出することができる。なお、内容物の吐出時、第1外気導入孔はピストンが最上昇位置から下方移動することで開放される。
【0010】
内容物の吐出後、シリンダに対するステムの移動を解除することで、ステムの上方付勢によって、ステムと共にピストンを上方移動させることができる。そのため、シリンダ内を減圧(負圧化)させることができ、逆止弁を開弁させることができる。これにより、容器本体内の内容物を、第2流入孔、流入路及び第1流入孔を通じてシリンダ内に供給することができ、次回の吐出に備えることができる。
また、容器本体内からシリンダ内への内容物の移動によって容器本体内が減圧(負圧化)する。これにより、第1外気導入孔、外気導入路及び第2外気導入孔を通じて、外部からの外気を容器本体内に供給することができる。そのため、容器本体内の空気置換を行うことができ、容器本体内の減圧を解消することができる。なお、第1外気導入孔は、ピストンが最上昇位置まで上方移動(復元移動)することで閉塞される。
(【0011】以降は省略されています)

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