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公開番号2025060303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170966
出願日2023-09-29
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250403BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】倒立姿勢状態で使用したとしても、ノズル孔から内容液を垂れ難くする。
【解決手段】容器本体2内に連通する液室R1を有する液用シリンダ11と、空気室R2を有する空気用シリンダ12と、ノズル孔21を有する操作筒20と、操作筒の下方移動に連動して液室内を加圧する液用ピストン30と、操作筒の下方移動に連動して空気室を加圧する空気用ピストン40とを備え、液用シリンダ内には容器本体内から液室内に向けた内容液の移動を許容する第1逆止弁70が設けられ、液用ピストン内には液室内から気液混合室R3内に向けた内容液の移動を許容する第2逆止弁80が設けられ、操作筒、液用ピストン及び空気用ピストンは、液用ピストンが移動する間、一体的に下方移動し、操作筒及び空気用ピストンは、液用ピストンが液用シリンダ内で移動し終わった後、下方に向けてさらに移動可能とされている吐出器1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容液が収容される容器本体の口部よりも上方に配置され、前記容器本体内に連通する液室を内部に有する液用シリンダと、
前記液用シリンダを径方向の外側から囲むように配置されると共に、空気室を内部に有する空気用シリンダと、
内容液を吐出するノズル孔を有し、前記液用シリンダと前記空気用シリンダとの間に上下動可能に配置された操作筒と、
前記操作筒の内周面及び前記液用シリンダの内周面にそれぞれ摺動可能に接すると共に、前記操作筒の下方移動に連動して前記液室内を加圧し、且つ前記ノズル孔に内部が連通する液用ピストンと、
前記空気用シリンダの内周面に摺動可能に接すると共に、前記操作筒の下方移動に連動して前記空気室を加圧する空気用ピストンと、を備え、
前記液用ピストン内と前記ノズル孔との間には、前記液室内から供給された内容液に対して、前記空気室から供給された空気を混合させる気液混合室が設けられ、
前記液用シリンダ内には、前記容器本体内から前記液室内に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記液室内から前記容器本体内への内容液の移動を抑制する第1逆止弁が設けられ、
前記液用ピストン内には、前記液室内から前記気液混合室内に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記気液混合室内から前記液室内への内容液の移動を抑制する第2逆止弁が設けられ、
前記操作筒、前記液用ピストン及び前記空気用ピストンは、前記液用ピストンが前記ノズル孔側から前記容器本体側に向けて移動する間、一体的に下方移動し、
前記操作筒及び前記空気用ピストンは、前記液用ピストンが所定のストローク量分だけ前記液用シリンダ内で移動し終わった後、下方に向けてさらに移動可能とされていることを特徴とする吐出器。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吐出器において、
前記液用ピストンには、前記液室内の内容液を内部に供給させる流通孔と、前記空気室内の空気を内部に供給させる空気孔と、が形成され、
前記流通孔は、前記液用ピストン内のうち、前記第2逆止弁の弁本体よりも前記液室側に位置する空間に連通するように形成され、
前記空気孔は、前記液用ピストンのうち、前記第2逆止弁の弁本体よりも前記ノズル孔側に位置する部分に形成され、前記気液混合室内に連通している、吐出器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記液用ピストンと前記操作筒との間には、前記操作筒を下方移動可能に上方付勢する弾性部材が設けられ、
前記弾性部材は、前記液用ピストンの移動に伴う摺動抵抗よりも付勢力が大きい、吐出器。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記空気用ピストンは、前記操作筒の下端部に一体に形成されている、吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1で示されるように、内容液が収容された容器体の口部に装着され、内容液を泡状に吐出する吐出器が知られている。
この吐出器は、上方付勢状態で下方移動可能なステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着され、ノズル孔を有する押下ヘッドとを備えている。ポンプは、ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に収容された液用シリンダと、ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に収容された空気用シリンダと、液用シリンダからの内容液と空気用シリンダからの空気とを混合し、発泡させる発泡ユニットと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-28639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来の吐出器では、押下ヘッドを押下げ操作して、泡状の内容液を吐出した後、ノズル孔から内容液が垂れ落ちるおそれがあった。
特に、内容液を自動に吐出するオートディスペンサ等に吐出器を適用するような使用形態では、ノズル孔が下方に向けて開口するように、吐出器は倒立姿勢状態で配置される。そのため、泡状の内容液を吐出した後、ノズル孔内に残った内容液が自重によって垂れ落ち易い。
なお、ノズル孔を下方に向けた状態で、泡状の内容液の手の平に受け取るように使用する用途が望まれる場合が多い。従って、上述した課題の解決が望まれる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、倒立姿勢状態で使用したとしても、ノズル孔から内容液が垂れ難い吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る吐出器は、内容液が収容される容器本体の口部よりも上方に配置され、前記容器本体内に連通する液室を内部に有する液用シリンダと、前記液用シリンダを径方向の外側から囲むように配置されると共に、空気室を内部に有する空気用シリンダと、内容液を吐出するノズル孔を有し、前記液用シリンダと前記空気用シリンダとの間に上下動可能に配置された操作筒と、前記操作筒の内周面及び前記液用シリンダの内周面にそれぞれ摺動可能に接すると共に、前記操作筒の下方移動に連動して前記液室内を加圧し、且つ前記ノズル孔に内部が連通する液用ピストンと、前記空気用シリンダの内周面に摺動可能に接すると共に、前記操作筒の下方移動に連動して前記空気室を加圧する空気用ピストンと、を備え、前記液用ピストン内と前記ノズル孔との間には、前記液室内から供給された内容液に対して、前記空気室から供給された空気を混合させる気液混合室が設けられ、前記液用シリンダ内には、前記容器本体内から前記液室内に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記液室内から前記容器本体内への内容液の移動を抑制する第1逆止弁が設けられ、前記液用ピストン内には、前記液室内から前記気液混合室内に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記気液混合室内から前記液室内への内容液の移動を抑制する第2逆止弁が設けられ、前記操作筒、前記液用ピストン及び前記空気用ピストンは、前記液用ピストンが前記ノズル孔側から前記容器本体側に向けて移動する間、一体的に下方移動し、前記操作筒及び前記空気用ピストンは、前記液用ピストンが所定のストローク量分だけ前記液用シリンダ内で移動し終わった後、下方に向けてさらに移動可能とされていることを特徴とする吐出器。
【0007】
本発明に係る吐出器によれば、内容液を吐出する場合、操作筒を押込み操作して、容器本体側に向けて下方移動させる。これにより、操作筒に連動させて、液用ピストン及び空気用ピストンを移動させることができる。
液用ピストンの移動によって液室内を加圧することで、第1逆止弁を閉弁させたまま第2逆止弁を開弁させることができる。これにより、液室内の内容液を容器本体内に逆流させることなく、気液混合室内に向けて供給することができる。またこれと同時に空気用ピストンの移動によって空気室内を加圧することができるので、空気室内の空気を気液混合室内に供給することができる。
従って、気液混合室内において内容液と空気とを混合させることで発泡させることができ、泡状の内容液を生成することができる。その結果、ノズル孔を通じて、泡状の内容液を外部に向けて吐出することができる。
【0008】
上述した吐出過程において、操作筒の押込み操作によって、操作筒、液用ピストン及び空気用ピストンを、液用ピストンがノズル孔側から容器本体側に向けて移動する間については一体的に下方移動させることができる。液用ピストンは、液用シリンダ内において所定のストローク量分だけ移動し終わったときに、それ以上の移動は規制される。これに対して、操作筒及び空気用ピストンは、液用ピストンの移動が規制された後であっても、下方に向けてさらに移動が可能とされているので、液用ピストンの位置をそのままに、操作筒の移動に連動させて空気用ピストンをさらに移動させることができる。そのため、空気室内だけをさらに加圧することができ、空気室内の空気を気液混合室内に供給させることができる。
【0009】
従って、気液混合室内やノズル孔内に残存している残余内容液(外部に吐出しきれなかった内容液の残り)を、上記空気を利用して外部に排出することができる。そのため、ノズル孔から内容液を垂れ難くすることができる。特に、ノズル孔を下向きにした倒立姿勢状態で吐出器を利用した場合であっても、上述の作用効果を奏功することができる。従って、倒立姿勢の態様であっても好適に利用することができ、ノズル孔から内容液が垂れ難い吐出器として利用することができる。
【0010】
(2)前記液用ピストンには、前記液室内の内容液を内部に供給させる流通孔と、前記空気室内の空気を内部に供給させる空気孔と、が形成され、前記流通孔は、前記液用ピストン内のうち、前記第2逆止弁の弁本体よりも前記液室側に位置する空間に連通するように形成され、前記空気孔は、前記液用ピストンのうち、前記第2逆止弁の弁本体よりも前記ノズル孔側に位置する部分に形成され、前記気液混合室内に連通しても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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