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公開番号2025088540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203308
出願日2023-11-30
発明の名称ポンプ式吐出具及びポンプ式吐出容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】押下げヘッドの押下げ操作に必要な力を低減することが可能なポンプ式吐出具及びポンプ式吐出容器を提供することである。
【解決手段】装着キャップ10と、第1シリンダ部21と第2シリンダ部22を備えたシリンダ体20と、上下方向に移動自在のステム30と、ステム30に取り付けられた押下げヘッド40と、装着キャップ10と押下げヘッド40との間に設けられたスプリング50と、ステム30の外周面に設けられて第1シリンダ部21に接する主ピストン60と、シリンダ体20の下端に設けられた流入側逆止弁70と、貫通孔83、84を備えてステム30の下端に固定されたステム連結筒体80と、内側流路31に設けられた流出側逆止弁90と、連通孔103を備えて主ピストン60の下方に間隔を空けて配置された副ピストン100と、副ピストン100に当接するピストンガイド110と、を有するポンプ式吐出具1及びポンプ式吐出容器2。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
容器本体の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具であって、
前記口部に装着される装着キャップと、
第１シリンダ部と、前記第１シリンダ部の下方に段差部を介して連なる前記第１シリンダ部よりも大径の第２シリンダ部とを備え、前記装着キャップに支持されたシリンダ体と、
円筒状であり、上端が前記装着キャップから上方に突出するとともに前記シリンダ体に対して上下方向に移動自在のステムと、
前記ステムの内側流路に連なるノズル部を備え、前記ステムの上端に取り付けられた押下げヘッドと、
前記装着キャップと前記押下げヘッドとの間に設けられ、前記押下げヘッドを前記装着キャップに対して上方に付勢するスプリングと、
前記ステムの外周面に設けられ、前記第１シリンダ部の内周面に接して前記シリンダ体の内側にシリンダ室を区画形成する主ピストンと、
前記シリンダ体の下端に設けられ、前記容器本体の内部から前記シリンダ室に向けた内容物の流入を許容するように開閉する流入側逆止弁と、
有底円筒状に形成されて前記ステムの下端に固定され、底壁において前記内側流路を閉塞するとともに前記シリンダ室と前記内側流路とを連通させる貫通孔を周壁に備えたステム連結筒体と、
前記貫通孔よりも上方において前記内側流路に設けられ、前記シリンダ室から前記ノズル部に向けた内容物の流出を許容するように開閉する流出側逆止弁と、
前記主ピストンの下方に間隔を空けて配置されて前記第１シリンダ部の内周面に接する上側シール部と、前記第２シリンダ部の内周面に接する下側シール部とを備え、前記シリンダ体との間に副シリンダ室を区画形成するとともに前記シリンダ室と前記副シリンダ室とを連通させる連通孔を備えた副ピストンと、
前記貫通孔よりも下方において前記ステム連結筒体に設けられ、前記連通孔よりも下方において前記副ピストンに当接して前記副ピストンと前記流入側逆止弁との間に主シリンダ室を区画形成するピストンガイドと、を有することを特徴とするポンプ式吐出具。
続きを表示（約 200 文字）【請求項２】
前記装着キャップに、前記スプリングが係合するスプリング受け部が一体に設けられている、請求項１に記載のポンプ式吐出具。
【請求項３】
前記スプリングが合成樹脂製である、請求項１または２に記載のポンプ式吐出具。
【請求項４】
容器本体と、前記容器本体の口部に装着された請求項１に記載の前記ポンプ式吐出具と、を有することを特徴とするポンプ式吐出容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ポンプ式吐出具及びポンプ式吐出容器に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
消毒用アルコールやハンドソープ等を内容物として収納する吐出容器として、内容物の取り出しを容易に行い得るようにするために、シリンダ体、ステム、ピストン、流入側逆止弁及び流出側逆止弁などを備えたポンプと、ステムに取り付けられた押下げヘッドと、押下げヘッドを上方に付勢するスプリングと、ポンプを容器の口部に固定するための装着キャップとを備えたポンプ式吐出具ないしが容器の口部にポンプ式吐出具が装着されたポンプ式吐出容器が知られている（例えば特許文献１）。
【０００３】
このようなポンプ式吐出具ないしポンプ式吐出容器によれば、押下げヘッドを上端位置から下端位置に向けて押し下げることにより、シリンダ体に沿ってピストンを作動させて押下げヘッドのノズル部から内容物を外部に吐出させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１９－１７７９３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、上記従来のポンプ式吐出具ないしポンプ式吐出容器では、押下げヘッドの押下げを開始してから押下げヘッドが下死点に達するまでの間、吐出される内容物の量に応じた吐出抵抗が押下げヘッドに加わることになるので、押下げヘッドの押下げ操作に比較的大きな力が必要になる、という問題点があった。
【０００６】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、押下げヘッドの押下げ操作に必要な力を低減することが可能なポンプ式吐出具及びポンプ式吐出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明のポンプ式吐出具は、容器本体の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具であって、前記口部に装着される装着キャップと、第１シリンダ部と、前記第１シリンダ部の下方に段差部を介して連なる前記第１シリンダ部よりも大径の第２シリンダ部とを備え、前記装着キャップに支持されたシリンダ体と、円筒状であり、上端が前記装着キャップから上方に突出するとともに前記シリンダ体に対して上下方向に移動自在のステムと、前記ステムの内側流路に連なるノズル部を備え、前記ステムの上端に取り付けられた押下げヘッドと、前記装着キャップと前記押下げヘッドとの間に設けられ、前記押下げヘッドを前記装着キャップに対して上方に付勢するスプリングと、前記ステムの外周面に設けられ、前記第１シリンダ部の内周面に接して前記シリンダ体の内側にシリンダ室を区画形成する主ピストンと、前記シリンダ体の下端に設けられ、前記容器本体の内部から前記シリンダ室に向けた内容物の流入を許容するように開閉する流入側逆止弁と、有底円筒状に形成されて前記ステムの下端に固定され、底壁において前記内側流路を閉塞するとともに前記シリンダ室と前記内側流路とを連通させる貫通孔を周壁に備えたステム連結筒体と、前記貫通孔よりも上方において前記内側流路に設けられ、前記シリンダ室から前記ノズル部に向けた内容物の流出を許容するように開閉する流出側逆止弁と、前記主ピストンの下方に間隔を空けて配置されて前記第１シリンダ部の内周面に接する上側シール部と、前記第２シリンダ部の内周面に接する下側シール部とを備え、前記シリンダ体との間に副シリンダ室を区画形成するとともに前記シリンダ室と前記副シリンダ室とを連通させる連通孔を備えた副ピストンと、前記貫通孔よりも下方において前記ステム連結筒体に設けられ、前記連通孔よりも下方において前記副ピストンに当接して前記副ピストンと前記流入側逆止弁との間に主シリンダ室を区画形成するピストンガイドと、を有することを特徴とする。
【０００８】
本発明のポンプ式吐出具は、上記構成において、前記装着キャップに、前記スプリングが係合するスプリング受け部が一体に設けられているのが好ましい。
【０００９】
本発明のポンプ式吐出具は、上記構成において、前記スプリングが合成樹脂製であるのが好ましい。
【００１０】
本発明のポンプ式吐出容器は、容器本体と、前記容器本体の口部に装着された請求項１に記載の前記ポンプ式吐出具と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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