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公開番号2025104658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222609
出願日2023-12-28
発明の名称合成樹脂製容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 1/02 20060101AFI20250703BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】減圧吸収パネルの面積が小さくても大きな吸収容量を確保しつつ、減圧時の減圧吸収パネルの反応速度を向上させた、新たな合成樹脂製容器を提供する。
【解決手段】本開示の合成樹脂製容器100は、内容物の注出口となる口部2と、口部2に肩部3を介して連なる胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えた合成樹脂製容器100であって、胴部4は、上下方向に長い矩形形状を有し周方向に並ぶ複数の減圧吸収パネル11を有し、減圧吸収パネル11は、周方向略中央位置に配置され複数の凹部13で形成された縦溝13Aを有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
前記胴部は、上下方向に長い矩形形状を有し周方向に並ぶ複数の減圧吸収パネルを有し、
前記減圧吸収パネルは、周方向略中央位置に配置され複数の凹部で形成された縦溝を有する、合成樹脂製容器。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記縦溝は、前記減圧吸収パネルの下端部から前記減圧吸収パネルの上下方向長さの40%から60%の距離だけ上方の高さ位置から、前記減圧吸収パネルの上方及び/又は下方に延在している、請求項1に記載の合成樹脂製容器。
【請求項3】
前記複数の凹部は、径方向外側から見て、円形状を有する、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
【請求項4】
前記減圧吸収パネルの底部は、縦断面及び横断面が共に、径方向外側に凸となる円弧状形状を有する、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
【請求項5】
前記減圧吸収パネルの底部の最大深さに対する、前記円弧状形状の最大突出量は、50%未満である、請求項4に記載の合成樹脂製容器。
【請求項6】
前記減圧吸収パネルの上部又は下部のいずれか一方に前記縦溝を設け、他方に前記縦溝に向かって周方向の幅が縮幅された先細凹部が設けられている、請求項2に記載の合成樹脂製容器。
【請求項7】
前記先細凹部は、前記縦溝に向かって径方向内側への凹み量が増加する、請求項6に記載の合成樹脂製容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えたボトル形状の合成樹脂製容器に関し、特に、胴部に減圧吸収パネルが設けられるものに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
延伸ポリプロピレン(OPP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製容器は、軽量で取り扱いが容易であること、内容物の保存安定性に優れること、しかもコスト的に安価であることから、飲料用、食品用、化粧料用等の様々な用途に使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、平面視で略円形状を有する容器が開示されている。この容器は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製の容器であり、胴部には、減圧吸収パネルが陥没状に形成されている。内容物が高温充填された後に口部がキャップで閉塞されると、内容物の冷却に伴って容器内に減圧が生じて胴部に大きな変形が生じるおそれがある。この問題に対し胴部に減圧吸収パネルを設けておくことにより、容器内の減圧を減圧吸収パネルの変形により吸収して、容器が不正に変形することを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009- 96521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、内容量350[ml]や280[ml]などの小型化されたペットボトルや、胴部の上部にラベルを装着すると共に下部に減圧吸収パネルを設けたペットボトルでは、減圧吸収パネルを設けることができる領域が限られるため、吸収容量を確保するために減圧吸収パネルを径方向内側に大きく変位させる必要がある。また、環境への配慮から薄肉化による容器の軽量化が推進されているが、容器内部の減圧に減圧吸収パネルが素早く追従しないと、容器内の減圧により減圧吸収パネル以外の薄肉化された領域に塑性変形が生じる可能性があったため、これらの点において改善の余地があった。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、減圧吸収パネルの面積が小さくても大きな吸収容量を確保しつつ、減圧時の減圧吸収パネルの反応速度を向上させた、新たな合成樹脂製容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の合成樹脂製容器は、
[1]
内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
前記胴部は、上下方向に長い矩形形状を有し周方向に並ぶ複数の減圧吸収パネルを有し、
前記減圧吸収パネルは、周方向略中央位置に配置され複数の凹部で形成された縦溝を有することを特徴とする。
【0008】
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記縦溝は、前記減圧吸収パネルの下端部から前記減圧吸収パネルの上下方向長さの40%から60%の距離だけ上方の高さ位置から、前記減圧吸収パネルの上方及び/又は下方に延在していることが好ましい。
【0009】
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記複数の凹部は、径方向外側から見て、円形状を有することが好ましい。
【0010】
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記減圧吸収パネルの底部は、縦断面及び横断面が共に、径方向外側に凸となる円弧状形状を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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