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公開番号2025104484
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222311
出願日2023-12-28
発明の名称吐出容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 41/04 20060101AFI20250703BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】装着筒の外径を抑えること、ボトルおよびノズル部材の周方向に沿う相対位置を決める突当り面等を外部から視認すること、ノズル部材を成形する金型構造の複雑化を抑えることがそれぞれ可能な吐出容器を提供する。
【解決手段】ボトル10と、ボトルの口部11に螺着される装着筒21、および内容物の吐出孔24を有するノズル部材20と、を備え、ボトルは、口部の下端部から径方向の外側に向けて張り出して下方に向けて延びる有頂筒状の首部12を有し、装着筒の下端開口縁に、首部の頂壁の上面が当接、若しくは近接し、かつ周方向に沿う締込側Xを向く突当て面31、および第1係合部32が、周方向に沿う締込側に向けてこの順に設けられ、首部の頂壁の上面には、周方向に沿う緩み側Yを向き、かつ突当て面に周方向で当接する突当り面33と、第1係合部に係合する第2係合部34と、が、周方向に沿う締込側に向けてこの順に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
少なくとも口部および胴部を有するボトルと、
前記口部に螺着される装着筒、および内容物の吐出孔を有するノズル部材と、を備え、
前記ボトルは、前記口部の下端部から径方向の外側に向けて張り出して下方に向けて延びる有頂筒状の首部を有し、
前記装着筒の下端開口縁に、前記首部の頂壁の上面が当接、若しくは近接し、かつ周方向に沿う締込側を向く突当て面、および第１係合部が、周方向に沿う締込側に向けてこの順に設けられ、
前記首部の頂壁の上面には、周方向に沿う緩み側を向き、かつ前記突当て面に周方向で当接する突当り面と、前記第１係合部に係合する第２係合部と、が、周方向に沿う締込側に向けてこの順に設けられている、吐出容器。
続きを表示（約 740 文字）【請求項２】
前記胴部は、弾性変形可能に形成されるとともに、上下方向から見て、前記胴部の中心軸線上で互いに交差する長軸と短軸とを有する扁平形状を呈し、
前記吐出孔は、前記長軸が延びる長軸方向に開口している、請求項１に記載の吐出容器。
【請求項３】
前記装着筒の下端開口縁は、前記第１係合部から周方向に沿う締込側に向かうに従い下方に向けて延び、
前記首部の頂壁の上面は、前記第２係合部から周方向に沿う締込側に向かう従い下方に向けて延び、
前記突当て面、前記第１係合部、前記突当り面、および前記第２係合部は、周方向に等間隔をあけて複数ずつ設けられ、
前記装着筒の下端開口縁のうち、前記第１係合部と、この第１係合部と周方向に沿う締込側で隣り合う前記突当て面と、の間に位置する部分における周方向に対する傾斜角度、並びに、
前記首部の頂壁の上面のうち、前記第２係合部と、この第２係合部と周方向に沿う締込側で隣り合う前記突当り面と、の間に位置する部分における周方向に対する傾斜角度は、
前記口部の外周面に形成された雄ねじ、および前記装着筒の内周面に形成された雌ねじそれぞれのリード角以下となっている、請求項１または２に記載の吐出容器。
【請求項４】
前記第１係合部は、前記装着筒の下端開口縁から下方に向けて突出し、前記第２係合部は、前記首部の頂壁の上面から下方に向けて窪み、
前記首部の頂壁の上面のうち、前記突当り面の上端部と、この突当り面と周方向に沿う締込側で隣り合う前記第２係合部と、の間に位置する部分は、周方向に沿う締込側に向かうに従い上方に向けて延びている、請求項１または２に記載の吐出容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、吐出容器に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、例えば下記特許文献１に示されるような、少なくとも口部および胴部を有するボトルと、口部に螺着される装着筒、および内容物の吐出孔を有するノズル部材と、を備え、ボトルおよびノズル部材の周方向に沿う相対位置を決める位置決め部が、口部の外周面と装着筒の内周面との間に設けられている吐出容器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－１１２４０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、装着筒の内周面に位置決め部を設けると、位置決め部が装着筒により覆われて外部から視認することができないばかりでなく、装着筒の外径を抑えることが困難になるとともに、ノズル部材を成形する金型構造が複雑になるおそれもある。
【０００５】
本発明は、装着筒の外径を抑えること、ボトルおよびノズル部材の周方向に沿う相対位置を決める突当り面等を外部から視認すること、ノズル部材を成形する金型構造の複雑化を抑えることがそれぞれ可能な吐出容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様に係る吐出容器は、少なくとも口部および胴部を有するボトルと、前記口部に螺着される装着筒、および内容物の吐出孔を有するノズル部材と、を備え、前記ボトルは、前記口部の下端部から径方向の外側に向けて張り出して下方に向けて延びる有頂筒状の首部を有し、前記装着筒の下端開口縁に、前記首部の頂壁の上面が当接、若しくは近接し、かつ周方向に沿う締込側を向く突当て面、および第１係合部が、周方向に沿う締込側に向けてこの順に設けられ、前記首部の頂壁の上面には、周方向に沿う緩み側を向き、かつ前記突当て面に周方向で当接する突当り面と、前記第１係合部に係合する第２係合部と、が、周方向に沿う締込側に向けてこの順に設けられている。
【０００７】
装着筒を口部に対して周方向に沿う締込側の端部に到達させたときに、装着筒の突当て面が、首部の突当り面に周方向で突当り、ボトルに対するノズル部材の周方向に沿う締込側への移動が規制される。この際、装着筒の第１係合部が、首部の第２係合部に係合することで、ボトルに対するノズル部材の周方向に沿う緩み側への移動が抑止される。
以上より、ボトルおよびノズル部材の周方向に沿う相対位置が決められる。
ボトルおよびノズル部材の周方向に沿う相対位置を決める突当り面等が、口部の外周面と装着筒の内周面との間ではなく、装着筒の下端開口縁、および首部の頂壁の上面に設けられていて、外部に露呈しているので、これらの突当り面等を外部から視認することができるとともに、装着筒の外径を抑えること、並びにノズル部材を成形する金型構造の複雑化を抑えることができる。
【０００８】
前記胴部は、弾性変形可能に形成されるとともに、上下方向から見て、前記胴部の中心軸線上で互いに交差する長軸と短軸とを有する扁平形状を呈し、前記吐出孔は、前記長軸が延びる長軸方向に開口してもよい。
【０００９】
胴部が、弾性変形可能に形成されるとともに、上下方向から見て扁平形状を呈し、吐出孔が、長軸方向に開口しているので、内容物を吐出する際に、吐出孔を例えば下方に向けた状態で、胴部を指で短軸方向に挟んで押圧することにより、手を自然な姿勢にして内容物を吐出することが可能になり、操作性に優れた吐出容器が得られる。
したがって、ボトルおよびノズル部材の周方向に沿う相対位置を決めることが可能でありながら、装着筒の外径を抑えること、突当り面等を外部から視認すること、ノズル部材を成形する金型構造の複雑化を抑えることもそれぞれ可能になるといった前述の作用効果が顕著に奏功される。
【００１０】
前記装着筒の下端開口縁は、前記第１係合部から周方向に沿う締込側に向かうに従い下方に向けて延び、前記首部の頂壁の上面は、前記第２係合部から周方向に沿う締込側に向かう従い下方に向けて延び、前記突当て面、前記第１係合部、前記突当り面、および前記第２係合部は、周方向に等間隔をあけて複数ずつ設けられ、前記装着筒の下端開口縁のうち、前記第１係合部と、この第１係合部と周方向に沿う締込側で隣り合う前記突当て面と、の間に位置する部分における周方向に対する傾斜角度、並びに、前記首部の頂壁の上面のうち、前記第２係合部と、この第２係合部と周方向に沿う締込側で隣り合う前記突当り面と、の間に位置する部分における周方向に対する傾斜角度は、前記口部の外周面に形成された雄ねじ、および前記装着筒の内周面に形成された雌ねじそれぞれのリード角以下となってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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