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公開番号2025065866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175362
出願日2023-10-10
発明の名称セロファン生分解性樹脂積層フィルム
出願人レンゴー株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B32B 9/00 20060101AFI20250415BHJP(積層体)
要約【課題】構成する材料の生分解速度を高く維持しながら、求められる加工性を実現した透明な包装用バリアフィルムを提供する。
【解決手段】多価アルコール類からなる柔軟剤の含有率が16質量%以上25質量%以下であるセロファン層11と、無機酸化物からなる透明蒸着層12と、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、又はその混合物からなる生分解性樹脂層13とを、有し、セロファン層11と、生分解性樹脂層13との間に、透明蒸着層12が配された積層フィルムによる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多価アルコール類からなる柔軟剤の含有率が16質量%以上25質量%以下であるセロファン層と、
無機酸化物からなる透明蒸着層と、
ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、又はその混合物からなる生分解性樹脂層とを、有し、
前記セロファン層と、前記生分解性樹脂層との間に、前記透明蒸着層が配された全光線透過率が80%以上の積層フィルム。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記透明蒸着層の酸素バリア性(OTR)が4cc/m

・d・atm以下である請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記生分解性樹脂層の厚さが10μm以上50μm以下である請求項1又は2に記載の積層フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、透明性と生分解性を有する包装用バリアフィルムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ヒートシールが可能な透明バリアフィルムは、様々な商品の包装材として利用されている。このような包装材は、消費者が商品を購入し、開封した後に都度廃棄されることが多いため、効率的な回収が難しい。そこで、生分解性を有するような、環境負荷の小さい材料とすることが望まれている。このような材料として、セロファンは透明性があり、かつセルロース由来で環境負荷が小さいため望ましいが、単独ではヒートシールできないという問題がある。この対策として、シーラントにポリオレフィンフィルムが積層されることもあるが、省資源のために厚さの薄いポリ塩化ビニリデン(PVDC)系樹脂を塗工することで、酸素や水蒸気に対するガスバリア性を有し、かつヒートシール可能にしたセロファンが用いられている。ただし、PVDCは生分解性を有しないため、透明性とガスバリア性を確保しながらさらに生分解性の高い材料が望まれており、様々な材料やその組み合わせが検討されている。
【0003】
特許文献1では、透明なセロファンの両面に、生分解性樹脂であるポリヒドロキシカルボン酸エステル共重合体やポリカプロラクトンを積層し、その上に透明な無機酸化物を蒸着することで、酸素バリア性を有する生分解性多層フィルムが提案されている。
【0004】
特許文献2では、ポリ乳酸などの生分解性樹脂のフィルムに、ポリ乳酸系のアンカー剤を介して、酸化ケイ素や酸化アルミニウムなどを蒸着して、透明な無機薄膜層を積層した、酸素及び水蒸気へのバリア性を有する生分解性フィルム積層体が提案されている。
【0005】
また、特許文献3では、多糖類、ポリペプチド類、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリエチレンサクシネートなどの生分解性樹脂フィルムに、透明性のある蒸着薄膜層を形成させ、さらにその上に保護層を組み合わせたガスバリア基材フィルムが提案されている。
【0006】
さらに、特許文献4では、セロファンなどの透明なフレキシブルフィルムの片面又は両面に無機金属化合物の透明薄膜を設け、ヒートシール可能なポリエチレン、ポリオレフィン系のフィルムをラミネートする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-178456号公報
特開2003-62923号公報
特開2006-199013号公報
実公昭52-024608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の多層フィルムのように、セロファンの両面にそれほど透明性の高くない生分解性樹脂を積層したり、樹脂の表面を平滑に仕上げることが困難で、界面の数が増えたりする場合は、光が散乱しやすくなるために透明性が損なわれてしまった。それに対して、透明性を確保するために樹脂層を薄くしようとすると、一般包装用袋として求められるシール強度を実現するのが難しくなってしまった。
【0009】
また、特許文献2に記載のフィルム積層体に用いられているポリ乳酸は、透明性は確保できるものの、常温での生分解速度が極めて遅く、通常の土壌中ではほとんど生分解しないことがわかっており、高い生分解性が求められる状況には使用しにくかった。
【0010】
特許文献3に記載の積層フィルムでは、基材フィルムに生分解速度が高いPBSなどを用いようとすると、基材自体が柔らかいために、蒸着薄膜層の割れを防止する保護層を設けたとしても、使用時に基材に積層した蒸着薄膜層が割れやすく、バリア性が低下してしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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