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公開番号2025075633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186936
出願日2023-10-31
発明の名称ポンプ
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250508BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】樹脂スプリングの付勢力の低下を抑制でき、且つ不意のポンプの作動を抑制できるポンプを提供する。
【解決手段】ポンプ1は、シリンダ2と、装着キャップ4と、ピストン5と、押下ヘッド6aを有しピストン5を伴って昇降する昇降部材6と、樹脂スプリング7とを有し、押下ヘッド6aは、縦リブ6dを有する外周壁6cを有し、装着キャップ4は案内周壁4aを有し、案内周壁4aは、ロック位置において縦リブ6dの下端面への当接によって押下ヘッド6aの押し下げを阻止する棚部4a1を有し、棚部4a1は、ロック解除位置において縦リブ6dの下降を許容する切欠部4a2を有し、樹脂スプリング7は、押下ヘッド6aに対して共回り可能に嵌合する嵌合部7aを有し、装着キャップ4は支持部4bを有し、樹脂スプリング7の下端部の下面7bと支持部4bとの一方は突出部10を有し、他方は押下ヘッド6aのロック位置からロック解除位置への回動に伴い、突出部10に対する摺動によって樹脂スプリング7を上下方向に圧縮する傾斜面11を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
シリンダと、
容器の口部に装着され、前記シリンダを保持する装着キャップと、
前記シリンダに対して摺動によって昇降するピストンと、
吐出口を有する押下ヘッドを有し前記ピストンを伴って昇降する昇降部材と、
前記昇降部材を上昇させる付勢力を上下方向に圧縮されることで生じる樹脂スプリングとを有し、
前記昇降部材の昇降によって、前記容器内の内容物を前記シリンダと前記昇降部材の内部流路とを通して前記吐出口から吐出するポンプであって、
前記押下ヘッドは、縦リブを有する外周壁を有し、
前記装着キャップは、前記押下ヘッドの前記外周壁を案内する案内周壁を有し、
前記押下ヘッドは前記装着キャップに対してロック位置とロック解除位置との間で回動可能であり、
前記案内周壁は、前記ロック位置において前記縦リブの下端面への当接によって前記押下ヘッドの押し下げを阻止する棚部を有し、
前記棚部は、前記ロック解除位置において前記縦リブの下降を許容する切欠部を有し、
前記樹脂スプリングは、前記押下ヘッドに対して共回り可能に嵌合する嵌合部を有し、
前記装着キャップは、前記樹脂スプリングの下端部の下面を支持する支持部を有し、
前記樹脂スプリングの前記下端部の前記下面と前記支持部との一方は他方に向けて突出する突出部を有し、
前記樹脂スプリングの前記下端部の前記下面と前記支持部との他方は、前記押下ヘッドの前記ロック位置から前記ロック解除位置への回動に伴い、前記突出部に対する摺動によって前記樹脂スプリングの前記下端部の前記下面を上昇させることで前記樹脂スプリングを前記上下方向に圧縮する傾斜面を有する、ポンプ。
続きを表示（約 500 文字）【請求項２】
前記装着キャップは、装着周壁、頂壁、前記案内周壁、外筒部、内筒部及び前記支持部を有し、
前記シリンダの上端部から径方向外側に突出するフランジが前記口部の上面と前記頂壁の下面との間に配置された状態で前記装着周壁が前記口部の外周面に装着され、
前記案内周壁が前記頂壁から立設され、
前記外筒部が前記頂壁の内周縁部から垂設され、
前記支持部は、前記外筒部の下端部と前記内筒部の下端部とを全周長において部分的に連結する連結部と、前記連結部から垂設される傾斜垂設部とを有し、
前記傾斜面は前記傾斜垂設部の傾斜した側面で構成される、請求項１に記載のポンプ。
【請求項３】
前記突出部及び前記傾斜面を複数有し、
前記支持部は、前記傾斜面、前記支持部の上端面及び間欠部を、前記押下ヘッドの前記ロック位置から前記ロック解除位置への回動方向にこの順に複数有する、請求項１に記載のポンプ。
【請求項４】
前記シリンダは、前記複数の間欠部を通った外気を前記容器内に導入する空気置換口を有する、請求項３に記載のポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はポンプに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
シリンダと、容器の口部に装着され、シリンダを保持する装着キャップと、シリンダに対して摺動によって昇降するピストンと、吐出口を有する押下ヘッドを有しピストンを伴って昇降する昇降部材と、昇降部材を上昇させる付勢力を生じる樹脂スプリングとを有し、昇降部材の昇降によって、容器内の内容物をシリンダと昇降部材の内部流路とを通して吐出口から吐出するポンプが知られている（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１２３３６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
樹脂スプリングによれば、高いリサイクル性を得ることができる。しかし、樹脂スプリングは、圧縮状態が長時間続くと、塑性変形により自然長への復元力（付勢力）が低下してしまう（へたってしまう）。また、ポンプは、流通時などにおける不意の作動を抑制する構造が求められる。
【０００５】
そこで本発明の目的は、樹脂スプリングの付勢力の低下を抑制でき、且つ不意のポンプの作動を抑制できるポンプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【０００７】
［１］
シリンダと、
容器の口部に装着され、前記シリンダを保持する装着キャップと、
前記シリンダに対して摺動によって昇降するピストンと、
吐出口を有する押下ヘッドを有し前記ピストンを伴って昇降する昇降部材と、
前記昇降部材を上昇させる付勢力を上下方向に圧縮されることで生じる樹脂スプリングとを有し、
前記昇降部材の昇降によって、前記容器内の内容物を前記シリンダと前記昇降部材の内部流路とを通して前記吐出口から吐出するポンプであって、
前記押下ヘッドは、縦リブを有する外周壁を有し、
前記装着キャップは、前記押下ヘッドの前記外周壁を案内する案内周壁を有し、
前記押下ヘッドは前記装着キャップに対してロック位置とロック解除位置との間で回動可能であり、
前記案内周壁は、前記ロック位置において前記縦リブの下端面への当接によって前記押下ヘッドの押し下げを阻止する棚部を有し、
前記棚部は、前記ロック解除位置において前記縦リブの下降を許容する切欠部を有し、
前記樹脂スプリングは、前記押下ヘッドに対して共回り可能に嵌合する嵌合部を有し、
前記装着キャップは、前記樹脂スプリングの下端部の下面を支持する支持部を有し、
前記樹脂スプリングの前記下端部の前記下面と前記支持部との一方は他方に向けて突出する突出部を有し、
前記樹脂スプリングの前記下端部の前記下面と前記支持部との他方は、前記押下ヘッドの前記ロック位置から前記ロック解除位置への回動に伴い、前記突出部に対する摺動によって前記樹脂スプリングの前記下端部の前記下面を上昇させることで前記樹脂スプリングを前記上下方向に圧縮する傾斜面を有する、ポンプ。
【０００８】
［２］
前記装着キャップは、装着周壁、頂壁、前記案内周壁、外筒部、内筒部及び前記支持部を有し、
前記シリンダの上端部から径方向外側に突出するフランジが前記口部の上面と前記頂壁の下面との間に配置された状態で前記装着周壁が前記口部の外周面に装着され、
前記案内周壁が前記頂壁から立設され、
前記外筒部が前記頂壁の内周縁部から垂設され、
前記支持部は、前記外筒部の下端部と前記内筒部の下端部とを全周長において部分的に連結する連結部と、前記連結部から垂設される傾斜垂設部とを有し、
前記傾斜面は前記傾斜垂設部の傾斜した側面で構成される、［１］に記載のポンプ。
【０００９】
［３］
前記突出部及び前記傾斜面を複数有し、
前記支持部は、前記傾斜面、前記支持部の上端面及び間欠部を、前記押下ヘッドの前記ロック位置から前記ロック解除位置への回動方向にこの順に複数有する、［１］又は［２］に記載のポンプ。
【００１０】
［４］
前記シリンダは、前記複数の間欠部を通った外気を前記容器内に導入する空気置換口を有する、［３］に記載のポンプ。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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