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公開番号2025088096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202559
出願日2023-11-30
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20250604BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ヒケの発生を抑えつつ、耐衝撃性に優れたトリガー式液体噴出器を提供する。
【解決手段】貯留シリンダ40は、縦供給筒部10の上方に、縦供給筒部から後方に突出するように設けられ、縦供給筒部は、貯留シリンダと一体に形成された外筒11と、外筒の内側に配設された内筒12と、を備え、内筒は、容器体Aの口部内に開口する大径部12aと、大径部の径方向の内側に設けられ、容器体内の液体が内側に供給される小径部12bと、大径部の内周面と小径部の外周面とを径方向に連結する環状連結部12cと、を備え、小径部には、環状連結部よりも下方に突出したパイプ嵌合筒12hが形成され、パイプ嵌合筒の後部には、パイプ嵌合筒と大径部とを径方向に一体に連結する複数のリブ16が、周方向に間隔をあけて形成され、複数のリブは、表裏面が周方向を向く板状に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着されるとともに、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、
前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される、前後方向に延びる貯留シリンダと、
前記貯留シリンダ内に前後方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って、後方に向けて移動するとともに、前方に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、
前記貯留シリンダは、前記縦供給筒部の上方に、前記縦供給筒部から後方に突出するように設けられ、
前記縦供給筒部は、前記貯留シリンダと一体に形成された外筒と、前記外筒の内側に配設された内筒と、を備え、
前記内筒は、
前記容器体の口部内に開口する大径部と、
前記大径部の径方向の内側に設けられ、前記容器体内の液体が内側に供給される小径部と、
前記大径部の内周面と前記小径部の外周面とを径方向に連結する環状連結部と、を備え、
前記小径部には、前記環状連結部よりも下方に突出したパイプ嵌合筒が形成され、
前記パイプ嵌合筒の後部には、前記パイプ嵌合筒と前記大径部とを径方向に一体に連結する複数のリブが、周方向に間隔をあけて形成され、
複数の前記リブは、表裏面が周方向を向く板状に形成されている、トリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
複数の前記リブは、前記環状連結部の下面から下方に突出している、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記縦供給筒部には、
前記縦供給筒部の後部に配設され、前記貯留シリンダから下方に延びて下端開口が前記環状連結部によって下方から閉塞された回収通路と、
前記回収通路の下端部から周方向に延びる連絡路と、
前記回収通路よりも前方に配設され、前記連絡路と前記容器体内とを連通する連通開口と、が設けられ、
前記回収通路は、前記貯留プランジャが後方に移動した際に、前記貯留シリンダ内に連通する、請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、トリガー部を操作することで、容器体内から縦供給筒部内を通して吸い上げた液体を、前後方向に延びる貯留シリンダ内に、貯留シリンダ内で貯留プランジャを後方に移動させつつ貯留し、かつ噴出孔から外部に噴出させ、その後、トリガー部の操作を停止したときに、貯留プランジャを前方に復元移動させることで、貯留シリンダ内の液体を噴出孔から外部に噴出させるトリガー式液体噴出器が知られている。
縦供給筒部は、貯留シリンダから下方に延びるとともに、外筒および内筒を有する二重筒状に形成され、内筒は、容器体の口部内に開口する大径部と、大径部の径方向の内側に設けられ、容器体内の液体が内側に供給される小径部と、大径部の内周面と小径部の外周面とを径方向に連結する環状連結部と、を備えている。
一般に、貯留シリンダは、縦供給筒部の上方に、縦供給筒部から後方に突出するように設けられており、貯留シリンダの後部には、落下時等に衝撃力が加わりやすい。この場合、貯留シリンダから下方に延びる縦供給筒部には、上端部を後方に向けて倒れ込ませる向きの負荷が伝わりやすくなる。したがって、縦供給筒部の内筒の環状連結部のうちの後部に、局所的に大きな負荷が加えられ、この部分を起点に亀裂等が生ずるおそれがあった。
このような問題を解決するために、例えば下記特許文献1に記載のトリガー式液体噴出器では、内筒の小径部のうち、環状連結部よりも下方に突出したパイプ嵌合筒の後部に、パイプ嵌合筒と大径部とを径方向に一体に連結する連結補強部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-102587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のトリガー式液体噴出器では、内筒の成形時に連結補強部にヒケが生じ、大径部等を精度よく成形することができず、外筒に対する内筒の装着強度が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、ヒケの発生を抑えつつ、耐衝撃性に優れたトリガー式液体噴出器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着されるとともに、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される、前後方向に延びる貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に前後方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って、後方に向けて移動するとともに、前方に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、前記貯留シリンダは、前記縦供給筒部の上方に、前記縦供給筒部から後方に突出するように設けられ、前記縦供給筒部は、前記貯留シリンダと一体に形成された外筒と、前記外筒の内側に配設された内筒と、を備え、前記内筒は、前記容器体の口部内に開口する大径部と、前記大径部の径方向の内側に設けられ、前記容器体内の液体が内側に供給される小径部と、前記大径部の内周面と前記小径部の外周面とを径方向に連結する環状連結部と、を備え、前記小径部には、前記環状連結部よりも下方に突出したパイプ嵌合筒が形成され、前記パイプ嵌合筒の後部には、前記パイプ嵌合筒と前記大径部とを径方向に一体に連結する複数のリブが、周方向に間隔をあけて形成され、複数の前記リブは、表裏面が周方向を向く板状に形成されている。
【0007】
パイプ嵌合筒の後部に、内筒のうちの大径部とパイプ嵌合筒とを径方向に一体に連結するリブが形成されているため、大径部、環状連結部、およびパイプ嵌合筒それぞれの後部の剛性を高めることができる。これにより、例えば落下等による衝撃力が貯留シリンダに加えられ、縦供給筒部に、上端部が後方に向けて倒れ込む向きの負荷が伝わっても、大径部、環状連結部、およびパイプ嵌合筒の各後部の変形を抑えることが可能になり、この部分を起点に亀裂等が生ずるのを抑制することができる。従って、トリガー式液体噴出器の耐衝撃性を向上させることができる。
リブが、表裏面が周方向を向く板状に形成されているので、リブの肉厚が抑えられ、成形時にヒケが生ずるのを抑制することが可能になり、内筒が精度よく成形されることとなり、外筒に対する内筒の装着強度が低下するのを防ぐことができる。
板状のリブが、周方向に間隔をあけて複数設けられているので、リブを板状に形成したことで、大径部、環状連結部、およびパイプ嵌合筒それぞれの後部の剛性を高めにくくなるのを抑制することができる。
【0008】
複数の前記リブは、前記環状連結部の下面から下方に突出してもよい。
【0009】
複数のリブが、環状連結部の下面から下方に突出しているので、大径部、環状連結部、およびパイプ嵌合筒それぞれの後部の剛性を確実に高めることができる。
【0010】
前記縦供給筒部には、前記縦供給筒部の後部に配設され、前記貯留シリンダから下方に延びて下端開口が前記環状連結部によって下方から閉塞された回収通路と、前記回収通路の下端部から周方向に延びる連絡路と、前記回収通路よりも前方に配設され、前記連絡路と前記容器体内とを連通する連通開口と、が設けられ、前記回収通路は、前記貯留プランジャが後方に移動した際に、前記貯留シリンダ内に連通してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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