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公開番号2025035800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143064
出願日2023-09-04
発明の名称スラッジ回収構造
出願人富士合成株式会社
代理人個人
主分類B05B 14/462 20180101AFI20250307BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】水槽内に設置したバブルポンプにエアを送気させることで、該水槽内に水流を発生させるスラッジ回収構造を提供する。
【解決手段】水槽を備える湿式塗装ブースにおいて、水槽の所定箇所に、バブルポンプが備えられると共に、該バブルポンプにエアを供給するエア供給装置が備えられ、エア供給装置からバブルポンプを介して水槽内へエアを吐出させることによって水槽内に水流を発生させ、スラッジを後段の回収スペースへ移動させる手段を採る。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
水槽を備える湿式塗装ブースにおいて、
水槽の所定箇所に、バブルポンプが備えられると共に、該バブルポンプにエアを供給するエア供給装置が備えられ、
エア供給装置からバブルポンプを介して水槽内へエアを吐出させることによって水槽内に水流を発生させ、スラッジを後段の回収スペースへ移動させることを特徴とするスラッジ回収構造。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記バブルポンプは、水を排出する排出口と、水が流入する流入口を持ち、
長手方向に貫通した筒状体である外パイプと、内パイプと、から成り、
内パイプの内側面には、水が満たされると共に、
内パイプの外側面は、少なくとも一部が外パイプの内側にあり、
外パイプには、外側面から内側面に貫通しエア供給装置と接続するエア挿入口を備え、
内パイプには、外側面側の周方向に凹部が形成され、該凹部の外側面と内パイプの内側面を貫通する複数の通気孔を備え、
エア挿入口と凹部は連通しており、
通気孔は、排出口に向け内パイプの中心軸方向へ傾斜を有して形成され、
内パイプの内側面にて、通気孔からエアが吐出されることにより、内パイプ内に水が吸引されると共に内パイプ内の水が押し出され、水流が生成されることを特徴とする請求項1に記載のスラッジ回収構造。
【請求項3】
前記バブルポンプには、長手方向に貫通した筒状体である延長パイプが備えられ、該延長パイプの外側面は、少なくとも一部が外パイプの内側にあることを特徴とする請求項2に記載のスラッジ回収構造。
【請求項4】
前記外パイプに、複数のエア挿入口を設け、該エア挿入口と同数の内パイプが備えられていることを特徴とする請求項2に記載のスラッジ回収構造。
【請求項5】
前記バブルポンプが複数備えられることを特徴とする請求項1に記載のスラッジ回収構造。
【請求項6】
前記バブルポンプによるエアの吐出方向が夫々異なることを特徴とする請求項1に記載のスラッジ回収構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、湿式塗装ブース内におけるスラッジ回収構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
湿式塗装ブース内で吹き付け塗装を行う場合、ミスト化させた吹き付け塗料の約70%が余剰塗料(以下、「オーバーミスト」という場合がある。)と化してしまい、残留塗料(以下、「スラッジ」という。)として塗装ブース内に留まってしまう。そのため、従来より、湿式塗装ブース内において、ファンを使用した気流、あるいは、ウォーターカーテンや水槽の水流により、スラッジの回収が行われていた。
【0003】
しかしながら、従来の水流を利用したスラッジ回収方法において、オーバーミストを捕集した水槽内スラッジが、水流の流路や圧力低下等の要因によって回収されない場合があり、スラッジが沈殿・堆積して、水流及び水の循環能力を低下させると共に、水槽内の水質を悪化させ、腐敗臭を生じさせてしまうといった問題が発生し、水槽内の水を定期的に入れ替える等のメンテナンスが必要で、メンテナンス管理及びコスト面に難があった。
そこで、放出されるオーバーミストを効果的に捕集しつつ、水槽内へ強い水流を発生させることで、スラッジの回収効率を上昇させ、水質汚染を防ぐスラッジ回収構造が求められていた。
【0004】
上記問題を解決すべく、特許第4255331号公報(特許文献1)に記載の技術提案がなされている。すなわち、特許文献1では、溜め部の表層洗浄液を流下壁からの流下洗浄液と共に飛散させることで、塗料ミスト含有空気を洗浄する技術提案がなされている。
しかしながら、特許文献1の技術提案によれば、空気の流動と合わせて表層の洗浄液が流動する構造のため、溜め部内の洗浄液全体に水流はほとんど発生せず、下層域に堆積した塗料は沈殿したままとなるため、上記問題の解決には至っていない。
【0005】
本出願人は、以上のような従来のスラッジ回収構造において、水槽内に沈下したスラッジを沈殿させずに回収できないものか、との着想のもと、水中で一定方向にエアを放出させることで水流を発生させるバブルポンプに着目し、水槽内に設置したバブルポンプにエアを送気させることで水流を発生させ、水槽内のスラッジを回収スペース方向へ押し流すことで、水槽内の循環能力を向上させつつ水質改善が可能なスラッジ回収構造を開発し、本発明にかかる「スラッジ回収構造」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4255331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、水槽内に設置したバブルポンプにエアを送気させ水流を発生させるスラッジ回収構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、水槽を備える湿式塗装ブースにおいて、水槽の所定箇所に、バブルポンプが備えられると共に、該バブルポンプにエアを供給するエア供給装置が備えられ、エア供給装置からバブルポンプを介して水槽内へエアを吐出させることによって水槽内に水流を発生させ、スラッジを後段の回収スペースへ移動させる手段を採る。
【0009】
また、本発明は、前記バブルポンプは、水を排出する排出口と、水が流入する流入口を持ち、長手方向に貫通した筒状体である外パイプと、内パイプと、から成り、内パイプの内側面には、水が満たされると共に、内パイプの外側面は、少なくとも一部が外パイプの内側にあり、外パイプには、外側面から内側面に貫通しエア供給装置と接続するエア挿入口を備え、内パイプには、外側面側の周方向に凹部が形成され、該凹部の外側面と内パイプの内側面を貫通する複数の通気孔を備え、エア挿入口と凹部は連通しており、通気孔は、排出口に向け内パイプの中心軸方向へ傾斜を有して形成され、内パイプの内側面にて、通気孔からエアが吐出されることにより、内パイプ内に水が吸引され水流が生成される手段を採る。
【0010】
さらに、本発明は、前記バブルポンプには、長手方向に貫通した筒状体である延長パイプが備えられ、該延長パイプの外側面は、少なくとも一部が外パイプの内側にある手段を採る。
(【0011】以降は省略されています)

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