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公開番号2024148942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062540
出願日2023-04-07
発明の名称積層フィルム
出願人グンゼ株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20241010BHJP(積層体)
要約【課題】滑性がある程度確保されており、かつ、MDにおける延伸工程において延伸ムラが発生しにくい積層フィルムを提供する。
【解決手段】積層フィルムは、基材層と、中間層と、シール層とを備える。基材層は、プロピレンの単独重合体によって構成されている。中間層は、プロピレンの単独重合体と石油樹脂とによって構成されている。中間層において、プロピレンの単独重合体の重量パーセント濃度は65wt%以上99.5wt%以下であり、石油樹脂の重量パーセント濃度は0.5wt%以上35wt%以下である。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、中間層と、シール層とを備え、
前記基材層は、プロピレンの単独重合体によって構成されており、
前記中間層は、前記プロピレンの単独重合体と石油樹脂とによって構成されており、
前記中間層において、前記プロピレンの単独重合体の重量パーセント濃度は65wt%以上99.5wt%以下であり、前記石油樹脂の重量パーセント濃度は0.5wt%以上35wt%以下である、積層フィルム。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記シール層は、エチレン系樹脂とプロピレン系樹脂とによって構成されており、
前記シール層において、前記エチレン系樹脂の重量パーセント濃度は80wt%以上99.5wt%以下であり、前記プロピレン系樹脂の重量パーセント濃度は0.5wt%以上20wt%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記中間層において、前記石油樹脂の重量パーセント濃度は3.5wt%以上10wt%以下である、請求項1又は請求項2に記載の積層フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は積層フィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特開平9-99525号公報(特許文献1)は、熱接着性積層ポリオレフィン系フィルムを開示する。この熱接着性積層ポリオレフィン系フィルムは、結晶性ポリプロピレン樹脂によって構成される層と、エチレンとビニル系化合物との共重合体によって構成される層とを含んでいる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-99525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
積層フィルムの製造工程には、MD(Machine Direction)における延伸工程が含まれ得る。MDにおける延伸は、例えば、積層フィルムにコシ感を付与するために行なわれる。例えば、MDにおける延伸工程を経た積層フィルムにおいて、TD(Transverse Direction)に延びるスジ(延伸ムラ)が生じることがある。また、積層フィルムにおいてある程度の滑性が確保されていない場合には、積層フィルムの加工が容易でなくなる。上記特許文献1においては、このような問題の解決手段が開示されていない。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、滑性がある程度確保されており、かつ、MDにおける延伸工程において延伸ムラが発生しにくい積層フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に従う積層フィルムは、基材層と、中間層と、シール層とを備える。基材層は、プロピレンの単独重合体によって構成されている。中間層は、プロピレンの単独重合体と石油樹脂とによって構成されている。中間層において、プロピレンの単独重合体の重量パーセント濃度は65wt%以上99.5wt%以下であり、石油樹脂の重量パーセント濃度は0.5wt%以上35wt%以下である。
【0007】
本発明者(ら)は、積層フィルムの中間層において、プロピレンの単独重合体の重量パーセント濃度が65wt%以上99.5wt%以下であり、かつ、石油樹脂の重量パーセント濃度が0.5wt%以上35wt%以下である場合に、積層フィルムにおいて滑性がある程度確保されると共にMDにおける延伸ムラの発生が抑制されることを見出した。本発明に従う積層フィルムの中間層においては、プロピレンの単独重合体の重量パーセント濃度が65wt%以上99.5wt%以下であり、かつ、石油樹脂の重量パーセント濃度が0.5wt%以上35wt%以下である。したがって、この積層フィルムによれば、滑性をある程度確保しつつ延伸ムラの発生を抑制することができる。
【0008】
上記積層フィルムにおいて、シール層は、エチレン系樹脂とプロピレン系樹脂とによって構成されていてもよく、シール層において、エチレン系樹脂の重量パーセント濃度は80wt%以上99.5wt%以下であってもよく、プロピレン系樹脂の重量パーセント濃度は0.5wt%以上20wt%以下であってもよい。
【0009】
本発明者(ら)は、シール層において、エチレン系樹脂の重量パーセント濃度が80wt%以上99.5wt%以下であり、プロピレン系樹脂の重量パーセント濃度が0.5wt%以上20wt%以下である場合に、積層フィルムにおいてヒートシール強度がある程度確保されると共に延伸ロールへのシール層の付着が抑制されることを見出した。本発明に従う積層フィルムのシール層においては、エチレン系樹脂の重量パーセント濃度が80wt%以上99.5wt%以下であり、かつ、プロピレン系樹脂の重量パーセント濃度が0.5wt%以上20wt%以下である。したがって、この積層フィルムによれば、ヒートシール強度をある程度確保しつつ延伸ロールへのシール層の付着を抑制することができる。
【0010】
上記積層フィルムに含まれる中間層において、石油樹脂の重量パーセント濃度は3.5wt%以上10wt%以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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