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公開番号
2025034804
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141429
出願日
2023-08-31
発明の名称
液体噴出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
11/10 20230101AFI20250306BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】ヘッド部を下死点まで押し切り可能にして操作性の悪化を抑制すると共に、内容物の吐出流量が減少することを抑制する、液体噴出器を提供する。
【解決手段】本開示に係る液体噴出器100は、容器本体Cの口部C2に装着する装着部材3と、装着部材3から下方に垂下するシリンダ1であって、シリンダ1には、容器本体C内に外気を導入する外気導入孔1dが設けられている、シリンダ1と、シリンダ1に対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、シリンダ1の内部から起立するプランジャ体11と、シリンダ1に対して上下動可能に設けられ、プランジャ体11との間に排出弁15を形成する筒状のステム9と、ステム9の上部に押下可能に取り付けられ、内容液を吐出するノズル(ノズルチップ12)を有するヘッド部30とを備え、ステム9及びプランジャ体11には、上下方向の摩擦抵抗を相互に作用させる摺動部18が設けられることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器本体の口部に装着する装着部材と、
前記装着部材から下方に垂下するシリンダであって、前記シリンダには、前記容器本体内に外気を導入する外気導入孔が設けられている、該シリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、前記シリンダの内部から起立するプランジャ体と、
前記シリンダに対して上下動可能に設けられ、前記プランジャ体との間に排出弁を形成する筒状のステムと、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、内容液を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記ステム及び前記プランジャ体には、上下方向の摩擦抵抗を相互に作用させる摺動部が設けられている、液体噴出器。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記ステム及び前記プランジャ体には、前記ステムに対する前記プランジャ体の下方への変位を規制する係合部が形成されており、
前記ステム及び前記プランジャ体のいずれか一方の前記係合部は、前記ステム及び前記プランジャ体の他方と摺動することで前記摺動部としても機能する、請求項1に記載の液体噴出器。
【請求項3】
前記シリンダは、上部シリンダと、前記上部シリンダの下端部に連なり前記上部シリンダよりも小さな内径を有する下部シリンダとを有し、
前記ステムの下部に設けられ、前記上部シリンダ内を上下方向に移動可能なサブシリンダと、
前記シリンダと前記ステムとの隙間をシールする弁部材であって、前記弁部材は、前記外気導入孔を通じた前記容器本体内への外気の導入を許容すると共に前記容器本体内から前記外気導入孔を通じた内容液の漏出を抑制する逆止弁である、該弁部材と
を更に備え、
前記プランジャ体の下部には、前記下部シリンダの内面を摺動可能な第1ピストンが形成されると共に、前記第1ピストンの上方には、前記サブシリンダの内面を摺動可能な第2ピストンが形成されており、
前記サブシリンダは、前記下部シリンダよりも大きな内径を有する、請求項1又は2に記載の液体噴出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器本体の口部に装着され、容器本体内の内容液を外界に噴出させるための液体噴出器に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の液体噴出器としては、例えば、特許文献1に示すように、容器本体の口部へ装着する装着部材と、この装着部材より下方へ垂下されたシリンダ本体と、シリンダ本体の内部に配置されると共に上方付勢された第1プランジャ及び第2プランジャと、第1プランジャの弁座との間に排出弁を形成するヘッド基部と、ヘッド基部の上部に装着された押圧部材とを備えたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021- 37978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の液体噴出器では、押圧部材の押下操作の勢いが小さい場合などに、シリンダ内の内容物が吐出されると共に内圧が低下し、スプリングの付勢力によって第1プランジャが上昇して排出弁が閉塞してしまうことがある。押下操作の途中で排出弁が閉塞してしまうと、シリンダ内の内容物が圧縮されることで、それ以上押圧部材を押し下げることができなくなる。これにより押圧部材を下死点まで押し切ることができないため、押し切ることができた場合と比較して内容物の吐出流量が減少する他、操作性に違いが生じて利用者にとって操作性の悪化につながる結果となったため、これらの点において改善の余地があった。
【0005】
本開示の目的は、ヘッド部を下死点まで押し切り可能にして操作性の悪化を抑制すると共に、内容物の吐出流量が減少することを抑制する、液体噴出器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本開示の液体噴出器は、
[1]
容器本体の口部に装着する装着部材と、
前記装着部材から下方に垂下するシリンダであって、前記シリンダには、前記容器本体内に外気を導入する外気導入孔が設けられている、該シリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、前記シリンダの内部から起立するプランジャ体と、
前記シリンダに対して上下動可能に設けられ、前記プランジャ体との間に排出弁を形成する筒状のステムと、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、内容液を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記ステム及び前記プランジャ体には、上下方向の摩擦抵抗を相互に作用させる摺動部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、本開示の液体噴出器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記ステム及び前記プランジャ体には、前記ステムに対する前記プランジャ体の下方への変位を規制する係合部が形成されており、
前記ステム及び前記プランジャ体のいずれか一方の前記係合部は、前記ステム及び前記プランジャ体の他方と摺動することで前記摺動部としても機能することが好ましい。
【0008】
また、本開示の液体噴出器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、
前記シリンダは、上部シリンダと、前記上部シリンダの下端部に連なり前記上部シリンダよりも小さな内径を有する下部シリンダとを有し、
前記ステムの下部に設けられ、前記上部シリンダ内を上下方向に移動可能なサブシリンダと、
前記シリンダと前記ステムとの隙間をシールする弁部材であって、前記弁部材は、前記外気導入孔を通じた前記容器本体内への外気の導入を許容すると共に前記容器本体内から前記外気導入孔を通じた内容液の漏出を抑制する逆止弁である、該弁部材と
を更に備え、
前記プランジャ体の下部には、前記下部シリンダの内面を摺動可能な第1ピストンが形成されると共に、前記第1ピストンの上方には、前記サブシリンダの内面を摺動可能な第2ピストンが形成されており、
前記サブシリンダは、前記下部シリンダよりも大きな内径を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ヘッド部を下死点まで押し切り可能にして操作性の悪化を抑制すると共に、内容物の吐出流量が減少することを抑制する、液体噴出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態である液体噴出器の正面断面図である。
図1におけるステム及びプランジャ体の領域を拡大した正面拡大断面図である。
図1におけるステムとプランジャ体の摺動部の領域を拡大した正面拡大断面図(排出弁閉塞時)である。
図1におけるステムとプランジャ体の摺動部の領域を拡大した正面拡大断面図(排出弁開放時)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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