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公開番号2025066615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176349
出願日2023-10-11
発明の名称合板接合用部材、合板接合構造、合板接合構造具備組立物、低密度構造合板、および合板接合方法
出願人地方独立行政法人青森県産業技術センター,WOOD MAKER JAPAN株式会社
代理人個人
主分類B27D 1/04 20060101AFI20250416BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】低密度構造合板同士、あるいは低密度構造合板と他の板材とを、ボルト・ナットによる締結等の適宜の接合手段を用いて接合できる技術を提供する。
【解決手段】表裏二枚の外板20F、20Rと、これらの間にある低密度の内部20Dとからなる板材である低密度構造合板20を別の板材30と接合するために用いる合板接合用部材10は、内部20Dに嵌合する厚さを備えていてかつ一の低密度構造合板20の内部20Dに差込み可能に形成されている差込み部3を一または複数備えており、差込み部3には本合板接合用部材10が低密度構造合板20の内部20Dに差込まれている際に外板20F等側から通される固定部品Fを受けるための固定用穴5を備えている構成とした低密度構造合板同士、あるいは低密度構造合板と他の板材とを接合できる技術。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
表裏二枚の外板とこれらの間にある低密度の内部とからなる板材であるところの低密度構造合板を、別の板材と接合するための接合用部材であって、
該内部に嵌合する厚さを備えていて一の該低密度構造合板の内部に差込み可能に形成されている差込み部を一または複数備えており、
該差込み部には、本合板接合用部材が該内部に差込まれている際に該外板側から通される固定部品を受けるための、固定用穴が一個または複数個設けられていることを特徴とする、合板接合用部材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記低密度構造合板が株式会社今井産業製のe.wood+(登録商標)であることを特徴とする、請求項1に記載の合板接合用部材。
【請求項3】
前記e.wood+(登録商標)同士の接合に用いられることを特徴とする、請求項2に記載の合板接合用部材。
【請求項4】
前記e.wood+(登録商標)とそれ以外の板材との接合に用いられることを特徴とする、請求項2に記載の合板接合用部材。
【請求項5】
板材相互の幅矧ぎ用に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の合板接合用部材。
【請求項6】
板材相互の留め継ぎ用に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の合板接合用部材。
【請求項7】
板材相互の中間部の打ち付け継ぎ用に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の合板接合用部材。
【請求項8】
板材相互の角部の打ち付け継ぎ用に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の合板接合用部材。
【請求項9】
板材相互を丁番構造とする丁番用に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の合板接合用部材。
【請求項10】
板材相互の積層用に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の合板接合用部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は合板接合用部材、合板接合構造、合板接合構造具備組立物、低密度構造合板、および合板接合方法に係り、特に、木質低密度構造合板を任意の角度で接合する技術に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
図19は、本発明等がその適用対象とする低密度構造合板の基本的な構成例e.wood+(登録商標)を示す斜視図である。従前より出願人との間で共同研究開発を行っている株式会社今井産業は、この木質低密度構造合板920の開発者である。これは木材からなる波形ボードであり、木材の維管束伸延方向である維管束方向と、これに直交する方向とによって規定される基準面上の一方向に連続的に波形状を形成したものであり、いわば波状薄板920Wを合板920F、920Rでサンドイッチした構造を持つ合板である。機能性・デザイン性をともに備える素材であり、これをe.wood+(登録商標)と名付け、本素材を用いたパネル形状、積層板形状、組立体形状など、種々の応用製品を開発、提供している(後記特許文献、非特許文献参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-214051号公報「波形ボード、波形ボードの製造方法、及びこの波形ボードを用いた組立体」
特開2015-163482号公報「波形ボードの製造方法」
特開2017-154268号公報「波形ボード製造システムおよび波形ボード製造方法」
【非特許文献】
【0004】
WOOD MAKER JAPAN株式会社のWebページのURL:http://woodmaker.jp/material/
株式会社今井産業のWebページのURL:http://www.imaisangyou.com/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
木質低密度構造合板e.wood+(登録商標)はほぼ中空のため、極めて軽量であり、さらに、同じ厚さの繊維板よりたわみ強度があるという長所を備える。一方、中空のため、箱状などの構造物を構成するのが困難であるという要改良点を有する。木質低密度構造合板e.wood+(登録商標)の要改良点について補足する。
【0006】
問題その1 ネジ、ボルト・ナットによる締結(組み立て式の場合)
この木質低密度構造合板を複数用いて、分解可能な組み立て式による構造物構成を行おうとする場合、次のような問題がある。
問題1-1
図20は、木質低密度構造合板e.wood+(登録商標)の要改良点の一つである問題1-1を説明する斜視図である。図示するように本木質低密度構造合板920は、断面方向にネジ・ボルト等の締結具F1等を保持できるだけの密度が無いため、接合は不可能である。つまり、木質低密度構造合板920の木質の断面方向に、ネジ、ボルト・ナットによる締結ができない。中層部920Dが波状薄板920Wであることから、ネジ等F1による締結では波状薄板920Wの破壊が起こり、締結できない。
【0007】
問題1-2
図21は、e.wood+(登録商標)の要改良点の一つである問題1-2を説明する斜視図である。図示するように本木質低密度構造合板920における表裏方向の締結状態は、ネジ等の締結具F1を表の合板920F面から裏の合板920R面まで通さないと保持できないが、裏面にネジ等締結具の先端F1tが出てしまい、好ましくない。
【0008】
問題1-3
図22は、e.wood+(登録商標)の要改良点の一つである問題1-3を説明する斜視図である。図示するように本木質低密度構造合板920は、ボルト・ナット等の締結具F2、F3で表裏方向から圧締した際に、合板920F、920Rの内側の波状薄板920Wが圧締の圧力で破損し、合板として当初の厚さを維持できない。つまり、表裏方向は、締め過ぎると潰れるため、合板同士を接合できない。
【0009】
問題その2 接着剤による接合(分解不可の場合)
問題2-1
図23は、e.wood+(登録商標)の要改良点の一つである問題2-1を説明する斜視図である。図示するように本木質低密度構造合板920は、表裏方向の各合板の断面20Fs、20Rs同士、および波状薄板の断面20Ws同士の接着に有効な面積が少ないため、接着強度が低く、十分な接着ができない。
【0010】
問題2-2
また、断面方向と表裏方向の接着も、断面方向の面積が少ないため、問題2-1と同様である(なお、表裏方向同士は問題なく接着可能である)。
(【0011】以降は省略されています)

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