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公開番号2025104945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223146
出願日2023-12-28
発明の名称繰出容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A45D 40/04 20060101AFI20250703BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】美観を向上させることができる繰出容器を提供する。
【解決手段】本発明に係る態様の繰出容器は、有底筒状の外装体と、容器軸回りに延びる螺旋溝を有する伝達軸と、伝達軸に対して回転可能に設けられたスリーブと、伝達軸に対するスリーブの回転に伴いスリーブに対して上下動可能に設けられた中皿と、を備えている。スリーブは、外装体の内側に挿入された筒部と、筒部のうち、外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分に、成形型の合わせ面で形成されるパーティングラインと、筒部のうち、外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分から容器軸に交差する径方向の内側に突出する第1突部と、筒部の外周面において、径方向から見て第1突部と重なり合う位置に設けられたゲート痕と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
有底筒状の外装体と、
容器軸回りに延びる螺旋溝を有し、前記外装体の底壁から上方に延びる伝達軸と、
前記伝達軸に対して前記容器軸回りの周方向に回転可能に設けられるとともに、樹脂材料によって一体に成形されたスリーブと、
前記伝達軸に対する前記スリーブの回転に伴い前記スリーブに対して上下動可能に、前記スリーブの内側に設けられた中皿と、を備え、
前記スリーブは、
一部が前記外装体に対して上方に突出した状態で、前記伝達軸の外側を取り囲むように前記外装体の内側に挿入された筒部と、
前記筒部のうち、前記外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分に、成形型の合わせ面で形成されるパーティングラインと、
前記筒部のうち、前記外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分から前記容器軸に交差する径方向の内側に突出するとともに、前記中皿に対して前記周方向に係合することで、前記中皿に対する前記スリーブの回転を規制する第1突部と、
前記筒部の外周面において、前記径方向から見て前記第1突部と重なり合う位置に設けられたゲート痕と、を備えている繰出容器。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記第1突部は、前記径方向における前記筒部からの突出量が上方に向かうに従い漸次縮小している請求項1に記載の繰出容器。
【請求項3】
前記筒部のうち、前記第1突部よりも下方に位置する部分には、前記筒部の外周面上で開口する凹部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の繰出容器。
【請求項4】
前記筒部のうち、前記径方向から見て凹部と重なり合う部分には、前記径方向の内側に向けて突出する第2突部が形成され、
前記外装体は、前記外装体の底壁から上方に突出するとともに、前記筒部内に挿入された挿入部を備え、
前記挿入部には、前記径方向の外側に開口するとともに、前記周方向の全周に亘って延びる周溝が形成され、
前記第2突部は、前記周溝内を前記周方向に移動可能に、前記周溝内に収容されている請求項3に記載の繰出容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繰出容器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
繰出容器は、有底筒状の操作部と、操作部の内側に容器軸回りに回転可能に支持されるとともに樹脂材料によって一体に成形されたスリーブと、スリーブの内側に設けられて棒状内容物を保持する中皿と、を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。繰出容器では、操作部とスリーブとを相対回転させると、スリーブの内側で中皿が上下動することで、スリーブを通じて棒状内容物が進退する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-80019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スリーブは、軸方向(上下方向)に長尺に形成されることから、径方向に分離可能な成形型によって成形されることが一般的である。したがって、スリーブの外周面において径方向で互いに向かい合う位置には、成形型の合わせ面で形成されるパーティングラインが、スリーブにおける軸方向の全長に亘って線状に形成される。この場合、スリーブのうち、操作部に対して上方に突出する部分において、パーティングラインが外部に露出する。そのため、従来の繰出容器では、美観を向上させる点で未だ改善の余地があった。
【0005】
本発明は、美観を向上させることができる繰出容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る繰出容器は、有底筒状の外装体と、容器軸回りに延びる螺旋溝を有し、前記外装体の底壁から上方に延びる伝達軸と、前記伝達軸に対して前記容器軸回りの周方向に回転可能に設けられるとともに、樹脂材料によって一体に成形されたスリーブと、前記伝達軸に対する前記スリーブの回転に伴い前記スリーブに対して上下動可能に、前記スリーブの内側に設けられた中皿と、を備え、前記スリーブは、一部が前記外装体に対して上方に突出した状態で、前記伝達軸の外側を取り囲むように前記外装体の内側に挿入された筒部と、前記筒部のうち、前記外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分に、成形型の合わせ面で形成されるパーティングラインと、前記筒部のうち、前記外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分から前記容器軸に交差する径方向の内側に突出するとともに、前記中皿に対して前記周方向に係合することで、前記中皿に対する前記スリーブの回転を規制する第1突部と、前記筒部の外周面において、前記径方向から見て前記第1突部と重なり合う位置に設けられたゲート痕と、を備えている。
【0007】
本態様によれば、筒部のうち、外装体の上端開口縁よりも下方に位置する部分にパーティングラインを形成することで、スリーブの外周面のうち外装体の上端開口縁よりも上方に位置する部分全体を凹凸のない滑らかな面に形成することができる。これにより、繰出容器の美観を向上させることができる。
特に、本態様では、筒部の外周面において、径方向から見て第1突部と重なり合う位置にゲート痕が設けられているため、径方向から見て、スリーブのうち上突部が形成されている部分(最大肉厚部)と重なり合う位置にゲートが設定される。これにより、ゲートを通じて成形型内に充填される溶融樹脂を、成形型内でスムーズに流すことができる。したがって、上下方向における成形型内の全体に溶融樹脂を行きわたらせ易い。
【0008】
上記態様に係る繰出容器において、前記第1突部は、前記径方向における前記筒部からの突出量が上方に向かうに従い漸次縮小していることが好ましい。
本態様によれば、第1突部の径方向における筒部からの突出量が上方に向かうに従い漸次縮小しているため、ゲートを通じて成形型内に流入した溶融樹脂が第1突部に対して上方に案内され易くなる。その結果、筒部全体を肉厚にすることなく、スリーブの成形性を向上させることができる。
【0009】
上記態様に係る繰出容器において、前記筒部のうち、前記第1突部よりも下方に位置する部分には、前記筒部の外周面上で開口する凹部が形成されていることが好ましい。
本態様によれば、成形型(下型)のうち、凹部を成形する部分が凹部に係合した状態で、スリーブが成形される。これにより、成形型の離型時において、スリーブの成形品を下型で確実に保持した状態で、下型に対して上型を分離し易くなる。この場合、離型性向上のために抜きテーパを設ける必要がない、又は抜きテーパを小さくすることができる。これにより、スリーブの設計自由度を向上させることができる。
【0010】
上記態様に係る繰出容器において、前記筒部のうち、前記径方向から見て凹部と重なり合う部分には、前記径方向の内側に向けて突出する第2突部が形成され、前記外装体は、前記外装体の底壁から上方に突出するとともに、前記筒部内に挿入された挿入部を備え、前記挿入部には、前記径方向の外側に開口するとともに、前記周方向の全周に亘って延びる周溝が形成され、前記第2突部は、前記周溝内を前記周方向に移動可能に、前記周溝内に収容されていることが好ましい。
本態様によれば、第2突部が周方向に移動可能に周溝に収容されているので、外装体に対するスリーブの上下方向の移動を規制した上で、外装体に対するスリーブの周方向の移動を安定させることができる。しかも、筒部のうち、径方向から見て凹部と重なり合う位置に第2突部が形成されているため、凹部の形成に伴うスリーブの肉厚の減少を抑制できる。これにより、スリーブの成形性を向上させることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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